独自戦略について その3



K氏の嫌がらせのことばかり書いていると気が滅入るので、その後の経営戦略の話に一旦戻します。


その後も草木をテーマにしたボタニカルなシリーズをリリースしたり、モロッコをテーマにしたアラビアンな世界観が魅力のシリーズをリリースしました。

モロッコスタイルに関してはかなりユニークで大胆なデザインが多いため、コーディネートアイテムもご用意しないと空間作りに支障が出ると思い、モロッコのインテリアを直接買い付けに行ったりして、その様子をSNSで配信するなどもしました。モロッコは大当たりで、お客様もおしゃれやー!映えるー!と、SNSでも盛り上がって下さって、認知もグッと拡大したように思います。


そんなこんなでオリジナリティ溢れるお店づくりをしているうちに、リアル店舗を出店しようと決意しました。ネットショップがなぜリアルに進出したくなったかと申しますと、これは広告戦略のお話になります。


母は前職で、テレビ番組の制作会社の経理部門の担当でした。そのコネを利用して、一度それまでに蓄えた資金でCMを打ってみようかなと思ったんです。ネットを普段活用しない層にも知ってもらえる機会にしたいというのが目的でした。


しかし、いざ母の前の職場の上司の方にお話を伺うとCMは割に合わないよと言われました。大企業のように湯水の如く月に何億円と投じることができるような会社ならメリットもあるけど、単発で少々やってもあんまり効果は出ないよとのことです。


「そうなんや。ショボーン」


口数の少なくなった私に、その上司の方は教えてくれました。


「まずは、そのCMにかける予定のお金使って店舗出してみたら?そのお店が内容良ければCMなんかわざわざ出さなくても、テレビ番組が取材とかきてくれると思うよ」


ラブほぉーーーーーー!!!!!


と思いました。やっぱりプロに聞いてみるもんやな。しめしめ、CMに1億円くらい使うつもりやったけど、店舗出すだけなら3000万もあればいけそうやしお釣りくるやん!と、自分の内側から漲るものを感じました



ところがまたそこで問題にぶち当たりました。



「どんな店にしよう、、、」



比べられることが嫌いな私はこれまでも唯一無二のお店づくりに精を出してきました。実店舗であっても他のお店とは一線を画すような、新しいお店にしたいなと思いました。



「ネットとリアルを融合させた、体験型のお店にしよう」



漠然とこのようなアイディアはありました。

プライスカードにはQRコードを付けて、スマホで読み込めばカーテンのコーディネート画像やおすすめの組み合わせアイテム、商品の詳細情報が一目でわかる上に、そのままスマホで購入まで完了させることが出来るのはネットショップの強みやな。



ただ、それだけでは『体験』という部分に関して少し弱い気がしました。



これだけ柄物にこだわって無数のデザインがあるのに、ただ普通のカーテン屋みたいにカーテンレールに吊り下げて、気になる柄をビローンと広げてイメージ膨らませるだけなんて、つまらへんやんと思いました。



そうや!


「着せ替え出来るカーテン屋にしよう」



ついに思いつきました。

もともと、小さくオフィスの一角をショールームにしていた時からハンガーを使って展示していたことがあり、来店された地元のお客様も頻繁にそのハンガーを持って回ってコーディネートを確かめられたりしていたのを思い出してインスパイアされました。


厚地カーテンと薄地カーテンのコーディネートだけじゃなくて、スツールやラグ、クッションや小物入れなど全てのアイテムを自由に持ってきて部屋づくりが楽しめるカーテン屋にしよう。



妹もそのアイディアにかなりノリノリで

「姉ちゃん、天才!」と褒め称えてくれました笑



ついに方針が固まりました。コーディネートスペースや陳列棚の配置など、レイアウトは全て自分で考えました。システム周りはスタート時からお世話になって来た方で途中で私たちにジョインして下さったエンジニア社員の方に全てお任せして、レジもPOSではなく、そのエンジニア社員の方がシステムと連携できるものを用意しました。カーテン用のハンガーも知り合いのハンガー屋さんの社長さんにお願いして作成していただき、ついに初の実店舗のオープンまで漕ぎ着けることができました。


クローゼットから洋服を取り出して鏡の前で試着するかのようにカーテンを選べる楽しくて新しい感覚のお店。


私も妹もオープンしたエリアに家を借り、住み込みで毎日接客にあたりました。採用した社員達は経験者もいましたが、このスタイルのお店で働いたことは無く、私たち自身も初の試みでしたので試行錯誤の毎日です。

初日から1週間はそんなにお客様がいらっしゃいませんでしたが、2週間目あたりから平日でもたくさんのお客様にお越しいただけるようになりました。


オープンから半年ほど経った頃。

店の運営に必死で本来の目的は忘れかけていた頃です。


なんと、某有名バラエティ番組からのロケのオファーが舞い込みました。


『え!?早くない??」


あまりの出来事に狼狽えましたが、その頃には社員の皆んなもしっかりと自立して接客にも慣れてきた頃でしたので、本当にタイミングとしては完璧でした。


そしてそのオンエアがされると、Xでも無数に話題にしていただき、さらにご来店もお店の外に列が出来るほどに溢れて私たちのお店を日本中に知らしめてくれる結果となりました。


あぁ、母の元上司の方に心から感謝です。


テレビ取材は翌年にも依頼があり、さらに調子に乗って大阪にも店舗を出したのですがそちらでも2件もテレビ番組で紹介されました!


知名度は一気に爆上がりしました。以前はお客様に「なんでこんなダサい名前にしたんですか?」と、店名いじりが激しく少し恥ずかしい思いをしてきた店名も、認知が高まったことで当たり前のように呼んでいただけるようになったのもとても嬉しい出来ごとでした。


テレビだけじゃ無く、フォロワーの増えて来たSNSからも沢山のお客様にお越しいただきました。体験型の店舗というのがものすごく刺さったようで、元からインスタなどでフォローいただいていたお客様が、お店のファンだとおっしゃって下さり、東北地方や九州地方から旅行を兼ねて一日はここで過ごそうと決めて来ました!と、嬉しすぎるお言葉をいただいたりして、やって来てほんまによかったー!!って心から思いました。


お客様と記念撮影してストーリーズに流して、それをご覧になったお客様がまたご来店されて、、、


狙い以上の反響に、神様が普段頑張ってる私にご褒美くれたんやなって思いました。本当に、ご来店いただいた全ての人に感謝です。


それから現在に至るまで、東京の店舗はいまだに週末には店舗の外にも長い列ができるほどの人気店となりました。


そして、ここから私のイケナイ野望が膨れ上がるのですが、次回からはスピリチュアルな内容に突入してまいります。


ぜひ次回もご覧になってください!