今週は「ジャパンC」に出走予定の《インターパテイション》《コンデュイット》《ジャストアズウェル》《シンティロ》《マーシュサイド》を、頭数が多いので簡潔に紹介する。
まずは、アメリカから参戦する《インターパテイション》。7歳セン馬という事で今回出走する外国馬の中では一番のキャリア(50戦)を誇るものの、アメリカ国内以外のレースに出走するのは今回が初めて。輸送後の状態がカギとなるが、時計勝負は臨むところだし、走り慣れた左回りで走れるのもプラス。前走、地元のGIで2年ぶりの勝利を挙げ、勢いを取り戻してこのレースに挑む。
ちなみに勝った前走は重馬場で、2400mを2分41秒2もかかっており、雨が降ってくれた方がより力を発揮し易そうだが、バーバラ調教師、マヴォラオーナー、コーエン騎手と、日本競馬には馴染みがなく、どのようにしてレースに挑むのか、当日まで注意深く見たい。
続いては、イギリスから参戦の《コンデュイット》。4歳牡馬で通算14戦7勝だが、デビュー戦の7着、休養明けで挑んだ2走前の「凱旋門賞」で4着に敗れた以外の12戦は、全て3着以内で走っている。2400mの「ブリーダーズCターフ」を2年連続で2分23秒台で走破して制しており、日本の高速馬場への適性も高そう。
生産牧場であり馬主でもあるバリーマコールスタッドは、故ウェインストック卿から受け継いだ牧場で、故ウェインストック卿は《ゴーラン》《ピルサドスキー》で「ジャパンC」に参戦。知っての通り《ピルサドスキー》で同レースを制している。その《ピルサドスキー》も管理していたスタッド調教師は、前年にも《シングスピール》で「ジャパンC」を制しており、「ジャパンC」を2勝している調教師だ。ちなみに管理馬で「ジャパンC」に挑戦するのは、今年で10度目にもなり、その経験は今回も活かされるだろう。
ジョッキーのムーアは、日本に長期滞在した経験は無いが、去年は《ペイパルブル》で「ジャパンC」に参戦し、一昨年は「マイルCS」「ジャパンC」「JCダート」に参戦。3年前にはGIへの参戦は無かったが、「ワールドスーパージョッキーズシリーズ」に出場しており、今回の来日は4年連続5回目。東京コースもある程度のイメージはあると言っていいだろう。
《ジャストアズウェル》は、アメリカから参戦の6歳馬。キャリア20戦のうちカナダで2戦した以外は全てアメリカ国内で走っており、今回の日本遠征が一番遠くへの遠征となる。シェパード氏が調教師兼オーナーで、管理馬での日本参戦は今回が3度目。《ウィズアンティシペイション》で「ジャパンC」に挑んで以来、8年ぶりの来日となるが、まだ日本では結果が出ていない。過去にシェパード調教師が管理した馬の中には、世界的に有名な、あの《ストームキャット》の名前もある。
ジョッキーのルパルーはGI参戦こそ初めてだが、一昨年の「ワールドスーパージョッキーズシリーズ」に出場しており、今回の来日は2度目だ。
イギリスから参戦の《シンティロ》は、今年8月に元の馬主であるホワイトビーチファームから、オーストラリアで馬主をしているルーカス氏に高額でトレードされた馬。
「今年のジャパンCと来年のメルボルンCを獲るために、高額を投資して購入したんだ」
と、今回の日本参戦に対しての意気込みは相当なものだ。この馬自身はイギリス・フランス・イタリアで出走歴があり、2年前にイタリアGIも勝っているが、ヨーロッパを出てレースに出走するのは今回が初めてで、日本の時計勝負の馬場をいかに克服するかが好走のカギを握っている。
馬主、調教師は日本競馬に馴染みは無いが、騎手のモッセは「ジャパンC」「安田記念」に合わせて5度騎乗しており、10年前には「ワールドスーパージョッキーズシリーズ」にも出場している。日本の事はよく知っているジョッキーだと言っていいだろう。
最後は、アメリカから参戦の6歳牡馬《マーシュサイド》。この名前を聞いた事がある方も多いと思うが、実は去年の「ジャパンC」にも参戦予定で、実際に来日もした。だが、レース前日に熱発を発症して出走取消となってしまった。
「一度日本への輸送を経験したせいか、今年の方が全然調子が良い。去年の取消からはずっと今年のこのレースを最大目標に掲げて調整してきたしね」
と、陣営は手応えを掴んでおり、昨年のリベンジが期待される。ちなみに今年は未勝利だが、2走前のカナダGI「ノーザンダンサーターフS」では、同じく「ジャパンC」に出走する《ジャストアズウェル》に先着し1着入線。実質勝利しているものの、審議の結果、4着に降着という結果になっている。
馬主のエヴァンス氏は日本での実績は無いものの、ドライスデール調教師は「ジャパンC」への出走は今回が5度目で、「マイルCS」にも管理馬を挑戦させており、「ケンタッキーダービー」を制したあの《フサイチペガサス》も管理していただけに、ご存知の方も多いだろう。ちなみに日本での最高成績は、2002年の「ジャパンC」に出走した《サラファン》の2着が最高。「今度は1着が欲しい」と意気込んでおり、どんな競馬をしてくれるか楽しみだ。
騎手のカステリャーノは、昨年の「ジャパンC」を《マーシュサイド》が取り消した事でGI参戦はならなかったが、同週に平場で2度騎乗しており、3年前には「ワールドスーパージョッキーズシリーズ」に出場。今回が3度目の来日で、日本GIは初騎乗となる。
この外国馬5頭のうち3頭は勝負になると思われる。もう少し調査、情報を集めていくのでご期待をしてほしい。
日本馬については明日の朝、紹介するつもりでいます。