1 一文を短くする(ワンセンテンス・ワンテーマ)
一文は一内容のみを書きましょう。目安としては,1つの文章が60字以上になるようであれば,文章を2つに分けましょう。
2 接続詞の使い方を考える
小論文で使われる接続詞には以下のようなものがあります。接続詞は適格に使いましょう。(☆:かなり有効・○:有効・△:少し有効・×:有効でない)
「ところで」:×
文章を区切ってしまい,流れが止まってしまう。思考を区切るのは小論文では良くない。使うのであれば,ナンバリングをして段落を変えてから使う。
「そして」 :△
あまり有効ではない。論理的な文章に用いることはあまりない。文章にリズムを出す以外の効果がない。
「そこで」 :○
前の文章を受けて展開するときに用いる。「~である。そこで,~について論じる」など。
「とすれば」:☆
論理や事実を積み重ねて,考えている感じが出る接続詞。ただし,馴染みの薄い接続詞であるので,「このように考えれば」などと分かり易い接続詞に直す方が良い。
「よって」 :○
結論を示す場合に用いる。小論文では最も良く使う。「したがって」「以上より」なども良い。
「しかし」 :○
「しかし」は反対方向への思考を示す接続詞。適切に使わないと論理的思考力の弱さを露呈することになるので,注意が必要。1つの論証に逆説を2回以上使わないこと。
「だが」 :△
「しかし」を使っていれば,使う必要はない。
「もっとも」:○
原則的な文章を受けて,例外的な場合を示すのに使う。「~である。もっとも~な場合には・・・」などと使う。また,自分の主張を制限する場合にも使う。反対説に配慮して自説を制限する場合などである。同じように,「ただし」を使っても良い。
「たしかに」:☆
反対説に一定の配慮・理解を示す場合に使う。この「たしかに」を使った後には,逆説の「しかし」がきて,反対説への批判や自説などが展開されることになる。
「思うに」 :☆
自説を説き起こす出発点として用いる。同じ役割の接続詞として「そもそも」がある。「そもそも」は,物事の本質から説き起こすものである。ある物事の本質から遡って主張するときは「そもそも」を用いる。ただし,「とすれば」と同じように馴染みの薄い接続詞なので,「私は思うに」「私・・・と考える」などに置き換えた方が良い。
「なぜなら」:○
理由を後ろに示すときに使う。「なぜならば」でも良い。これを用いたときは,後に続く文章の語尾が「~だからである」という形になる。
「また」 :☆
並列的に文章を繋ぐ際に用いる。並列的な文章が3つ以上続くときは,「さらに」「加えて」など,他の接続詞を用いるようにする。
3 小論文作成の手順
(1)問題文を読む
読み違いや読み落としは致命的になります。設問の長さにも寄りますが,最低でも2回は読みましょう。そして,何を聞かれているかを考え,自分の解答が聞かれていることにきちんと答えているのかどうかを考えましょう。
(2)答案構成
考える作業と書く作業は分けましょう。考えながら書くのではなく,答案構成の時間でしっかりと考えて,後は書く作業だけにしましょう。構成に当たっては以下の点に留意しましょう。
①問いに答える構成にする
②わかりやすい構成にする
③理由付けのある論理的な構成にする
④十分な時間を取る
⑤段落構成,叙述の順序,力点の配分,結論や理由などを分かり易く書く
(3)答案を書く
この段階では内容のことは考えず,主語と述語が対応しているか,文章表現は適切かなどを考えるのみで,答案構成に従って書きましょう。
(4)見直し
答案を書き終えたら必ず見直しをしましょう。
小論文の答案の書き方まとめ
①問題に対する答えを書く
問われたことに的確に答える。不要なことは書かない。
②自分の判断を示す
単なる知識の羅列ではなく,判断にしっかり理由を付けて,説得的なものにしましょう。例えば,必要性と許容性のバランスを考える,歯止めをかけるなどです。
③思考や論理を示す
どのような結論をとったかだけではなく,どのような道筋で解答するかもきちんと示しましょう。
④採点者に伝える
いくら書いても伝わらないと意味がありません。分かり易い表現,分かり易い字で書きましょう。
⑤試験時間を有効に使う
ペース配分をきちんと考えて,与えられた時間内に有効に使いましょう。
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