小論文作成の上での注意点
まず,「敵を知る」ということが重要です。すなわち,小論文試験を出すということは,出題者が小論文を添削することができるということが前提となっています。そして,大学や短大,専門学校などで小論文を添削する人は,多くはその大学等の教員となります(事務員が協力するところもあります)。大学の教員(教授,准教授,助教,専任講師など)は,多くは大学院を出て就任しますが,大学院の試験においても,教授などへの昇進の試験においても「論文」を提出し,その出来を判断することによって昇進等が可能となります。これは医学でも法学でも理工学でも変わりません。どの学部においても,採点官である教員の方々は論文の書き方を知っているのです。
これらの教員は仕事としての論文の作成のみならず,大学生・大学院生の論述形式の答案の採点を何百枚もやるという業務をこなしており,採点についても経験が豊富です。このように,小論文試験の採点官は採点のプロであること,採点に慣れていること,論文作成にも慣れていることを理解しておかなければなりません。
そうすると,小論文で良い点を取るには,論文のプロである試験官が「採点しやすい」,「一目見て論理的だ」,「文章が分かりやすい」,「得点を与えやすい」といった判断を下すことのできるものを作ることが必要です。さらに,試験官は何十枚,何百枚と答案を見ますから,「構成が分かりやすく」,「字がキレイ」ということも大切な要素です。
このように,敵を知ることで,得点を取りやすい答案を作成することができるようになります。ポイントは,「問いに答えていること」,「自分の意見に理由が示してあること」,「反対意見(自分とは異なる意見)に触れていること」,「分かりやすい構成で,どの段落で何を言っているか理解できること」,「結論がきちんと問いと対応していること」,「丁寧な字で書いてあること」などです。