令和4(2022)年6月12日(日曜日)晴れ、一時雷雨

 

 いかがお過ごしですか?

 

 昨日、私は上野の東京国立博物館で6月26日まで開催されている「沖縄復帰50年記念特別展 琉球」に行ってきました。

 

 

 各種行政文書、先史時代の発掘物、書画、漆器や染織など、琉球王国の歴史と文化を物語る素晴らしい文物を堪能できました。

 

 私がとりわけ心を奪われたのは国宝「琉球国王尚家関係資料」の各種工芸品です。

 

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 それらについては撮影が許されていたのでたくさんの写真を撮りましたから、いろいろ紹介したいのですが・・・キリが無くなってしまうので、紅型(びんがた)から以下の3作品を・・・

 

 

 

黄色地鳳凰牡丹扇面文様紅型縮緬袷衣装( 衣偏に同 衣)

(きいろじほうおうぼたんせんめんもんようびんがたちりめんあわせいしょう(どうじん))

第二尚氏時代18~19世紀 縮緬(絹)、紅型

 南国ならではの華やかな色彩と洗練されたデザイン

 

紅色地龍宝珠瑞雲文様紅型綾袷衣装

(べにいろじりゅうほうじゅずいうんもんようびんがたあやあわせいしょう)

第二尚氏時代18~19世紀 綾(絹)、紅型

豪宕な龍と宝珠の意匠・・・図録の解説によると、やがて王となる若年の男性の礼装だろうとのことです。

 

紫地桜紅葉蝶流水青海波文様紅型木綿袷衣装

(むらさきじさくらもみじちょうりゅうすいせいがいはもんようびんがたもめんあわせいしょう)

第二尚氏時代18~19世紀 木綿、紅型

女性用の冬の衣装・・・桜と紅葉、和様の文様ですね。

 

 

 ここでは紅型にしか触れませんが、そのほかにも「万国津梁の鐘」や「神女(のろ)の習俗」などが興味深く、琉球の歴史や文化について、いろいろなことを考えさせられる展覧会でした。

 

 それとね、失われてしまったものがたくさんあるにせよ、これほどの貴重な文物を、先の戦争からよく守り抜かれたものだと・・・先人達のご苦労が偲ばれて、胸にこみ上げてくるものがありました。

 

 本展に行ったことを良いきっかけにして、この夏は琉球の歴史や文化について勉強してみようと思います。

 

 

 

 

 おまけ

 

 私の夏の正装

 

 

 黒地龍虎兜文様飛紋平絹アロハ

 (くろじりゅうこかぶともんようとびもんへいけんあろは)←なんちゃっててへぺろ

 

 龍の爪は控えめに3本だよんあせる