『迫りくるETC車載器の2022年、2030年問題』 !!【前篇】 | “ Ackee ” の ブログ !! (b^-゜)

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今月最初のBlog更新と参ろう。

前回は 『3G=ガラケー携帯電話の終焉』

に関する話題をご紹介した。

今回も前回のその新しい電波法施行に伴う、

影響を受ける関連の話題を引き続き、

BlogTitlleの通り、前篇と後編の2回に分けてご紹介する事にする。

今回お届けする話題は、

読者の皆様のお車にも付いていると思われる、

車載用の ETCシステム機器に於ける “2022年問題“ である。

ETCシステムは、ETC車載器にETCカードを挿入する事で、

利用出来るシステムのひとつで、

ETC機器での利用が導入されている全国各地の高速道路や、

その規格に準じる高規格道路の料金所に設置されている、

アンテナと無線通信する機能を受け持ち、

車輛ナンバー情報とETCカード名義人に基ずいて、

後日適正な通行料金をお支払いして頂くための、

便利な後払い方式システム である。

(注意;通行料金の精算はETCカード名義人であって、

決して車載器の所有者ではない)。


(全国の高速道路、高規格道路のIC、スマートIC、

高速本線有料ゲートで利用されているETCシステム。

言わば21世紀型の新しい高速道路の、

利用システムのスタンダードとして確立しつつある。)



(これが今年の 11月30日を以って、

旧式タイプのETCは今後利用が出来なくなる。

並行して交通情報システム=VICSも、

旧式タイプでの配信サービスも03月31日で終了する。

新年度=04月01日以降からは、

サービス受信は出来なくなる。)


そのETC機器問題の中で直近で迫って来ているのが、

“2022年問題“ である。 “2022年問題“ とは一体何なのか?

簡単に言うと 今年12月01日から、

電波に関する法令基準が変わるよー 、という話だ。

もう少し踏み込んで説明すると、

その変わる基準が 「※スプリアス発射」 と呼ばれる、

不要発射の電波に関するもので、

新しい基準を超えてスプリアスを射出する機械は、

今年11月30日以降は使えなくなりますよー 、と言う事である。

(今回の使用変更措置は、言わば国内に於ける、

官公民問わず利用されている電波の有効活用に伴う再編整理。

言わばアナログ波からデジタル波に転換する事で、

逼迫している限られた電波の有効活用を促進させる事である。)



(使用不可となるETC車載器は、

「平成19(2007)年以前の技術基準適合証明・

工事設計認証(旧スプリアス認証)を受け、

製造されたETC車載器」 が該当する。

スプリアス認証とは、無線設備に於いて、

必要周波数帯の外側に発射される不要電波の一種で、

平成17(2005)年にWRC(世界無線通信会議)が定めた、

無線通信規則改正の内容に盛り込まれた。

そのため、現在では電波障害の原因となる、

スプリアスを出来る限り低減するため、

法令により発射強度の許容値が規定されている。

現行の許容値は平成17(2005)年12月から適用され、

2年の経過措置期間を経て、

平成19(2007)年12月に全面適用となったが、

旧規格で認証を受けた無線設備も、

令和04(2022)年11月末まで延長して利用出来る期限によって、

古い規格のETC車載器が今後使用出来なくなる。

旧スプリアス規格品を、

令和04(2022)年12月以降に取り付けていた場合、

電源と接続し電波を発する事が出来る状態であれば、

電波法違反に当たるので注意 が必要だ。)


ETC車載器は、ETCレーンへの進入時に5.8GHz帯の電波で、

料金所と無線通信をして、

料金清算に必要な情報をやりとりしているが、

そのときにもスプリアスが出ているため、

今年12月01日からは新らしい電波法の施行基準に対応した、

ETC車載器を使用する必要があると言う事になる。

これがもし新しい基準に対応していない、

古い基準の車載器を使用していると電波法違反になってしまうため、

注意が必要 と成る。


(お手持ちのETC機器の型式が、

新しいのか古いのか詳細が分からない場合は、

遠慮なく製造メーカーか、カーショップやディーラーに、

遠慮なく聞いた方が良さそうだ。)


特に規制対象となる機種は、

「平成19(2007)年以前の技術基準適合証明・

工事設計認証(旧スプリアス認証)を受け、

製造されたETC車載器」 は、

否応なしに規制の対象と成り得る。

只、ETCが本格的に普及し始めた平成14(2002)年11月以降は、

スプリアス発射の新基準に対応したETC車載器が、

主流になっているため、該当する機種は意外と少ない様だ。

また、国土交通省高速道路課では、

旧規格の機種も再測定により新電波法に因る、

規制基準に適していれば 「再認証」 する事 も進められている様だ。

とは言え、 電波法違反になるかどうかドキドキしながら、

今年12月を待つのも辛いので、ここは遠慮なく、

製造メーカーへ問い合わせるか、

新しく機器の更新した方が良さそうだと言える。

次回は後編として、

ETCシステム機器於ける2030年問題に付いてお話しをする事にする。


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※…《用語解説》『スプリアス』

無線送信機において,所定の変調信号と変調方法により、

理論的に定められる周波数帯域の、

出力信号以外に出てくる信号成分。

これが送信機自身または空中線などを通じて、

空間に放射されたものを、

不要放射(spurious radiation)と言う。

また通常の受信機に於いては、

所定の受信信号以外の信号に対しても、

受信出来る場合があり、

その受信の感度をスプリアス感度、

またはスプリアス応答(spurious response)と言い、

これが低い方が妨害を受け難い。

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令和04(2022)年

FM多重放送による、

渋滞情報の伝送方式統一について】

※…今回の旧式型ETC機器の、

使用期限終了前に先立って、

旧式の交通情報(VICS)サービスが終了致します。

併せてご確認を願います。

https://www.vics.or.jp/info/unification/kyufugo3.html
VICSとは? | VICS
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JG7MER / Ackee