以前からちょこちょこと直している我が家のGS125Eですが、今回のお題はこちら。

転倒でバキバキになったスロットルチューブをなんとかします。
昔盗難にあったり、初心者の息子が乗ったり度重なる転倒でバキバキになってます。
あとはグリップラバーも経年劣化と摩耗でツルツルしてきて寿命ですので、その交換も兼ねてます。
余談ですが、昔マディコンディションでトライアル競技中に、これから段差を超える!というタイミングでハンドルから手がスッポ抜けて段差にフロントタイヤが刺さり、つんのめったところで切れ込んだハンドルバーに腹を刺されるという惨事を経験しております(笑)
原因は摩耗したグリップラバーでしたが、街乗りではそこまではないと思いますけど、年数が経ったバイクはグリップラバー新品にすると凄く乗りやすくなりますよ!


さて破損したスロットルチューブは交換するしかないので純正部品を取り寄せましたが、物はついでなので転倒対策をします。

デイトナのアルミビレットバーエンドです。
バーエンドは転倒すれば傷だらけになる消耗品的なパーツですから安価なのは助かります。

さて、ここでひとつ問題がありまして

このバイクはハンドルバーの中にウェイトが直接埋め込まれており、パイプが塞がっているので、市販のバーエンドはそのままでは使えません。


て事で、ウェイト部分に穴を空けて直接ねじ穴を作ります。
M6のネジ穴を作りたいので、まずドリルで5mmの下穴を空けます。
ここだけの話、仕事疲れでボーッとしながら作業してたら危なく6mmで下穴開けるところでした(笑)
それにしても、このウェイトどの辺まで入ってるんだろうか?
20mm位掘ったくらいては貫通しませんね。

そのあとタップでネジ山を切っていきます。
タップ作業のコツはとにかく無理に回さないことに尽きます。油を刺しながら締めたり緩めたりを小刻みに繰り返して少しずつ掘り進むのがコツです。タップは硬い素材なので力を入れすぎると簡単に折れます。私自身はまだ折ったことはありませんが、折れた刃が穴に残ると面倒なことになりますので...

ネジ穴が出来たら取り付けなのですが
付属のボルト(上)では長すぎるので、手元にあった短いボルト(下)を使用しました。

バッチリです!

次はスロットルチューブ。
グリップラバーはエンドが塞がっているので切り開きます。
チューブそのものは元から開いている穴で問題ありませんでした。

問題ないように見えますが、動きが渋い?

バーエンドにスロットルチューブの削れたカスが付いてます。
どうやら度重なる転倒でバーエンドがささくれていたようでした。
ここはヤスリで滑らかに整形。
ちなみに私はスロットルチューブは注油しません。
注油しなくても動作に問題はありませんし、下手に油刺すと後で渋くなったりしますので。

ボルトにはちょびっとネジロックを塗布。
ハンドルバーの先端は振動が大きいので、脱落防止です。

という事で、完成。
なかなかいいんじゃないでしょうか!

バーエンドとスロットルの間のスキマが大事です。
転倒してもスロットルチューブへ被害が及びにくくなります。
転倒転倒って自分でも書いてて可笑しいんですが、オフロード系の競技やってるとマシン作りも転倒前提なんですよね(笑)
何はともあれ、見かけも機能もこれでバッチリです。
今日はスロットル側で力尽きたので、左のバーエンドはまた後日という事で。