令和5(2023)年12月27日(水曜日)うす曇り

 

 年末の慌ただしい時期ですが、いかがお過ごしですか?

 私はインフルエンザに罹ってしまい、もう、熱も下がってぴんぴんしているのですが、出勤停止命令を受けて、仕方なく!かたじけなくも!一足早い正月休みを迎えています爆  笑

 

 先週末(12/23 土曜日)には今年最後の西荻セッションで、「その気にさせないで」と「あなたに夢中」を演奏しましたよ!

 

「その気にさせないで」

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(作詞:千家和也 作・編曲:穂口雄右

昭和50(1975)年9月1日発売)

 

 「その気にさせないで」は西荻セッション初披露でしたが、思っていたよりはうまく演奏出来ましたルンルンその分「あなたに夢中」は残念だったかなてへぺろ一方、ボーカル団はコーラスの精度を上げて絶好調でした爆  笑・・・今年最後のセッションでキャンディーズのデビュー曲である「あなたに夢中」を演奏できたこと、そして、新しい曲「その気にさせないで」を西荻キャンディーズの10曲目のレパートリーに加えることが出来て・・・キャンディーズデビュー50周年の締めくくりとして申し分のないステージになりましたニコニコ

 

 

 

 

 セッションの主宰でキーボードの本間さん、ドラムスの福田さん、ベースの楢崎さん、ギターのよしひこさん、ボーカル団のAkiちゃん、Mayさん、Naokoさん、そしてオーディエンスのみな様、一年間お世話になりました。来年もよろしくお願い致します!

 

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 それでは、10月21日の蘭さんの野音コンサート

 

祝・日比谷野音100周年

伊藤 蘭

50th Anniversary Tour

~Started from Candies~

特別追加公演

 

のレポートの第4回 最終回です。

 

これは日比谷野音オープンデーの第二会場に

展示されていた10月21日のステージの写真です。

何を歌っているところかな?

 

 

 「美しき日々」を熱唱した蘭さんがステージを去ると、客席からはアンコールを求める拍手が鳴り止まず、客席前方では「キャンディーズ」の掛け声にあわせて手拍子を打つ人たちも・・・コンサートの後半が蘭さん曰く「つるつると」終わってしまって、私も、

「あれ、「春になったら」がまだだけれど?」と思いながら蘭さんの再登場を待ちました。

 

 

拍手と共に蘭さん登場:

 ありがとうございま~す、アンコールありがとうございます、

 あの実はですね、今日ですね、スペシャルなゲスト(会場から一斉に「エエ~ッ」の声)に来ていただいているんですよっ↗

 もう私、最初から言いたくてね、うずうずしていたんですけれどね。

 すごく、ここまで来るまで我慢しておりまして、は~(蘭さん、「我慢」がほどける安堵のため息・・・そんなに!我慢してたんだ(笑))

 それではさっそくご登場いただきたいと思います!

奥田民生さん&トータス松本さんです。

(「あ!そうきたか!」って思いましたね~(笑)、客席から惜しみない拍手と歓声)

 お揃いのセーラー服を着た奧田民生さんとトータス松本さんが登場!カモメの水兵さんみたいな白いセーラー服です。

 蘭さんと奥田民生さん、トータス松本さんのトークはとても面白くて、会場は終始笑いにつつまれていました。以下はその漫才のようなトークの再現です。

 

<「春になったら」の製作秘話>

蘭:このたび3rdアルバムで「春になったら」という曲をお二人に共作していただきまして、その節は本当にありがとうございました。

奥松:こちらこそありがとうございました、ありがとうございます

蘭:あの~、「春になったら」を作るに当たっての、打ち合わせ的なモノっていうのは・・・無かったんですね?(蘭さん大笑い)

奥:いやいやいやありましたありました、ありましたよ。あの、トータスはその前も作っていて・・・雰囲気はもうわかってると思ったんで、基本的には、任せるといいますか、出来ることがあればって。

松:いや「あれ、どうするよー?」って言うから、「まずなんか書いてよ」って、打ち合わせはもう5秒ぐらいでしたから。

蘭:速いですね~

松:「どうする?」って言うから、「いや、まず何か書いて」って言ったら「わかった!じゃ!」って。しばらくすると歌詞の断片が送られてきて、で、もうそこに「春になったら」ってのがあって、

奥:最初「春二番」だった、

松:そう、「春二番」、最初「春二番」、

奥:どこまで許されるんかな~って

松:そういうとこがね結構可愛くて「これ結構なんか、キャンディーズ感満載にしたら怒られるかな~」って、「いや、そんなことないんじゃない」って言って

 

<Special Guest からのご挨拶>

蘭:あ、そうだ!今、先に、お歌の話しに行っちゃったんですけど、皆さんにひとことずつご挨拶ってどうですか?

奥:えっ?あいさつキョロキョロ

蘭:はい、かるく~

奥:あ、本日はどうも・・・

蘭:あの、今日ね、奥田民生さんのソロデビューされた記念の日なんです、ね

松:おめでとう!

奥:え、そうなの?

蘭:ユニコーンの後に、ソロで出られたじゃないですか、

奥:へー・・・の日なんですか?

蘭:そうです

松:本人知らない・・・

蘭:な~んで知らない?・・・だからおめでとうございますです、

奥:本日私あの、デビュー、ソロデビューいたしました、その記念の日に、野音に来れて、

蘭:すいません、無理矢理言わせてるみたいで、ごめんなさいね、

奥:いえいえ、出させていただいてありがとうございます、はい。まああの、トータス君のおかげでアルバムにも参加させていただきまして

松:僕のおかげじゃないすよ、蘭さんのおかげです

蘭:いえいえいえいえ

奥:いえいえ、ハイ、あの良かったです

蘭:ありがとうございます、何か野音の想い出ってございます?

奥:野音、ま、野音あの何度かやってますし、

蘭:はい

奥:で、もうすぐ無くなるっていう、 

蘭:そうなんですよね

奥:壊す。久しぶりだったんですけど、今日。だから、壊れる前に来れて良かった。

松:そうですね、いやホントそう

 

蘭:トータスさんは、どうですか

松:こんばんわ~!トータス松本です。あの~「サマージャック」でしたっけ、あのときにいた人ってどれぐらいいるンですか?

客席から多数の挙手、歓声

松:ウワッ、スゲーびっくりそれは凄いわ!いや、僕さっき、そこの客席のところで、えっとねえ、6時過ぎぐらいまで見させてもらったんですけど、ちゃんと、こうなんか紙テープを、エア紙テープを投げている人がいて、ちょっと感動したんですよ。「こ、こっちを向いて~」とか、エアーの紙テープが飛んでいくのを僕は見て、感動しました。今日は呼んでくださってありがとうございました。

蘭:ありがとうございます

奥:あれ、こっちも、こう片付けてるやつもやらんといかんよな、エア片付け

 

<今日の衣装・・・白いセーラー服について>

蘭:今日のお二人このお衣装、可愛いですけど、どういう?

奥:あの、トータスと僕、カーリングストーンズという

蘭:あ、そうですよね!

奥:ま、ほかにもメンバーがいるんですけど、ユニットをやってまして、それの衣装なんですよ。それで、今日トータスが(トータスさんの口調を真似ながら)「あれ着るのはどうやろか?どうやろか?あれ着るの、どうやろか~?」「なんで・・・?なんで・・・??」ておもったけど・・・

松:いや、何かお揃いがいいかなと思うて

蘭:すごい可愛いです

客席から「ナタリーの格好・・・」の掛け声!

奥:ナタリー?

蘭:あ~、私、あの昔ね、キャンディーズ、デビューしたての頃に、あの広島に「ナタリー」って・・・

奥:あー、ナタリー、はい

蘭:遊園地があって

奥:知ってます、めっちゃ行ってましたよ

蘭:ほんとですか(笑)

奥:はい

松:広島の人?

奥:うん広島

蘭:あ、そうですよね!で、コマーシャルをしてたんです、わたし!

奥:ああーっ(遠い昔を懐かしむアンティック・ドールのような表情で)

蘭:そうそうそう、懐かしいですよ、ホントに

 

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参考画像 広島ナタリーの広告画像

(株)ペップ出版「ばいばいキャンディーズ」

68頁から引用

 

参考画像 広島ナタリーの広告画像

(株)勁文社「さよならキャンディーズ」

29頁から引用

 

 ウィキペディア情報によると奥田民生さんは昭和40(1965)年5月12日生まれ。

 キャンディーズが出演した広島ナタリーのTVCMは上掲資料によると昭和49(1974)年3月から始まっているようなので当時小学生の奥田民生少年は広島ナタリーのTVCMをリアルタイムで見ていた可能性が極めて高いですね爆  笑

 

蘭:じゃあそろそろ行きますか・・・

奥:あの、行っちゃってください、もう、

蘭:行きますか、わかりました!じゃあ賑々しく、楽しく参りたいと思います。えー「春になったら」、歌いまっしょう、よろしくお願いしま~す

 

そうる透さんのカウント「ワン・ツー」で、賑々しく爆  笑ルンルン

 

「春になったら」

 

 春になったら 何をしよう

 夏の終わりから もう考えています

 春になったら 何をしよう

 リセットされる季節の気がして

 頭の中が あったかくなる

 

 今年の猛暑の盛りにこの歌を聴いたときには・・・賑やかで陽気なこの曲はたちまち私の心を捉えたものの・・・「それにしても、何故、この真夏に『春になったら』なのだろう?」って不思議に思いました。

 ところがしばらく経つと、私の個人的な事情で、「春になったら」はただ好きな曲という以上の特別な曲になっていました。

 

 それというのも、私は来年の春、3月31日に定年退職するからなのです。

 

 「春になったら何をしよう?」・・・嘱託再雇用の条件を提示されたのはちょうど夏の終わり爆  笑・・・再雇用とは言うものの週に3日出勤で給料も激減するし・・・もしこの歌「春になったら」と出会っていなかったら、私の心は暗かったと思います。

 

 ランランラン

 歌いましょう

 弾む感じで

 ヤー!

 ワン・ツー・スリー

 鍛えましょう

 何が起こってもいいように

 

 これまでにも「あなたのイエスタデイ」で失恋の痛みを癒したり、「ハートのエースが出てこない」でうち続く残業の日々を乗り切ったことがありましたが、「春になったら」は奇跡のようなタイミングで蘭さんが(そして奥田民生さんとトータス松本さんが!)私にプレゼントしてくれた応援歌なのです。何というか・・・打ち合わせ5秒で作られたという歌が爆  笑私を力強く支えてくれています。蘭さん、奥田民生さん、トータス松本さん、どうもありがとうございます!

 

 春になったら、皆さんは何をなさいますか?

 私の計画は大筋が固まりました。

 春になったら少しばかり新しいことにチャレンジするつもりでいます、うまくいくかどうかはわかりませんが、ガッツだしてみるつもりです(笑)

 

 そうだ!順番が逆になってしまいましたが「春になったら」の演奏について・・・

 ドンパ、ドンパ、ドンパ、ドンパっていう鷹揚なリズム、

 ブワァとぶちかますトランペット、

 ポロンポロン軽快に聞こえてくるピアノ(キーボード)、

 そしてなんと言っても奥田民生さんとトータス松本さんの「オッサンの合いの手」

 間奏でトータス松本さんがよく通る声で叫ぶ「ランちゃーん」なんて、もう酔っ払いそのものですよ(笑)

 ライブならではの、どんちゃん騒ぎのノリ・・・蘭さんが「賑々しく楽しく参りましょう」って言っていた、その言葉どおりの演奏でした。

 

 

蘭:ありがとうございました~、ありがとうございました~、よい想い出になります!

奥田民生さん・トータス松本さんでした~、盛大な拍手~

ちょっとキャンディーズみたいで楽しかったです、あ~楽しかった爆  笑

ありがとうございました~

 さあ、なんだかもう、ラストが近づいてきちゃいましたけどね~

 やはり今回は特別な記念の公演なので、ちょうど2年前にここのステージに戻って来られた公演でも歌った思い出深い、やはりあの2曲で、締めくくりたいなと思います。

 ちょっとね、お別れは寂しいですけれども賑々しく元気に行きたいと思いますよ。

 では聞いてください

 

 

 

「ダンシング・ジャンピング・ラブ」

このイントロは激しかったですね。

ドラムスとパーカッションの乱れ打ち!ホーンも炸裂して百花繚乱の打ち上げ花火のようでした。

 

 Dancing 踊り続けたなら

 Jumping 苦い涙さえも

 Right on 熱い汗になるわ

 ウガチャカウガチャカウガウガウガOK!

 Dancing 胸のドラムたたき

 Jumping わかれつげる前に

 Right on 皆一つになり

 愛に羽根つけてとばすの 大きく

 

 さあ懐かしいコールアンドレスポンスの時間がやって参りました。

皆さんもお疲れだと思いますので、軽い感じでいいですよ。ゆるくて。適当で。

まず、バンドのメンバーから、行ってみようかな・・・Come on BJ!

 Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

 BJ:Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

 Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

 BJ:Yeah!Yeah!Yeah!Yeah!Yeah!

蘭:腹の底から声が出ている~

いきますよ~、続いて~、是永さんCome on!!

 Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

 Guitar:Gyueen!、Gyueen!、Gyueen!、Gyueen!、Gyueen!

 Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

 Guitar:Gyueen!、Gyueen!、Gyueen!、Gyueen!、Gyueen!

ギターがやってくれました~

 

 2年前、2021年9月26日の野音で蘭さんはこうおっしゃった・・・

 「さあ懐かしのコールアンドレスポンス、でも残念ながら、今日は皆さんの声を聞くことはできません。もどかしいと思いますが、どうぞ声はださずに、心の中だけで参加してくださいね。」

 「いつかまた、どこかで思い切り声が出せるようになったら、皆さんと一緒に楽しみましょうね!」(伊藤蘭 コンサート・ツアー2021 野音Special!より)

 

 あの時はステージの掛け声にあわせてペンライトを振るだけだったけれど、今日は違う!

 

蘭:さ~皆さん、力は残っていますか・・・

客席:一斉にYeah!

蘭:じゃあね昔懐かしいコール&レスポンスです軽い気持ちでいきますよ~

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

良いですね、その声が聞きたかったッ爆  笑

じゃー沙智ちゃん千野ちゃん行くよ~

one,two.one,two,three,four

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!Hay!Hay!Hay!Hay!

Hay!

Hay!

Hay!

Hay!

Hay!

Hay!

Hay!

Hay!

Wooooooooow

 

 イントロの最初から基本はぴょんぴょん両足跳びで頭の上で手を打つ、歌は全部歌う、でもコールアンドレスポンスはレスポンスだけ(「スーパーキャンディーズ」ではコールもレスポンスも歌いましたてへぺろ)、Jumpingでは強く跳躍、Right onの決めポーズは往年のミキちゃんのようにキレッキレに決めたいところですが、まあほどほどに決めました。

 嗚呼、楽しかった、無我夢中、心底充実しました爆  笑

 

さてここで・・・

 1977年7月17日に野音で「ダンシィング・ジャンピング・ラブ」を聴き、その後の「解散宣言」を目撃した晴れのちくもりさんから前々回のブログにいただいた貴重なコメントを紹介します。

 トータス松本さんが「スゲーびっくり」と驚いていらっしゃったように、あの日野音にいたオールドファンが46年後のこの日の野音にたくさんいらっしゃっていました。彼らオールドファンが見たこと、感じたことを私は知りたいと思っていますし、また、このブログを読んでくださった方たちとオールドファンの記憶を共有したいからです。

 

<晴れのちくもりさんのお話>

みきお:

 晴れのちくもりさんご自身は解散宣言を聞いて、目の当たりにして、どのようなお気持ちだったのでしょうか?ファン仲間の皆さんとただちに善後策を練るというか「解散まで応援するぞ!」という気持ちの切り替えはすぐに出来たのでしょうか?

 わたしは当時中2の夏休みで、解散宣言は翌日の新聞で知りました。

「えっ」て思った途端に自然に涙がポタポタ落ちました。その後芸能ニュースなどに注意はしていましたが、今の言葉で言う情弱で、それ以外には何も出来ませんでした。

 

晴れのちくもりさん:

 少々長くなりますが。

 17日はコンサートが終焉してもずっと会場ではコールが続いて収集がつかなくなり、主催者が今日は終わりました、を何度繰り返しても誰も帰ろうとせず、30分近くしてからFC(全キャン連)関東支部の某氏が署名活動をしてなんとかしようという檄をステージ上からとばしてようやく収めることができ、やっと会場にいた人が帰り始めました。私もとりあえず関西に帰りました。ただその後も漫然としており、いくつかコンサートへ行ったもののいまひとつ燃え上がらないし、三人自身もステージはなんだかわだかまりを抱えているような感じでした。

 さらに8月初旬の梅田コマでは大変な事件が起きてしまいます。もうなんなんだろうと気持ちでした。ただ梅田コマ最終日に東京から関東支部の方々がバスツアーで来られ、彼らは前日に集会があり、私たちは彼女たちの最後に向かって最大限の応援をしていこうということを決議した、ということを聞いて、それだ!と思いました。

 それからは私たち関西支部のメンバーも意識が大きく変わったとはっきりと記憶しています。どうしていいのか分からなかったものから私たちの目指すものが見え、突き進んでいく目標を据えることができたのです。

 この意識の大きな変化が、9月1日に最終日になった5日間の日劇GO!GO!キャンディーズに結実したのでした。あの狭くて薄暗い日劇が本当にキラキラして見えましたから!

 さらにこのあと半年余りは現在まで残るキャンディーズファン史上の激動の期間となったのです。

 因みに当時私は大学3回生でした。

 

みきお:丁寧なコメントをありがとうございます。

 YouTube「キャンディーズ 梅田コマ千秋楽 1977.8.8 Pt.2」で当時の音源に聞き入ってしまいました。

 歌の間も絶えず不規則な叫び声が飛んで、MCの最中も客席の騒ぎが収まらない殺伐とした雰囲気ですね。

「暑中お見舞い申し上げます」の最中にファンがステージになだれ込んだのでしょうか。

騒然とした客席から「おとなしくしとれ、コラァ!」などの怒声

 この混沌の中に晴れのちくもりさんもいらっしゃったのですね。

 そんな中で「暑中お見舞い申し上げます」を歌い終えたキャンディーズ。

 ラン:皆さん本当にどうもありがとう。私たち最後までちゃんと歌いたいんです。私たちの歌を聞いてください(拍手)お願いします。

「ランちゃん頑張れ!」の声

キャンディーズ:お願いです手拍子ください!

次の「春一番」では若干演奏が乱れてもキャンディーズは歌い続けています。

録音を聞く限り

「ダンシング・ジャンピング・ラブ」ではキャンディーズが荒れる客席の手綱をしっかりと把握し直した印象を受けます。

 

晴れのちくもりさん:

 梅田コマでステージの上に上ったのは数名から7、8名程度だったと思います。五月雨でステージに駆け上っています。

 会場の99.9%は多少騒がしいのがいたとしても進行を妨げる人はいません。邪魔をした人は明らかにキャンディーズのファンではなくて、話題の人だから見に来たという程度の少しヤンチャ系の人のように見えました。

 私たちは最後まで歌いたいんです!と叫んだ声は忘れません。プロです。

 

 そして、彼女たちを最後まで支えて応援していこうという意識がはっきりと生まれました。その後、後楽園か、武道館かで話し合っていたし、その結果、日劇には先日書いたとおりの実に明るいステージになりました。

 

 その応援していこうという具体化として東京では10月1日の決起集会でありニッポン放送での決意表明であり、さらにキャンディーズ・カンパニーの設置になります。また関西でも10月22日の集会で全力で支えて行くことを確認しています。最高の状態で解散させようと私たちは決めました。だから彼女たちもそれにこたえて行こうとなり、この相互のやり取りがキャンディーズとそのファンの約束として語り継がれているものです。

 

 ランさんやスーさんが解散後インタビューで再結成はないのですかと問われてもファンの方たちとの約束がありますから、と何度も答えています。涙が出そうです。永遠の絆となって私たちと結ばれているのです。たまらないです。こんな関係性がある歌手とファンというのは他にないように思います。

 

 

参考画像2枚 1977年10月1日 科学技術館における

「キャンディーズカンパニー結成式」の写真

(株)勁文社「さよならキャンディーズ」

71頁から引用

 

 晴れのちくもりさん、貴重な証言をありがとうございました。上の写真を見ると解散宣言直後の記者会見の時とは全然違って、3人の表情がとても明るいですね。

 今こうして、野音で蘭さんと我を忘れて歌ったり踊ったりできるのは、キャンディーズの3人と晴れのちくもりさん始めオールドファンの皆さん(日劇の録音を聞くと、ここにMMP+HORN SPECTRUMも加えなくてはいけませんね)の奮闘のおかげなのだなとあらためて思います。

 皆さんの奮闘の実りを今も受け続けることができることに感謝の気持ちをささげるばかりです。

 

 

 

「さよならのないカーニバル」

 疾風怒濤の「ダンシング・ジャンピング・ラブ」から引き続き演奏された「さよならのないカーニバル」。

 サンバの激しさを優しく抑えた演奏で「ダンシング・ジャンピング・ラブ」の興奮を穏やかにクールダウンしてくれました。

 間奏のトランペットが伸びやかでカッコよかったなぁ。

 みんなわかれを惜しんでペンライトを振り、あちこちから「ラ~ンチャ~ン!」の掛け声。

 私は、かつて所属したキャンディーズバンドで、LIVEのエンディングに必ずこの曲(短縮版)を演奏したことを思い出していました。

 当時のバンド仲間はみんな同じ気持だったのではないかな・・・。

 

 

 「ダンシング・ジャンピング・ラブ」「さよならのないカーニバル」と2曲続けて歌い終わった蘭さんは、ゴール直後のマラソンランナーのように激しく息を切らしていました・・・そりゃそうだよ、2時間歌い続けてきたんだもの・・・頑張って!蘭さん。あと1曲です!

 

 皆さんありがとうございました

 野音の100周年記念と私の50周年が重なって一緒にお祝いできてとっても嬉しく思います。

 皆さんと大事な時間を過ごす場所として私たちを大きな懐でつつんでくれた野音に心から感謝致します。本当に「今までありがとうございました」といいたい気持ちです。

 またあと数年後には装いも新たに生まれ変わると聞いております。新装野音でまた、こうしてお会いすることができたら嬉しいと思うんですけどもね(一斉に拍手)その時までなんとか頑張れるでしょうか・・・新しく生まれ変わった野音はどんな表情をしているのでしょうね?楽しみです本当に!

 では、最後の曲となってしまいましたけれども今日の想い出を、この野音の空と、木々と、皆さんの笑顔としっかり胸に焼き付けて歌いたいと思います・・・最後の曲「ネガフィルムの青空」という曲でお別れしたいと思います。

 

 

「ネガフィルムの青空」

 

 思い出を残してゆく場所を

 (Ⅰ lost my way・・・私はかつて迷子になった)

 いつのまにか そう 忘れてる

 (Go the wrong way・・・道を間違えて)

 あなたの手を 放したあのときに

 きっと変わった 未来はここなの

 

 幸せの見え方は

 ネガフィルムの青空

 違った色をして

 心を試すもの

 

 「私の姿があなたの目にどのように映ろうと、今の私は幸せです」

という歌なのかな・・・歌詞の意味を正確に理解できているのか自信がないのですが💦いい歌だと思います。

 私にも様々な理由から袂を分かつことになった人たちがいました。互いに異なる道を歩むことになったあの人たちは今どうしているのだろうと、ふと思い出すことがあります。

 

 ま、それはそれとして・・・

 私たちが思い出を残してきた場所はもうすぐ取り壊される日比谷野音。

 蘭さんが野音の空と、木々と、私たちの笑顔とをしっかり胸に焼き付けて歌ってくださったように、私も、蘭さんや仲間たちと共に日比谷野音で「SUPER CANDIES」や「ダンシング・ジャンピング・ラブ」を歌い、踊ったこと、この日見た、聞いたことを心に焼き付けました。

 

 白い印画紙 後 どれくらい

 そこには あの頃の 夢もある

 あなたと見た世界

 それは永遠の一枚

 涙も 懐かしい 風の向こう

 

 晴れのちくもりさんが見たキラキラ輝く日劇のステージ

 小学生のアキちゃんが見たファイナルのステージ

 蘭さんが後楽園球場のステージから見た客席の光景

 そして、2023年10月21日、私たちが野音で見た蘭さんのステージも輝いていた。

 

 Don’t fade away(色あせないで)いつまでも

 Far away(はるか遠く) 明日はくりかえす

 選べる道は 続いてゆく

 このままずっと

 

 Don’t fade away

 

 

 

 

ありがとうございました

それでは、前の方に

ギター 是永巧一さんです

ベース BJです

ドラムス そうる透さんです

サックス 竹野昌邦さんです

トランペット 鈴木正則さん

パーカッション notchさんです

コーラス 渡部沙智子さん(客席から「サッチャーン」)

同じくコーラス 高柳千野さんです(客席から「チ~ノチャーン」)

そして私たちの厳しくて優しい音楽監督&キーボード

佐藤準さんです(客席から「ジュ~ンチャーン」)

 

そしてそして何よりも、今日、私たちのこのステージのために華やかな彩りを添えてくださいましたゲストのお2人、奥田民生さん、トータス松本さん、ありがとうございました。ありがとうございました。

じゃあ、三方礼やっちゃおうかな・・・上手でしたっけこっちが、上手の皆さんありがとうございました!では下手の皆さまありがとうございました!(中央に向き直って)皆々様ありがとうございました。(あちこちから「ラ~ンチャ~ン」の掛け声)

奥田民生さん、トータス松本さん、バンドメンバー退場

ありがとうございました

今日は50周年記念のツアーの最後の締めくくりのステージ

野音で最終のステージを迎えられてとてもなんだか幸せな気持でいっぱいです。

今回も公演のために心を尽くしてくださったスタッフの方々

音響の皆さん、ありがとうございます

照明さんありがとう

舞台美術のスタッフの皆さん

制作スタッフのみなさま

舞台監督の方ありがとうございます

すべてのスタッフの皆さんもありがとうございました

そして何よりも皆さん、また会える日を楽しみにしています(盛大な拍手と歓声)・・・あの~、そう、元気でいましょうねお互いに・・・本当にありがとうございました(拍手鳴り止まず)。

 

蘭さん退場そして蘭さんによる場内アナウンス

 皆さん本日はありがとうございました、どうぞどうぞ、お気をつけてお帰りくださいね。

またお会いする日まで、お元気で!ご来場まことにありがとうございました。

 

 

 蘭さん、ツアーおつかれ様でした。ほんとうに楽しいコンサートでした。

 蘭さん、ありがとう!また来年、会いましょうね!

 

 

 

 

終演後、銀座 SAMBOA BAR にて