3種類のビジネスのどれに該当しますか?
心理学者のフロイトによると、人間には
1.快楽を求めたいという習性 と
2.苦痛から逃れたいという習性 がある・・・と。
ほとんどの人は、まずは「苦痛から逃れたい」と考えると
思います。
例えば、歯医者に行くことを考えたとき、
1.ホワイトニングをして歯を白くして他人からよく思われ
たい(かっこよくみられたい)・・・という欲求と、
2.歯が痛いので虫歯を治したい・・・という欲求で考えれば、
まずは2.のほうの欲求が勝り、先に虫歯を治そうとすると
思います。
「同じ状況なら快楽より苦痛回避を求める」・・・こうした
習性はもしかしたら人間を含めたすべての生物に当て
はまるものかもしれません。
・・・・・・・
ビジネスもまた人と人が行なう行為ですから、基本は
この2つの欲求解消+両方の組み合わせを前提に
成り立っています。
気づいているかどうかは別として、どんなビジネスも
その根幹にはこれら2つの欲求解消のいずれかもしくは
両方が盛り込まれているハズです。
だから、目ざとい経営者・リーダーはそうした観点で商品開発
を行ない、そのうえでマーケティングや営業活動を展開して
います。
快楽を求めるという欲求を満たすビジネスの代表例は、
エンターテイメント系ビジネスです。
スポーツ観戦、映画や音楽、演劇、テーマパークなどです。
苦痛から逃れたいという欲求を満たすビジネスとしては、
人が困っていることを解決したり、代わりにやってあげる
ような問題解決・代行ビジネスがその代表例です。
大家業、医者・弁護士、会計士、経営コンサルタント、
清掃業、運送配達業、タクシー業などがあります。
そして両方を満たす「苦痛から逃れさせてもらえて、なお
かつ楽しい」ビジネスとしては、レストラン、ブティック、
旅行代理店、エステサロンなどがあります。
自社のビジネスは「快楽を求めたい」ほうに入るのか、
「苦痛から逃れたい」ほうに入るのか、それとも「両方の
要素を○:○の比率で持っているのか」を意識してみると
面白いかもしれません。
そんなちょっとしたことから新たに気づきが得られ、
ビジネスの新展開や戦略を立て直すきっかけとなる
かもしれないと思います。
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