先日何気なくGSのフロント周りを見ていたら、フェンダー左側がなんだか油っぽくて埃で黒くなってる。

よくよく確認したら、ボトムケースまで汚れがが伸びててるんで、あっ!と思いブーツを外してみたら漏れてますね、フォークオイル。

こういう不具合って何故か何気なく見てる時に発見しませんか?

ツーリングの集合場所でなんとなく人のバイク眺めてて不具合発見!て、結構私の周りではあるあるなんですが(笑)

それはともかく、フォークオイルの漏れはまだジワジワレベルですが、こうなると悪化する一方なのでオイルシール交換が必要です。

少なくとも3.11以降は交換した記憶がないので、最低でも10年以上経ってるわけで、まあ寿命ですね。

 

ついでにお化け提灯状態のフォークブーツも交換しましょう。

 

まずはフォーク天辺のゴムキャップを外します。

キャップ錆びてるなぁ

 

キャップには謎の四角い穴が開いてますが

12.7のソケットで回せます。

 

インナーチューブが固定されてる状態の方がフォークキャップを緩めやすいのですが、トップブリッジのクランプボルトを緩めないと絶対回りません。昔知らないでしばらく悩んだっけなぁ(笑)

ここでは程々に緩めておけばOK

あとはホイールやら、ブレーキキャリパなどなど外して、アンダーブラケットのクランプボルトを緩めればフォークは抜けてきます。

 

ここ迄はフォークオイル交換で何度もやってる作業ですが、実はワタクシフォークのオイルシール交換は自分でやった事がありません!

一度やってみたかったので初チャレンジです。

 

バイク屋さんがやってるのを何遍も見た記憶とサービスマニュアルとネットの情報が頼り。

 

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まずはフォークの一番下のキャップボルトをエアインパクトでガツンと緩めます。

なんでガツンかというと、ボルトの相手となる内部の部品も一緒に回っちゃうんで

一気にやらないと共回りして永久に緩まない可能性があるみたいですね。

今回は最初の一発でボルトは緩んだものの、その後は空回りが続いてしまい焦りましたが

フォークを縮めて圧を掛けた状態でしつこくやってたら、無事抜けてきました。

 
余談ですが、懐かしのANDFはキャンセルしてあります。
 

これでインナーチューブ一式は抜けてました。

 

 

これがうわさに聞くオイルロックピースか...

 

ちなみに国産GS125(GN125)はANDFが付いているので

左右フォークの部品構成が異なることに注意です。

 

あとは古いオイルシールを抜くだけですが...

 

これがものすごく硬くて難儀しました

 

本来は専用工具を使うべきところですが、ちょうど良さそうな大型プライヤーを使用。

それでも抜けなかったので、昔どこかで聞いたバーナーで炙る技でやっと抜けました。

2本目は最初からバーナーで炙って、もっと長いムースチューブ用タイヤレバーで

すんなり外れました。

アウターチューブに傷を入れる危険性があるので全くお勧めできない方法ですね(笑)

 

あとは新しいオイルシールの打ち込みですが

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ぴったりサイズのPP管があったので使ってみましたが、シールが全く入っていきません。

質量のあるスライディングハンマーがないと到底無理なキツさ。

 

それなら!と

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ぴったりサイズのベアリングインストーラーを使ってみましたが
重いハンマーを使ってもびくともしません。
 
しょうがないの時の油圧プレス頼み
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今度はすんなり入りました。
でもこれ、インナーチューブを後入れできる構造のフォークじゃないとダメでしたね。
 

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忘れずにクリップを入れて

 

 

またインパクトでボルトを締めなおして組み立て完了。

ちなみにボルトを締め付けの際は

・スプリングを入れて仮組しないと、空回りしていつまでたっても締まらない。

・途中で空回りが始まってもしつこくやっているうちに締まる

という状態でした。

 

もし次やるとしたら空回り防止の特殊工具を用意したほうがよさそうだな...

 

てな感じでオイルシール交換は完了。

 

 

あとはいつも通りフォークオイル入れて

 

完成です。

次はもっと手際よくできる気もしますが、フォーク外してバイク屋さんにお願いしたほうが早いかな。

筋肉痛になったし(笑)