神戸の司法書士村上明貴子です。いつもお読みいただきありがとうございます。
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「初期の認知症の父。悪徳商法の餌食になり、大した価値のない骨董品を購入し続け、総額何百万円にもなっています。裁判をして、これまでの購入代金を取り返したいのです」
40代の息子さんからの相談です。
お話を聞く限り、セールスマンは判断能力が鈍ってきている一人暮らしのお父様(といっても、お一人で十分生活できるレベルです)に取り入り、実子以上に気に入られているようです。
しかし、購入した骨董品は鑑定してもらうと、まったく価値のないものであることが判明。お父様の年金振込日を熟知しており、年金振込と同時に、ほぼ同額を骨董品の支払いに充てさせるなど、やり口は悪徳商法そのもの。
しかし、ここで重大な問題がありました。
当のお父様が購入した骨董品を気に行っているのです。
セールスマンについてもお父様曰く「息子よりよっぽど優しくて信用できる」とのこと。
クーリングオフを使ったり、詐欺で訴えたりといった手続きはあくまでも本人(この場合はお父様)がその気にならなければできません。今回は、当のご本人が満足しているのですからどうしようもありません。
とるべき手段としては、お父様を説得して、成年後見(保佐・補助)の申立てをすることでしょう。今後お父様が悪徳商法にひっかかった場合に対処できるように手を打っておくのです。
しかし、本当に必要なのは、お父様の寂しさを、悪徳商法以外の何かで、うめてあげることなのではないのかな・・・と感じてしまいました。
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