今年も半分が過ぎて、2012年も折り返しを過ぎた。
そして今日7月4日は、自分にとっては尊敬しているアーチストの命日でもある。
その名前は“バリー・ホワイト(Barry White)”である。
彼がこの世を去ったのは、2003年の今日…。まだ58歳と云う若さで亡くなった。
もともとは、アメリカの男性シンガーソングライターそして音楽プロデューサーでもある。
のちの彼が編成した『ラヴ・アンリミテッド・オーケストラ』で名を馳せた。
(生前のバリー・ホワイト)
1944年9月12日にテキサス州ガルヴェストンで生まれ、
後にカリフォルニア州ロサンゼルスで育つ。
しかし、少年時代は兄弟共に非行に走り、
17歳の時にキャデラックのタイヤ3万ドル
相当を盗んだ罪により少年院で数ヶ月間過ごした。
少年院時代、ラジオで当時絶大なる人気のあった
アメリカのロック歌手 エルヴィス・プレスリーの
“It's Now or Never”を聴いた事から音楽の道に入る。
出所後は自らのヴォーカル・グループ(ラヴ・アンリミテッド)を結成。
豊かなバス(低音)の音質で知られ、1970年代には多くのソウル、ファンク、
ディスコ・ミュージックを生み出した。
彼の関わったアルバムとシングルの総売り上げ数は1億枚にも達するという。
中でも彼の代表作として有名なのが“愛のテーマ”である。
この曲はよく結婚式の披露宴の中でもよく使われている曲で
世代を超えて人気のある曲である。
彼が発表したこの曲はのちに航空会社である
“キャセイ・パシフィック航空”のイメージソングとして
定着する様になる。
彼の作品は下記のアルバム
“ラプソディー・イン・ホワイト”の中に収録されている。
そしてもうひとつの有名な曲と言えば、
今ご紹介した“ラブソディー・イン・ホワイト”である。
(アルバム輸入CDとして、現在発売中)
曲のタイトルから聞いてもあまりピンとこない方が多いかと思う。
この曲は昔、日本テレビ系列で土曜日の夜10:00から放映されていた、
“ウィークエンダー”のテーマ曲なのである。
実はこの“ウィークエンダー”の曲のタイトルを決定するにはかなりの紆余曲折があったそうである。
当時この番組のプロデュースを手掛けていたのは、
日テレの細野邦彦氏であった。
番組のテーマ曲として細野氏は当初、
“愛のテーマ”を決めていたのだ。
ところがこの曲は既に、“キャセイ・パシフィック航空”のCMソングに使われてしまったため、
ダメになってしまったのだ。
悩んだ末に細野氏はこの“ラブソディー・イン・ホワイト”
を番組のテーマ曲として採用する事となる。
しかし当時この曲も一時期ライバル局である。
NETテレビ(現 テレビ朝日)の『日曜洋画劇場』の30秒CMスポットに使われていたため、
一時期またダメになるのではとの思いがあったそうである。
しかし番組の改編期と合わせて、『日曜洋画劇場』に使われていたCMスポット曲が変わったために、
番組のテーマ曲として使う事を決めたのである。
以来、この曲は番組の看板曲となり、当時のSPレコードでも発売される様なった。
そんなエピソードが残っているのである。バリーの作品はもともと愛をテーマにした曲が7多く、
『愛の伝道師』、『エロの伝道師』の名前でよく呼ばれていた。
つまり結婚した夫婦や恋人同士のカップル達からは絶大なる支持があったアーチストである。
彼の作品の多々は、国内のミュージック・ショップでも手に入れる事が出来るが、
殆どは輸入盤によるCDが多い。
そんな彼が亡くなってから、今日で9年の年月が経とうとしている。
“Rhapsody In White”
(Barry White & The Love Unlimited Orchestra)
(日本テレビ系列 “ウィークエンダー”のテーマ)
<昭和50(1975)年 4月 5日～昭和59(1984)年 5月26日、
土曜日22:00～22:55 放送。>
http://www.youtube.com/watch?v=9WsZ7FNuJbg&feature=related
JG7MER / Ackee