人を刺す感覚。
これが人を刺す感覚なのか…

たくさん血が出ている。
手は震えたままだ。


田中はその場にぺたっと座り込むと、はぁっと息を吐いた。



自分を苦しめてきたヤツへの復讐だった。
これで全てが終わる。
新聞も大きく報道し、学校も責められるだろう。
俺を救わなかったせいだぞ。
ざまあみろ。






だが、
田中は人を刺す感覚と同時に刺される感覚も味わっていた。

痛い…

生きたい…生きたい…