音楽不況と出版不況②~文章の書き手編~ | TAKの部屋

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ムラムラくんという、よく分からない人がよく分からないことを書くブログです。

ひとつ前の記事で
ユーザーに対する不満を書いた。
次は作り手。

なぜユーザーを先に書いたかと言うと
文句があるとか、問題はそこだからとか
そういうわけじゃないんだよね。
単純に、音楽と出版を分けなくても
書けるからそうしただけ。

こっちはそうもいかんから
まずは出版について書こうかな。
ある種、俺の専門分野というか
そこで金を貰って生きている
つまり生業だからね。

文章を書くってこと自体は
別に難しいことじゃない。
皆が毎日、何かしらの文章を書いてるし
大体の場合はそれで意思疎通ができてる。
それでOKなんだよね、文章なんて。

ただ、プロはやっぱりそうじゃない。
特に記名原稿はそうだよね。
俺も暗黒業界の暗黒雑誌で
ある名前を使って、顔を出して
俺の文章ってのを書いてるけど
基本的には妥協せず書いてるよ。
面白いかどうか
上手いかどうかは
少なくとも俺は気にしてないけどね。

でもさ、本って今はホントに売れないから
みんなインターネットに逃げてる。
ケータイも同じだよ。
これだってインターネットの一部だ。
ネットだと皆気軽に見てくれるし
PVだって結構簡単に稼げるんだもん。

だけど、気軽に見るってことは
本気では読んでないってことでもある。
もちろんそうじゃない人も
ありがたいことにいてくれるけど
そういう人の含有率は絶対下がる。
だって、雑誌買ったら1冊630円。
ケータイなら月額315円だもん。
ウチは基本的に月に4冊出るから
使う金は1/8ですむんだもん。
俺は単純だから、この場合本気度も
1/8になると、勝手に思ってるよ。

でも記名原稿に雑誌・ケータイの差はない。
どこに出ても俺の顔と名前で出るんだもん。
むしろ、ログを半永久的に残せちゃう
ネットの方が気を使うかもしれんね。
キャラだと思ってうっかりロリ話したら
いつか俺が性犯罪的な冤罪で捕まったりして
その時原稿を読まれて「ほら、やっぱり!」
なんて言われたらたまったもんじゃないよ。
やっぱり!じゃねぇよ!
ヤってねぇよ!おい誰か助けろよ!!
(鉄格子越しに叫ぶ)


……とにかくさ。労働意識は変わらない。
でも、対価は1/8。
それでやってけるならいいけどさ
そうじゃないから
大手でも潰れちゃうんだよな。

ライバル雑誌の人とも俺は仲良くて
色々話すんだけどね
昔は酒飲みながら下世話な話して
ゲラゲラ下衆く笑ってたけど
今は結構シリアスな話するもんね。
そんだけ、ヤバいってことだよ。

そのために何ができるのか。
正直、分かんないんだよね。
分かってたら上司に直談判してるわな。

でも、ホントに分かんなくて
ずーっと悩んでるよ。

ウチらの場合は
業界のパイ自体が急激に減ってるから
プロ意識とか技量とかより前に
そっちが影響しちまって
売上が下がってるのかもしれんけどね。

でも、とにかく分かりやすく
そして正しく書くことしかないよね。
あと、同時に上手くなることも重要。
読者には出来ない、でも俺は出来る
そんなことを分かりやすく伝えられたら
ちょっとは売上アップに繋がるかもね。

俺は文章のプロではなくて
どっちかっていうとパチンコのプロだから
それを伝えるための文章が
きちんと書ければいい気もする。

というかさ、残念な話だけど
適当に書いたらこんなブログになるんだし
俺に文章力なんかないことは
読んでる皆が1番分かってるよね(笑)。
(この一連のブログは頑張って書いてるよ)
だからそこを追い求めても
今さらだよね、ってのもある。
妥協じゃないよ?
面白いことを書くことが出来ないから
分かりやすくしなきゃ、ってだけ。
才能がないなら、丁寧にやるしかない。

雑誌単位、会社単位で思うのは
マジメな人が増えたなぁ、ということかな。
会社としてはすばらしいけれど
昔のウチを知ってる俺からすると
爆発力に欠けすぎるというか
単純に楽しくなくなったと思うよ。

今でも面白いアイデアを出すのは
編集長や副編集長、つまり昔から
ウチにいる人ばっかりだもん。
そりゃ誰も昇進しないよな。

とにかく、読んでて面白い
もしくは役に立つ
どちらかがないと絶対買ってくれない。
だから、そこを目指して
俺は俺なりのやり方で頑張るしかない。
謙虚に向き合うっきゃない。
でも同時に自信を持って
ブレずにやるっきゃない。

だから俺は身内のライターだけじゃなくて
ライバル雑誌のライターとも
仲良くしてたいのよ。
贔屓目も損得もナシでさ
自分の手順だったり考え方が
間違ってないかを確認していたいのよ。
ま、一番は楽しく飲みたい、なんだけど。

出版全体でいうと、ある意味で今の時代は
もっとも文字と密接な時代だよね。
昔から手紙はあったけど
メールほど頻繁に書いたりもらったりは
してなかったもんね。

それに文章力をつける上で必要な
長文を書くチャンスも増えた。
ほら、ブログがあるじゃない。
昔だったらラブレターか読書感想文しか
長文なんか書かなかったもんね。
文章を生業にしていない人たちが
ここまで文字に触れる時代なんて
過去一度もなかったと思うよ。

だから、チャンスがあるはず。
俺はそう信じてる。

たとえばさ、高校生とかにね
ブログ書いたけど
書きたい事がうまく書けなくて
伝えたいとここそ伝わらなくて
みたいな経験があれば
新聞で、雑誌で、単行本で
きちんとした文章に触れた時に
シンプルにスゴいって
思ってくれるんじゃないかなぁ。

ただ、ハードルも高いよね。
読書なんて暇つぶし
くらいの人たちはたくさんいると思うけど
そういう人たちが買ってくれてたのに
今はお金かけなくても読めるものが
しかもリアルタイムで増えていくものが
ネット上に氾濫してるんだもの。
その子たちに興味を持たせて
金まで使わせるようにするには
かなりの文章力が必要なんじゃないかなぁ。

そのためにどうすりゃいいのか
それは分かんないけど
少なくとも、昭和的出オチ感200%の
ムダな煽り最優先キャッチは
もうヤメた方がいいと思うね。

今の子たちは絶対騙されないし
むしろ嫌悪が先に来ちゃうでしょ。
そんなんに騙される奴ばっかだったら
オレオレ詐欺とかチェーンメールに
引っかかりまくるよ。
年寄りだけだよな、あんなのに惹かれるのは。

とにかく、出版業界には
まだチャンスがあるはず。
あとはその時まで上手いことやりくりして
会社を潰さずに残すことができるか
それが問題になるのかなぁ。

俺は下っ端だからよく知らんけど
ウチだって経営に余裕なんかないだろうし
いつ潰れても不思議じゃないと思うのよ。
でも今は耐えるっきゃないよ。

今後、良くなる保証はないよ。
ないけど、これより悪くなったら
出版自体が仕事として成立しなくなるし
それはつまり、出版業というものが
なくてもいいもの=文化じゃなかった
ってことだからね。
そしたら諦めてホームレスになるさ。

ま、ウチだけ、もしくはこの業界だけ
ダメになるって可能性も十二分にあるけど
そんときに他に転職できなきゃ
今度は俺がショボかったってことで
それも仕方ない話だからね。
ショボい奴はそれらしく
ショボく生きていけばいいんだよ。

とにかく、悲観的になっても仕方ないし
やれるだけやってダメなら死ぬ
って、ただそれだけだよね。
その覚悟が必要なくらい
出版業界がヤバいってことだけどさ。

でもさ、本を読むって文化がなくなったら
みんなどうするんだろ。
どうってことないのかな?
俺はもうたくさん持ってるけど
それでも新刊が読めないなんて
想像するだけで寒気がするけどなぁ。

だから、超末端とはいえ
出版業界の中にいる俺からすると
日本では、プロの書いた文章を読むことが
文化として根付いていたんだよ、という
結果になってほしいと願うしかないよね。

いくら無料でも、こんなクソ長い駄文より
多少金払ってでもきちんとした
プロの文章の方が楽しいだろ、な?




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