スポーツニッポン『遠藤ミチロウさん死去』(2019年5月1日未明配信)
遠藤ミチロウさん、遠藤みちろうさん、遠藤道郎さん、が亡くなったらしい。
昨年の夏に体調を崩してから秋の「すい臓がん」の告白をされてからはその体調をとても心配していました。
病状などの経過報告などはあまりなく、たまにツイッターをやっているらしい、ということで「ああ、元気なんだな」と安心していた矢先、元号も令和になってからのタイミングで「4月25日に亡くなっていた」ということや親族のみにで葬儀などは営まれたということが公表されました。
令和になって約2時間後、最初にその訃報に気が付いたのはヤフーニュースでした。
今日(5月2日)には拙者の岐阜の地元新聞ででも訃報が載っていました。↓↓
ソロ活動になってギター一本でライブハウスを中心に活動していたミチロウさん。岐阜にも
ライブで来たことがあって、拙者は見に行きました。
さすがにバンド時代の「THE STALIN」は解散したのが高校受験の直前でしたので、かつ、東京の調布で行くことはできなかったのですが、後年の「ビデオ・スターリン」とこのソロのライブだけは行けました。
名鉄の新岐阜駅(現名鉄岐阜駅)の岐阜バスの郊外線のバスターミナルがかつてあったところからすぐのところにあったライブハウスでした。
結婚はいていたな、拙者。
子供がまだ生まれて間もないころだったから、もう20年くらい前だったかな?
嫁はんもこのバンドが好きだったのに、子供がまだ赤ちゃんだったので、「私も行きたい」と
いっていたものの、結局拙者だけで行ってきました。体調悪くて、実家に帰って寝てたしな。無理すんなって、拙者もあきらめようとしたら「あなただけでいいから行っておいで」と言われて見に行った記憶があります..........。
中学校のころ、音楽といえば、周りはアイドルが好きなやつばかり。
当時は中森明菜と近藤真彦とかが人気があったようですが、まるで興味なし。
ニューミュージックと呼ばれた「オフコース」「松山千春」や「中島みゆき」「松任谷由実」など、ちょっと音楽そのものが好きという、もうすこし見る目を持っている人も少数はいましたが、
RCサクセション と スターリン
を親愛していた拙者は完全なロック志向が強かったです。
自分のコトバを自らが作った曲にのせて自ら歌う。
そこには社会批判、風刺を込めた自己の忌憚ない叫び。
これこそがロックだと思っている拙者は、当時、日本でロックというと、それはイコール
パンク(Punk)でしかなかった、という感じです。
RCはパンクではないけど、中身はパンクそのものだと当時は思っていました。
社会批判というのが当時の拙者にはどうにも「心地よい」感じがありました。
別に「左」(左翼)とか、そういうのが好きだというわけではないけど、どちらかといえば、
バリバリの自民党万歳な拙者だし。早い話、昔から保守派なのだろうけど。
そっかー、ミチロウ、亡くなったのか........................。
おもむろにコレクションしているスターリンのアナログのレコードなんかを久しぶりにのぞいてみます。
レコードプレーヤーはおそらく生きているのですが、アンプが死んでいるのでレコードは現在、聞くことが出来ませんので、こうやって見るだけですね。
なかなかレアなレコードも拙者は持っています、えっへっへ。
これ、すべてオリジナルで発売されたレコードです↓↓
当時「インディーズ」なんて言葉がなかったころに制作された「自主製作レコード」あるいは「自主盤」とよばれていたころにリリースされたザ・スターリンの1stで17センチのソノシート(昔の雑誌とかのオマケのようなペラペラのシートレコード)です。タイトルは収録曲そのままで『電動こけし・肉』です。片面2曲入りで33回転。 45回転ではないんだよね↓↓
定価200円でライブの会場や委託扱いなんかで置いてくれる、アンダーグランド(アングラ)カルチャーに浸っているようなところで売られていたみたい。
歌詞カードもついています。手作り感満載でジャケットは普通にコンビニでコピーしたものだと思います。英文字はおそらくはインスタントレタリング(インレタ)で済ませていると思われるフォントです↓↓
レコードショップの「UKエジソン」のレーベルから後年、再発売された12インチ「スターリニズム」にも収録されましたが、あちらの歌詞カードには聞き取れなかったとみられる歌詞がこちらには書いてありますね。
オレはコトバ オレはウソ オレは文字 オレは意味
再発売のほうで聞き取れなった歌詞は「意味」でした。
で、2ndシングルの『スターリニズム』です。↓↓
当初はソノシート片面3曲と2曲の両面5曲入りで発売される予定が17センチの
塩化ビニール盤(塩ビ)の普通のアナログレコードとして発売に変更されました。↓↓
たしか定価は800円。ライブでやる曲の収録が多いので人気があったレコードでしたね。
こちらもジャケット裏の歌詞カードもスキャンしてみます↓↓
A面に「豚に真珠」「サル」「コルホーズの玉ねぎ畑」、B面に「猟奇ハンター」「スターリスト」(アーチスト)が収録されています。↓↓
A面の「サル」の歌詞が「天皇陛下 バンザイ!」しかないですが、実際は歌詞が違うのはご愛敬。
書いていいのかわからないが........
テンノーガ センズリオボエタ テンノーガ
センズリオボエタ テンノーガ
ドウブツエンデセンズリオボエタ
ヤリダシタラトマラナイ ヤリダシタラトマラナイ
テンノーガヒトリデオボエタセンズリヲ
ヤリダシタラトマラナイ ヤリダシタラトマラナイ
テンノーガセンズリオボエテ アカリヲゼンブケシテシマッタ
テンノーガセンズリオボエテ マックラニナッタラオマエモ
ヤリダシタラトマラナイ ヤリダシタラトマラナイ
サルサ.........
で、こちらはメジャーデビュー(徳間ジャパンの「クライマックスレーベル」から)のときにアルバム
「STOP JAP」とともに発売されたシングル化っとされた「ロマンチスト」とB面はドアーズのカバーの
「LIGHT MY FIRE」を収録。 定価700円↓↓
ドアーズの原曲とは似ても似つかない仕上がりなのもスターリンらしい。
それにしてもこのスターリンの 「LIGHT MY FIRE」はかなり好きな曲です。↓↓
一応、こちらもアルバム「STOP JAP」に収録された曲の焼き直しっぽい曲。
A面のタイトル曲は52秒という、ギネス級の短いシングル収録曲で、レコードの「溝」が肉眼で
見ることが出来る、ある意味凄いシングルレコードです。定価700円↓↓
こちらがジャケットの裏面です。B面はストゥジーズ(イギーポップ)のカバー「NO FUN」です↓↓
こちらは幻の自主製作では3作目、1stアルバムの「trash」(トラッシュ)です。
これも拙者、本物のオリジナルを持っています。発売時定価2000円↓↓
A面はスタジオ収録で10曲、B面はライブ収録で10曲の20曲入り。ジャケットの裏面はB面の収録ライブで参加した人の名前が列挙されています。↓↓
同梱された歌詞カードの表↓↓
歌詞カードの裏面がこちら。やはり「サル」の歌詞が「天皇陛下 万歳!」になっている ↓↓
その後、このアルバムはすごいプレミアが付いたのファンならだれもが知るところですね。
最高で12万円で販売されているのを見たことがあります、新宿のウッドストックで........。
こちらがメジャーデビューのアルバム「STOP JAP」です。↓↓
こちらがその裏面↓↓
購入時、オマケでもらったミチロウたちスターリンのサイン色紙↓↓
中学生のころ、福島県の郡山市在住時に郡山駅の駅ビルの中にあったレコード店「ヤンレイ」だったっけ?で購入したアナログレコードです。
このアルバム、2ndプレスのためないのですが、初回プレスには1stソノシートから「肉」だけ1曲が入ったソノシートがオマケでついていました。
で、こちらはVIVIDレコードから後年、再発売された「STOP JAP」です。ソノシートがオマケでついています。↓↓
購入したのは1988年か89年頃かな?
こちらがそのオマケのソノシートです。↓↓
また、THE STALINの活動休止中の時期に「ING,O!」(インゴ)というソノシートマガジンを当局出版という名前で発行していました。ミチロウの責任編集という冊子でした。定価400円で第5号まで発行されました。郡山だと「東北書店」という、当時市内で一番大きな書店で扱っていました。
この本自体も、一般的な出版社で発刊されるものではなく、カテゴリー的には「同人誌」に近い販売形式だったと、今振り返ればそう思います。これまた限りなく自主製作に近い本ですが、中学生だったころに送料含めて買うというのが厳しいくて、近くの「東北書店」で買うのがよかったです。
東北書店って、以前、郡山に行ったときはもうなかったな。ダイエーに隣接していたはずだけど。
この「ING,O!」は毎回ソノシートが付録でついてくるというもので、第1号がウィラードのデビューソノシートという、すごいもの。
ちなみに第4号のオマケソノシートが「1stソノシート」のジャケットを流用したもので登場。識別点はジャケット左上のクレジットナンバーで、こちらは「ING-004S」になっています。(オリジナルの1STは「MIG2501」) こちらの収録曲は「電動コケシ」と新メンバーによる録音の「天婦羅ROCK」の2曲入り。
「天婦羅ROCK」はベトナム伝説の「渚の天プラロック」と同曲です。↓↓
左斜め下のは第5号のオマケで「P-MODEL」とのコラボによる名曲「飢餓々々帰郷」を収録。当時、この曲のレコード化は初めてと思われます。
ザ・スターリンが解散して、オデッセイ1985のシリーズ3部作で、2番目だったかな?の12インチにごく一部の特定のお店でのみオマケソノシートが付いた状態で販売されたものがこちら↓↓
収録曲は12インチにも収録されているビートルズのカバー「HELP!」の別バージョンの曲。
こっちが裏面です↓↓
珍しいので、こっちはソノシートも出してみます。こんな感じです↓↓
レーベル部分をアップしますとこんな感じです↓↓
こっちはたしか中学3年のころに発売されたスタジオ録音のアルバム4枚目の『Fish Inn』(フィッシュイン)です。↓↓
ジャケットの裏面です。↓↓
なんか知らないけど、フィッシュイン、なぜか2枚持ってた。なんで???記憶にない........↓↓
で、このフィッシュイン、発売元のスターリン事務所のBQレコードによる直接通販のみ「オマケソノシート」が付きました。↓↓
収録曲は自主製作アルバム「trash」から「バキューム」「解剖室」の新録による演奏を収録↓↓
「解剖室」の曲に関しては、円熟味もあって、このソノシートの演奏がベストテイクだと拙者は思っています。後年、再発売された12インチの「STALINISM」にも収録されています。7インチの「スターリニズム」ではなくて12インチで「UKエジソン」(ミュージックビジョンズだっけ?)による再発売のほうです。
こちらはメジャーデビューしてから発売された12インチシングルの「GO GO スターリン」です。↓↓
3曲入り1000円は安いよね。
ジャケットの裏です↓↓
タイトル曲の「GO GO スターリン」の作曲が「杉山シンタロウ」というのがいいですね。
おそらく、この12インチアルバムで、歌詞の方向性が大きく変わってきたんですよね。
リアルなコトバではなく、抽象的なコトバの連呼で叫ぶ歌詞が増えてきました。
最後にビデオスターリン。予備校に通って浪人生していたころだから1988年ころか、そのあとの89年、90年のころ。「ビデオスターリン」はビデオでしか「媒体」を作らないとして活動がスタートしましたが、中野サンプラザかどこかで開催されたライブで無料バラマキされたソノシートです↓↓
曲は「ウルトラ・SEX・マン」「24時間 愛のファシズム」の2曲入り。
えっと、アルバムの「-1」(マイナス・ワン)が発売される前にこのソノシートのバラマキがあったはずだから、1988年に配布されたやつですね。こちらはプレミア付きで中古レコード店で入手しました。
探せばもっと出てくると思いますが、要所要所は押さえたものがレコードの保管ボックスから出てきましたので並べてみました。
それらは今でもとても思い入れがあり、そしてCDに焼き直して今でも車の中でよく聞いているアルバムたちです。
音楽的な趣向、指向は今もあの当時のまま。
これからも変わらないだろうな。
みちろうさん、ありがとう。
ご冥福を祈っています。
そういえば、嫁はんと結婚するきっかけになったのもスターリンだったんだよね.........
でも、本当に悲しいぜ。
。・゚゚・o(iДi)o・゚゚・。うぇぇん