彼らは空から突然現れた。
「我々は宇宙人だ。大人しく地球をよこせ。」
そう言うと見たことも無い武器を取り出し、人や家に攻撃を仕掛けた。
人々は恐怖のなかで逃げ惑った。
各国の軍隊は総力を挙げて応戦したが、かなう相手ではない事は目に見えていた。
たった数十人の地球侵略者によって多くの人や動物が死に、残った者は息を潜め隠れて生き延びた。

絶望と恐怖の日々。
そんな中、とある無人島に逃げようという案が持ち上がった。
生存しているのはほんの数十人。
逃げ回っていてもいつかはつかまってしまう。
彼らは気休めにしかならない武器をもてるだけ持つと一台の小さなボートに乗り込みその無人島に向かった。


そこには外からは見つかり難い大きな洞窟があった。
彼らはその洞窟を居住地にすることに決め、武器を握り締めながら恐る恐る奥へ進んでいった。
洞窟の中は意外と明るく、お互いの表情が分かるほどだ。
500mほど進んだころだろうか、少し進んだところがまるでスポットライトを当てられたように明るくなっている。
もしかしたら、すでに宇宙人たちにこの洞窟までものっとられているのか?
リーダー格の男が息を殺して忍び足でその光の元のほうを覗き込むとそこにいたのは宇宙人ではなく自分達よりもひとまわり小さな人間が生活していた。

「地底人だ」

誰かが言った。
すると地底人の一人がその声を聞き、彼らに気づいて叫んだ。
「なんだあいつらは?!見たことも無い武器を持っているぞ。」
その声を合図に他の地底人たちも騒ぎ出した。

逃げてきた人間達は顔を見合わせたが、そこには同じ意思が生まれていた。彼らは持っていた武器で手近にいる地底人を打つと大声で叫んだ。

「静かにしろ!!我々は地上人だ!!大人しく地底をよこせ!!」