安易な気持ちで田舎暮らしに憧れず、郷に従う覚悟を持つ・・・
都会に住んで自分が有能だと自負するサラリーマンの多く
は、会社独自の評価軸上で常に上位に位置できるよう長年
努力をしてきたと思います。
時には自分のプライベートを犠牲にし、家族の白い目にも
耐えながらひたすら会社人間として高評価が得られるように
徹してきた・・・という人も多いと思います。
定年退職を迎える頃、自分がいなくなることを周りの人たち
が本当に悲しく残念に思っていると勘違いし、そして、イザ
退職時には引継ぎがとてもスムーズに行なわれて実は自分
という人材はいくらでも簡単に取り替えがきくものだった・・・
と気づいてそれなりのショックを受ける人もいます。
自分が退職しても代わりの人材がいて会社組織には何の
支障もない・・・と。
仕事一筋に生きてきた人ほど、自分は簡単に取り替えの
きく人材に過ぎなかったと知ったとき、かなりの虚しさを感じ
自暴自棄にも陥りやすくなります。
今までの仕事人生は何だったのだろう・・・と嘆き、人付き合い
が一気にイヤになり、いっそ都会を離れ田舎のほうで余生を
のんびりと過ごそう・・・と考える人も出てくるかもしれません。
それも悪くありませんが、人生設計をしたうえでの行動と、
単なるその場での思い付きの行動とでは後々の悔いに
大きな差が生じてくるので要注意です。
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田舎暮らしのポイントは、とにかく「郷に入りては郷に従え」
を守ることです。
自分はあくまでもその地域では新参者/よそ者であり、
個性を発揮することよりも早く地域に馴染むことのほうが
重要です。
一歩外に出たらその地域流のしきたりに従い、周囲の人の
言うことを素直に聞き入れ、一刻も早く認められるように
意識・努力することが大事です。
それができないようなら田舎に行くのは止めたほうがベター
です。
都会と違って個人主義が通用するところではありません。
都会からの移住者が揉めたり、田舎暮らしを諦めたりする
理由の多くはここが分からず、好き勝手をやって地元民に
嫌われるから・・・と言われます。
田舎暮らしのもそれなりの覚悟が必要です。
会社組織で上位職に従事し、そのくせ自分が「カン違い人間
であった」ことに気づかないままサラリーマンという雇われ
人間で暮らしてきた人は定年退職後も「カン違い人間」の
まま突っ走る恐れがあります。
定年退職後に見知らぬ土地で暮らそうと思うなら、郷に入り
ては郷に従え・・・という概念をしっかり持ったうえで環境に
溶け込む意識と覚悟が大事だと思います。
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