工作をやっていると金属同士を接合したい場面が出てくるのですが、電気溶接となると機材も必要ですし、そもそもそんなに出番があるかなと躊躇してしまい未だに買ってません(笑)

ましてやアルミの溶接となるとさらに機材のハードルが上がります。

そこでロウ付けの出番です。

原理はハンダ付けと同じなので、トーチがあれば作業自体は可能です。

ですが、ネットで調べてみるとアルミのロウ付けは結構難しそうな印象です。

鉄のロウ付けはやった事がありますが、これもコツが必要で綺麗に仕上げるのはワタシには難しかったんですよね。

どうしようかな〜と色々調べてみると、見つけました。


工具のストレートで販売しているロウ棒がとても使いやすいと高く評価されています。

価格は¥5000位ですが、アルミの接合が家庭で簡単にできることを考えると、非常にコスパが高いと感じました。

しかもロウ付けに付き物のフラックスが必要ないというのも高ポイント。

ワタシ加減がよくわからなくてちょっと苦手なんですよ、フラックス。


さて、実験のため今回用意したものはこちら

ロウ棒とトーチ、それに耐火煉瓦。

テストピースは小さい方の筒状の部品がジュラルミンA2017、板は素材不明のアルミです。


ロウ棒はこんな感じ


作業中は写真撮れなかったので、いきなり作業後の写真ですみません。


こんな仕上がりになりました。


具体的な手順としては母材をトーチで加熱しながら、時々ロウ棒でチョンチョンと突っついているとある時点からロウ棒が溶け始めますので、あとは希望の位置に流すなり、盛ってやるだけです。

感覚としてはまさにハンダ付けのハンダです。

前述の通りフラックスも不要ですので作業は非常に楽です。


加減がわからずに盛り過ぎてしまいましたが、ロウはしっかりと密着してます。

慣れればもうちょい綺麗にできる気はしました。


A2017の表面が溶けた様になってしまいました。

小さい部品はすぐ温度が上がってしまうからかもしれません。反面大きい部品は温度が上がりにくいので分けて加熱すれば良さそう。

ちなみに接合強度は想像以上で、ハンマーでぶっ叩いたくらいではびくともしませんでしたので、バイクのパーツ製作にも十分対応可能と感じました。

施工の様子など、詳しくは公式の動画を見てもらうのが良いかと。

別に金もらってるわけじゃないですが(笑)これは便利だな〜という事で、ご紹介でした。


そのうちアルマイトが掛かるかどうかも試す予定ですので結果を報告します。