少し前になりますが、長年の念願だった戦艦三笠を横須賀に観に行きました。

 

 

 先日ポストした「もがみ型」の記事は実は”ついで”のことで、本命はこっちでした(笑)

現在、帝国海軍の戦艦の実物を見られるのはここだけ。

少し前に「坂の上の雲」の再放送を見ていたこともあり、いつかは是非とも訪れたいと思ってましたが、仙台からまあまあ遠い場所ですのでやっと機会を見つけての訪問となりました。

三笠はイギリスはヴィッカースで建造された帰国子女(?)

某ゲームの「〇〇デース」と一緒ですね(笑)

横須賀は今回で2回目で10年?20年ぶり?

しかも前に来た時は米海軍関連の仕事だったので、遊びで来るのは実は初めて。

本来ならば、2019年の観艦式に当選してたのでその時にも来る予定だったのですが、なんとその年は台風の大雨で日本各地に被害が出て観艦式は中止。私も顧客が浸水してその片付けに駆り出されて大変でした(泣)

結局3年後の2022年を最後に観艦式自体やらなくなってしましましたので、なんとも運の悪い話です...。
 

 当日の横須賀は朝からかなりの暑さでしたが、横須賀駅前から三笠公園循環というバスが公園の入り口まで行くので大変助かりました。ちなみに¥200定額後払いです。

降車して公園に入ると、すぐ目の前にドドンと艦体が見えて来て大興奮。

昔お台場のガンダムを見に行った時を思い出します(笑)

 

現代の艦船と大きく違うのは、舷側から沢山の砲身が突き出ているところでしょうか。まるでハリネズミのようです。

重厚感と相まって直接視覚に訴えてくる「強さ」が半端ないです。

当時の人たちもさぞかし頼もしく思ったのではないでしょうか?

高い寸胴の2本煙突も前後のマストも今の艦船では見ない形で、写真では伝わらないなんとも言えない迫力があります。

 

広場にある東郷提督の像に挨拶をして、早速入場券(¥600)を買って艦内へ。

三笠は敗戦後に一度荒れ果てた時期があり、砲塔をはじめ、ほとんどの艤装類はその後復元されたものですが、ちゃちさは全く感じられません。

復元に当たっては国内はもとより、米海軍の多大な協力があったとのこと。

 

 

まずは三笠と言えばこれは外せない(?)無線室。

有名なあの電文はここから発信されました。

 

無線室の前には縦振り電鍵が置いてあり、実際に操作して音を出すことができるので、試しに打って見ましたが難しい!思えば縦振り電鍵触ったの初めてかも。

ゆっくりならともかく、スピードを上げようとするととっ散らかります。特に短点が難しい。

とりあえず奥さんの名前を欧文で打ってみたところ、3アマの彼女は隣で「あ、ハイ」とリアクションしてくれました(笑)

やはり現代のパドル式は便利なんだなあ。

 

煙突にはジャッキステー(作業用の足場)

昔の艦艇では特徴的な設備ですが、艦船模型で名前は知っていたけど実物見たの初めてかも。

こういう感じか~

 

 

艦橋へ

 

 

測距儀は操作はできませんが、覗くことはできます。

坂の上の雲の劇中では手持ちで使用されてましたね。

 

 

露天艦橋に登るとの床には開戦時に提督や参謀たちが立っていた位置にマーキングがしてありますので、渡哲也や本木雅弘の気分が味わえます(違)。

それにしても文字通り吹きっ晒しの艦橋で、砲戦の指揮を取るとか恐ろし過ぎます。

 

ちなみに本来は戦闘中の指揮や操舵は、ちゃんと装甲された装甲艦橋という場所があるのですが、日本海海戦では露天艦橋で指揮を取っていたそうです...。

 

レプリカではありますが、副砲はなんと肩当てで人力操作。拳銃やライフルみたいに照門照星で目視照準なんだ?!。

これ実際に動かせるようになってるので、実際に操作してみるのをお勧めします。

  

 しかし、いつ敵弾が飛んでくるか分からないこんな剥き出しの場所で敵艦と撃ち合うのは現代では想像もつきませんね。

実際戦闘中の甲板は血みどろで、滑り止めの砂を撒いていたと言いますし...。

 

 見学を終えて下艦すると、海自の隊員さんたちが大挙してやって来ました。

どうやら訓練の一環で見学に来たようですが、三笠の前に整列している景色がエモ過ぎるぜ...。良いもの見せてもらいました。

そういえばコロナのせいでしばらく艦艇見学行けてないな...。