【第7話】競合他社の元社長K氏による嫌がらせ➖ハニトラ編




※本編は続編です。まだの方は第1話からご覧ください。


競合他社の社長であったK氏による嫌がらせのお話の続編です。K氏はかれこれ10年ほど前から私達の会社に対して嫌がらせをしてきましたが、ここ3年間の嫌がらせのレベルは常軌を逸脱したものでした。


約2年ほど前、私たちが会社で自主制作ドラマの撮影に勤しんでいた頃、K氏は弊社の男性社員(以下、K田)にハニートラップを仕掛けてきました。私と妹、もう1人の女性社員がドラマ撮影のためにモロッコに旅立つ当日にハニートラップに気付きました。その日は夜の便を予定していましたので、ちょうどお風呂に入って長いフライトに備えていました。すると、妹から連絡がきました。


妹「なぁ、ちょっとなんか、SPにしつこく呼び出されてカードやってるねんけど、なんか、嫌なカードばっかり出てるねんけど」


私「え、、、??」


フライトも控えているため、急いで風呂から上がり、通話はスピーカーで妹と繋げた状態でカードを切りました。すると確かに、おどろおどろしいカードのオンパレードで、正直「終わった」と思いました。





もうあと3時間で家を出なければいけない状況でした。何とか出発までに問題が何なのか、解決策は何なのか、突き止めなければなりませんでした。


ただ、ハニートラップという状況はこれまでになかった状況でしたので、なかなかSP(守護霊様)の伝えたいことに辿り着けず時間ばかりが過ぎてしまい、私も妹も焦りました。初めは、出発前だったこともあり、飛行機事故や現地でのトラブルなどを暗示しているのかと思っていたのですが、どうも社内のことを伝えているようでした。必死でカードを切り続けて、ようやくハニートラップだと分かったのは出発時刻の30分前でした。


「ちょっと、もう今回は出張、あきらめよう」


2週間の滞在予定で現地の宿も何もかも手配済みでしたが、同行予定だった女性社員にキャンセルの連絡を入れ、現地で全てを手配してくれていたモロッコ人のコーポレートパートナーにもキャンセルの連絡をし、腰を据えてリーディングに励みました。


すると、どうも当時の統括責任者であったK田がハニトラに引っかかっているようでした。


「マジか、、、」


SPによると、妻子持ちのK田に対してハニトラを仕掛ける目的は、K田がハニーちゃんに対して一線を越えようとしてもつれ込んだ際に美人局(つつもたせ)のような形で男性が現れて、不倫をネタに脅迫し、弊社から去らせてK氏の言いなりにさせるつもりとのことでした。


そこで私は本人にLINEで「社内にK氏の会社からハニトラを仕掛けられている人がいるようで、男性陣に念の為注意喚起を行なって欲しい」と連絡しました。K田には以前から私たちがリーディングでK氏からの嫌がらせ行為を特定していることは伝え済みで、カスタマーサポート部門で解決できない複雑難関なお申し出などもSPに相談して解決してきたことも知っていましたので、そのように伝えました。


「分かりました。明日、早速伝えます」


やや時間が空いてそのように返信が来ましたので大丈夫なのかなと思っておりましたが、SPはまだダメだと言います。


そこで、翌日会社でK田に面談を行いました。

面談では、そのトラップに引っ掛かることで家庭を壊し、会社を倒産に向かわせ、皆んなを路頭に迷わせるほど重大な案件である旨と、被害者は誰かは分かっていないが既婚男性の可能性が高く、K田さんもくれぐれも気をつけて欲しいと、少し強めに伝えたところ、一旦はハニーちゃんから距離を置いてくれたようでした。


SP「もう、大丈夫やでぇ〜」


全ての撮影スケジュールをリスケしてしまうと損失が大きくなってしまうため、3日遅れにはなりましたが、再度フライトを手配してモロッコへと旅立ちました。会社を守れて良かったと、晴れやかな気持ちで撮影に挑みましたが、まだハニトラは終わっていませんでした。


帰国してしばらくすると、K田がまたハニーちゃんに釣られているとSPが教えてくれました。かなり性的にアプローチはしてくるものの、一線は超えさせず、押しては引いての絶妙な力加減にK田がメロメロでヤバいとのことです。


「もうほんまにやめて欲しい」


何度も何度も言いたくないことを言わなければならない苛立ちもあり、今回はK田にかなり強めに伝えました。K田じゃないのかと。もう、いい加減にして欲しいと。家族を大切にして欲しいと伝えました。すると、既読になってからかなり時間をあけて、そのように言われるのは心当たりもなく、心外だと返信が来ました。しかし、私も会社と社員を守るために仕方なく伝えていることですし、分かって欲しいと伝えて一旦は終了しました。それ以降はしばらくの間はハニトラの一件は忘れてしまうほど何事もなく過ぎていったのですが、まだハニトラは終わっていませんでした。


狙われる社員達


一年ほど前に、とある男性社員(以下、メンマ)に対してK氏からハニトラが仕掛けられているとSPが教えてくれました。その社員に対しても面談を行い、もし心当たりがあれば断ち切って欲しいと伝えて終了し、一旦は事なきを得ました。しかし、面談が行われていることに勘付いていたK田が後ほど私たちに何の面談だったのかと尋ねてきた際、運営統括責任者であるK田にだけは信頼して真実を打ち明けました。他の社員への注意喚起なども行って欲しかったからです。


しかし、予想外のことが起こってしまいました。

1年前に自分が指摘されたハニトラの一件は、自分ではなくメンマのことで、妹がリーディングの読み間違いをしていたとK田が勘違いしてしまったのです。ハニーちゃんとの愛は本物であったと思い込んだK田は、そこから突然ハニーちゃんに対して猛烈に連絡を取り、またトラップが再燃してしまったのです。しかも、あろうことか、内密に共有したそのハニトラの情報を本人や他の社員達にも共有してこんな酷いことを言われたと周囲の社員にぶちまけ始めました。


K田から突然連絡を受けたハニーちゃんは戸惑いを隠せませんでした。1年も前に終わったはずのハニトラのターゲットが再び連絡をしてきたのは私たちの差し金ではないかと警戒したのです。


K田はしつこく連絡をしたようですが、ハニーちゃんには警戒されて何となく会う約束も有耶無耶にされているようでした。


「もう、取り返しつかへんやんこんなん」


私も妹もほとほと参ってしまっていたところ、K田から呼び出しを受けました。そして、ものすごい勢いで会社を辞めたいと言われました。「ハニトラを疑われたことが、どうしても無理だったので」とのことでした。


私としてはもう、本人はハニトラは自分ではなかったと思い込んでいるし前日にSPからも「手放し」のカードを無数に出されていましたので、ここまできたら辞めてもらうしかないかなと思い、何も言わずに受け入れました。すると、本人はその様子に不可解な表情を浮かべるのです。


「なんやこいつ、引き止めて欲しかったんか?」


強い言葉とは裏腹に何かを期待して待っている様子にうんざりして、「以上ですか?なら、戻っていただいて大丈夫ですよ」と伝えて席を立たせました。


この時のK田の態度について後にSPに尋ねたところ、K田はまだハニトラの可能性を捨て切っていなかったようで、私たちがハニトラだと主張してこないかを待っていたようでした。しかし、何も伝えなかったことでハニトラなのかどうかがわからずモヤついたまま会社を辞めていくことになりました。


辞め際に社員と内線で長電話をしていることがわかり、録音を確認したところ、ものすごく面白いやり取りが発覚しました。


社員「K田さん、長かったのに突然辞められるのびっくりしました。最後なのでご挨拶だけしておきたいと思いまして、、、」


K田「あー、ありがとうございます」


社員「次、働く先とかは決まっていらっしゃるんですか?」


K田「あー、まぁ」


社員「お近くなんですか?」


K田「いやぁ、俺くらいのレベルになると、仕事も色々と難しくて。このエリアやと、キーエンスかパナソニックくらいしか俺のレベルに見合ったところってないんですけど、大概大卒しか無理なんですよ。だからまぁ、ちょっと離れると思いますねぇ」


社員「あー、そうなんですね、、、(困)」


このような内容でした。一体、誰にどんだけオダテられたらこんな言葉出てくんの!?妹と陰で大爆笑してしまいました(笑)


そして迎えた最終出勤日。K田には最後に私からとっておきのサービスLINEを送りました。


「これまで長い間勤めていただきありがとうございました。K田さんには今後、取締役になっていただきたかったのに残念です。新しい会社でもますますご活躍されることを祈念いたします」


概ね、このような内容です。

どうせ就職も出来ず、ハニーちゃんに捨てられて路頭に迷うでしょうから、その頃に思い出して後悔してもらうためのLINEで、もちろん取締役などに昇格させる気はサラサラありませんでした。10年以上働いてきたK田のために何度も忠告してきたのに、家族をかなぐり捨てて下半身を全力で奮い立たせてハニーちゃんへ向かうK田への餞(はなむけ)のLINEでした。


その後、K田がコソコソ弊社のカーテンを社員割引を使って購入していることを知りました。SPに聞いたところ、ハニーちゃんとの巣を嫁に気づかれないようにこしらえているんだよとのことでした。


「マジでキモいなコイツ」


しかし、ハニーちゃんは依然としてK田が私たちの差し金であることを警戒して会うことを避けていましたので、折角ですので私の方からもトラップを仕掛けました。


その当時、K氏によって送り込まれていたスパイの女性がまだ弊社に勤務していたのですが、その子の前でエンジニア社員と妹の3人で芝居を打ったのです。


私「〇〇さん!(エンジニアの名前)K田さんのリモートの準備できました?」

エンジニア「あ、はい。滞りなく設置は完了しました」

私「ありがとうございます。これでやっと仕事してもらえますねぇ」

エンジニア「そうですね」

妹「K田さんと当分会えないの、寂しいなぁ」


K田が会社を辞めたように見せかけて実は、ハニーちゃんの尻尾を捕まえてK氏を糾弾するために、「おとり」として隠れて動いてもらっているかのように見せかけたのです。


その後、携帯電話を握りしめてスパイ女性がトイレに駆け込む様子を確認しました。私たちの一芝居のおかげで、K氏はK田が私たちが仕込んだ「おとり」であると認識したようで、その後ハニーちゃんはK田と一切の連絡を断ちました。SPからも完璧や!と褒めてもらい、ついにK田の恋は叶わず、ハニトラは終了した、、、かに思われました。


ハニトラ再発


K氏の乗っ取り計画が私たちとの攻防戦で泥沼化した今年、なんとK田がK氏に集められた現役社員達の説得役として成功報酬をぶら下げられて招集され、K氏のアジトに現れました。自分をハニトラで引っ掛けようとしたK氏に協力しようとしていることを知り、私たちはすぐさま現役時代にK田がK氏によってハニトラに引っ掛けられたことをXで暴露しました。


K田はその時まだ私たちがK氏の悪事を暴露しているXアカウントの存在に気づいておらず、K田の周囲にいた社員やOB社員達だけが暴露内容を把握していて、K氏からも集まった社員やOBにはK田に対してXアカウントの存在を絶対に明かさないよう、口止め料まで支払った上で緘口令が施かれていたようです。


その後しばらくはアジト内で腫れ物のように扱われた挙句、ハニトラ男の説得力は皆無となってしまったため、K氏によってほどなくしてリリースされました。その後、弊社の勇気ある社員によってK田が私達のXアカウントの存在を知り、恥をかかされて怒り狂ったK田は完全にK氏から離れていきました。


その後、K氏側には逆風が吹き荒れました。派遣女性の経理に関する嘘の証言で一発逆転を狙っていたにも関わらず、派遣女性に証言を強要するために反社会的組織に金銭を支払い強姦してしまったがために、女性はその後、自殺してしまいました。その罪を有耶無耶にするために取引先に対して性接待などにも勤しみましたが、ついにその手も使えなくなり、追い詰められたK氏たちは私たちを襲撃することに全力を尽くし始めます。


その一方で、さまざまな悪事が露呈する中、現役社員達を騙しすぎて、どんな嘘をついてもなかなか集めるのが難しくなっていたK氏達は、元々統括責任者であったK田に再びスポットを当てます。K田なら人集めに役立つのでは無いかと思ったのです。そこで、ついに再びK田に対してハニートラップが仕掛けられました。ハニトラの目的が以前と異なりますので、今回は特別にハニーちゃんに大金を支払って、K田と身体の関係を持つように依頼しました。以前のハニトラの際の私たちの説明では、K田が一線を越えようとした際に美人局のように男性が介入してきて脅迫されるという内容のストーリーでしたが、今回、無事にハニーちゃんと身体の関係を持ったことで、K田は「ハニトラでは無かったのだ」と自信を持ってしまいました。


ハニーちゃんの設定はファンタジーでした。ハニーちゃんはなんと、◯ーナン社長の娘であるという設定だったのです。そして、貴方のような素敵な方に跡取りになってもらいたいから、まずは役職者として企業を牽引して経験を積んだ後、社長になって欲しいと言われたようです。そんな、誰が聞いてもおかしすぎるファンタジーみたいな話も、身体の関係に発展し、ハニーちゃんに心も身体も骨抜きにされてしまったK田にとっては謎の現実味を感じたのでしょうね。恥ずかしいですよね。


ハニーちゃんによれば、〇ーナンの社長が今取り組んでいるのはK氏の会社と私達の会社の統合であるとのこと。さらに虚偽のストーリーで納得させた後はK氏のアジトにおびき寄せて、早速、携帯電話を取り上げました。


そして、その携帯電話を使用して次々にずっと隠れて乗っ取りを心待ちにしていた、まだカルト教団がどのような恐ろしい組織なのかをはっきりとは認識していない新たなOB社員を集め始めたのです。


一方、残り2名のハニートラップについてもご説明します。ハニトラで散ったはずのK田が戻ってきたことをなりすましLINEで知り、さらにハニーちゃんがかなりの時間が経過したにも関わらず、再度連絡が来たことで自分も、ハニトラでは無く純愛だったのだと勘違いしたメンマも、もれなくハニーちゃんと成立してしまい、晴れて教団に取り込まれることになりました。高待遇雇用をちらつかされて、下半身も出世欲も握られてしまったメンマは、いとも簡単に私達の会社を裏切ってK氏の元に通い始めました。


さらに、女性社員(以下、アホ井)へのハニトラは今回が初めてで、K氏の側近であったU氏(以下、アウトロー)に、もともとほのかに恋心を抱いていたアホ井へのハニトラを、その恋心を見抜いていた愛人が提案したことがきっかけでした。何としても会社を乗っ取って社員に返り咲きたいアウトロー(現在無職)は、必死でアホ井にハニトラを仕掛けました。アホ井はすぐに騙されて、アウトローの言いなりになり、携帯電話も乗っ取らせたまま放置するくらいに心酔仕切ってしまいました。しかし、ここでアウトローにとっての痛恨の誤算が発覚します。なんと、避妊をしたにも関わらず、アホ井は妊娠してしまったのです。


アホ井の妊娠はSPから教えてもらいました。

避妊をしなかったのかと聞くと、一応したんやけどもね、作っちゃった(テヘペロ)とのことです。


え?!そんなこともできるんや、、、


SPの力に恐れ慄くと共に、アホ井が心配になりました。


「大丈夫かな、、、」


腹の中に時限爆弾を抱えてしまったアホ井。

何度占ってもアウトローはアホ井のことは利用価値としか考えておらず、用が済んだらさっさと中絶させてポイ捨てしたいと出ています。


「これは、エグいことになってしまったな」


思わず妹と目を合わせて力なく、苦笑いしてしまいました。


アホ井は、私たちが会社をスタートして間もなく入社してきた古株でした。仕事はどちらかといえば遅く、論理に弱い傾向があり、ケアレスミスなども多い方ではありましたが、インテリアが好きで何事にも前向きなところや、不器用ながらも一生懸命に仕事に取り組む忍耐強い姿勢から、入社間もない社員達の精神的なお手本となっていました。スタートアップ当初を支えてくれた社員として、感謝の気持ちから他の社員達とは別格の待遇で雇用してきました。


しかし、今回のK氏の乗っ取り計画が進む中で、完全に美味しい話に目が眩んでしまったアホ井は、何度も足繁くK氏の集会に通い詰めるようになっていました。


K氏が私たちを襲撃する計画がスタートした際にも、私と妹が出勤しているかどうかや退勤するタイミングまで、逐一K氏に報告し、襲撃計画に前のめりに加担してきました。そんな中起こった出来事でした。


この世には『因果応報』という言葉があります。人を欺いた人、陥れようとした人、感謝しない人、悪事を働いた人。そういった人たちには必ず、相応の報いがある。それを常日頃から自分に言い聞かしてきた私や妹にとっては、これも神様から与えられたアホ井への学びのギフトなのだと合点したのです。


ともあれ、こうしてK氏と幹部達はハニトラの被害者達の携帯電話を使い、とにかくなりすましメッセージを送信しまくって現役社員、OB社員、取引先を集めに集めました。しかし、K氏のアジトにプレンティに集合したタイミングで、SPからの号令によりXでハニトラを全て暴露し、K氏は集めたOBを抱え込むだけで利用することもリリースすることも出来なくなり(Xを見られると、真実を知られてしまい訴えられる可能性があるため)、その状態で完全にロックされてしまいました。


しかし、K氏は転んでもタダでは起きず、この状況を利用して、更なる攻撃を仕掛けてきたのです。


次回予告

訴訟詐欺と、労働争議の先導

次回もぜひご覧ください