日本一周のこれまでの履歴

 

この回の前は2018年7月に岩手県の三陸海岸を走ってきました

カブで日本一周その17 三陸海岸編④ 完結編 激混み浄土ヶ浜と、日本最東端の巻

 

続いてその2か月後、2018年9月に、秋田県から青森県にかけて走行。

この時点で東北の日本海側は秋田県と青森県の一部を残すだけになっており、今回のツーリングで完全に制覇してしまおうという計画です。

遠隔地であること、距離も長いことから2泊3日での旅となりました。

今回のルートです

仙台から日本海へ

朝自宅を出発。

とりあえず目指すは日本海側の秋田県由利本荘市。

以前新潟県から山形県に掛けて走ったときの終着点です。
出発時はイマイチ天気がはっきりせず、雨雲レーダーでもルート上に薄く雨雲が出ていたりしたので腹を括ってカッパを着て出発。
がしかし、雨はさっぱり降らずに段々と陽が射してきて暑い!
途中道の駅でトイレ休憩のついでにカッパを脱いで再出発。
国道108号で県境の鬼首峠を越えて宮城県から秋田県へ。
このルートは最短距離の上に、とにかく信号も交通も少ないので距離が稼げます。

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感覚的にはあっという間に日本海側に抜けて、前回のゴール地点である国道107号と7号の交差点から11時過ぎに再スタートです。

ここから海岸沿いに北上、男鹿半島を一周して大潟村までが今日の予定ルートです。
が、まずはとりあえず腹ごしらえ。

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麺饗 松韻でラーメンをいただきました。
煮干しが効いたスープ、大変好みの味で大満足。


由利本荘から男鹿半島へ

ここからは基本的に国道6号線を北へたどるルートです。

信号も非常に少なく、日本海を左に見ながら快適に走れます。

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ここで日本ロケット発祥記念之碑という看板を発見。
そういえば日本初のロケット実験場がこの辺だとぼんやり知ってはいたものの、ここだったのか!ロケット好きの私ですので、これは見ていかねば!
国道を看板の所まで戻ると、未舗装の小道が海岸に向かって降りています。
日本初のペンシルロケットは砂浜で打ち上げられたと記憶していたので、どんどん砂浜に向かって降りていきましたが...
何もありません。
あれれ、と思って来た道を戻ってみると何のことはない、国道から入って割とすぐの所に石碑が建ってるのを見落としていただけでした。
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秋田市街へは入らず、海岸沿いの県道を走り北を目指しますが
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秋田港を通過中にふと横を見ると、大量の寝台列車が!

うわ~なんか懐かしいな~。

昔二回ほど乗りましたが、今は走ってる路線が極めて少ない上に、高級列車になっちゃいましたからね。思わずバイクを停めて撮影。

港にあるって事は、いつかどこかに持って行くんですかね。

 

 

さらに海岸沿いに北上して、男鹿半島へ。13:30「道の駅おが ガオジェラ」に到着。

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真夏の7月ですから暑い!秋田に来たらこれでしょ!ということで「ババヘラ」

日陰のベンチでしばし休憩。

男鹿半島の付け根まではなだらかな平野ですが、途中から岩の荒々しい風景に豹変します。

 

ゴジラ岩と書かれた看板を発見。


男鹿半島には何度も来ていますが、ゴジラ岩なんてあったっけ?

せっかくなので行ってみましょう。
忘れただけなのかなんなのか、とにかく初めてのような気はします。

歩いていく途中ライダーの人とすれ違いましたが
「どこにゴジラがいるのか判らない(笑)」と言ってました。

なるほど。

ゴジラにこだわらなければ十分に面白い風景です(笑)

早朝とか、夕暮れとか太陽が低い時間に来てみたいなあ。

 

男鹿半島をさらにぐるりと回り込み、最西端の入道崎を目指しますが...

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ちょっと寄り道して男鹿半島に来たらここは外せない八望台
私はここが本当に好きで好きで、男鹿に来たら必ず訪れてます。
特に好きなのは夕方ですね。

いつまでもここに居たい気持ちになります。

 

後ろ髪惹かれながら海岸沿いに戻り半島西端を目指します。

 


この辺に来ると背の高い木はほとんど見当たらず、高原風の景色が広がります。

 

最西端の入道崎に到着。

灯台は入場料払うと登れるんですが、今回は時間が少し遅かった。

 

いつ来てもここの景色にはなぜか心を揺さぶられます。


ここからは今日のキャンプ予定地である大潟村へ向かいます。
大潟モール温泉 ポルダー潟の湯でひとっぷろ浴びた後
Aコープで晩飯の買い出しをして南の池公園キャンプ場に到着。

ぱっと見どう見ても普通の広い公園です。
結構広いのでどこにテントサイトがあるのかも良く判りません。
とりあえずぐるっと回ってみようかと草地にバイクを乗り入れ、ちいさな窪みを越えたら
いや、正確には越えようとしたらリアタイヤがはまって動かない。
またまた~などと笑いながら脱出しようとしたがびくともしません。
よくよく見てみると、完全にエンジン部分が接地しているではないですか!
長年オフ車ばっかり乗っていたせいで、普通のバイクの...カブの最低地上高をなめてました。
エンデューロ経験者分かると思いますが、程度の差こそあれエンジン部分が接地してしまうとどんなバイクでも引っ張り出すのが格段に難しくなります。
オフ車ならそのまま全開にして掘り進んで脱出という手もありますが、カブのパワーとタイヤでは無理。
そもそも公園の中なので、なるべくもがいた痕跡を残さず立ち去りたいところ。
こういうときは後輪を持ち上げながら押すのが基本なのですが、荷物を積んでいるためうまくキャリアを掴めません。
よせばいいのにリアボックス回りを押していたら「バキッ」とリアボックスが台座から取れてしまいました。
どうやら木製の台座からタッピングビスが抜けてしまったようです。もう泣きそうです。
結局荷物を全部降ろして脱出。

せっかく風呂に入ったのに汗だくだし、最初からこうすれば良かったのに、横着するからこういう目に...。
帰宅したらリアボックスは着脱可能な方式にしようと心に誓いました。

それどころではなかったので残念ながら写真は無しです(笑)

 


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色々ありましたが、結局場所はテントサイトの一番奥の外れに陣取りました。
私の他にはバイクが2台ほど来ているだけで、それもお互いにだいぶ離れたところにテントを張っているため至って静か。
画像の向こうに見えるのは沼なので虫を覚悟していたのですが、意外なほどに少なく肩透かしでしたがラッキーです。

そして、これが東北の良いところで、昼は暑くても夜は涼しい。
 

 

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そして星がきれい。

大潟村はかつての広大な湖を干拓して水田にした歴史があります。

市街地はその中心に集中しており、周囲は広大な水田に囲まれているから光害が少ないんでしょうね。
明日のルートは、能代から先は一度も行ったことのないエリアです。
どんなところだろう?と、思いをはせながら眠りにつきました。
キャンプツーリングでは、「明日はどうしよう?」というこの時間が実に幸せな時間だと感じます。

天気予報は良好。安心して眠りにつきました。

 

つづく>>カブで日本一周その19 日本海側編② 秋田-青森編 完結