我慢せず「移動すること」を選択する意思
地震被害・台風被害・水害・風雪被害の
ニュースをテレビで見聞きすると、被害に
遭わた人たちの苦労が忍ばれ本当に心が
痛みます。
自宅が倒壊して住むところがなくなったり、
思い出が詰まった品々を失ってしまうことは
やり切れない気持ちになりますし、今この瞬間
からいったい何をどうすればいいのだろう・・・
と途方に暮れると思います。
そんな様子を見て思うのは、「もしもそうなる
危険が予めわかっていたなら、早く別の場所
へ移動(引っ越し)をしておけば良かった
だろうに・・・」ということです。
・・・・・・
サラリーマン本人が、自分が実はブラック企業
に勤めているとわかったとき、多くの他人は
「そんなブラック企業なんか早く辞めてしまえ
ばいいのに・・・」とアドバイスします。
DV夫に暴力を振るわれている女性がいれば、
多くの他人は「DV夫と早く離婚しなさい!」と
アドバイスします。
同じように自然災害の危険度が高い場所で
何回もその被害に苦しみながら生活をして
いる人がいれば、「その場所からさっさと
引っ越しなさい」とアドバイスしたくなる
のが道理のような気がします。
ところが、たとえブラック企業と分かっても
辞められない/DV夫だと分かっていても別れ
られない/毎年自然災害があると分かって
いても引っ越しできない・・・といったように、
「現状維持を好む人が多くいる」
のも事実です。
地震が怖いなら地震が起きにくい場所へ引っ
越せば良い/コロナウイルスの感染が怖い
ならコロナがあまり蔓延していない地域に
引っ越せば良い/商売がやっていけないと
いうならやっていける商売に鞍替えすれば
良い/世の中が不景気だと嘆くなら景気の
良い国へ移住すれば良い/税金が高いと
嘆くなら税金の安い国へいけば良い/
銀行の利息が少ないと嘆くなら銀行利息の
高い国にお金を預ければ良い・・・といった
ように、今自分がいる環境に何らかの問題
があって不平不満を抱く(特に命の危険を
感じる)なら、自らが動いて環境を別のもの
に替えるほうが得策です。
今の環境自体を自分の力で変えることは
できません。
できるのは自分が動いて「自分が今居る
環境を別のものに替える」ことです。
しかしながら、多くの人はなかなかそれが
できません。
でも、よく言われるように「できない理由を
つらつら考える」のではなく、「できるため
にはどうすれば良いかを考え、思い切って
行動してみる」ことが大事です。
市・・・県・・・国・・・といった基準/レベルで
居場所を考えるのも良いですが、もっと大きく
「地球レベル」で自分の居場所を考えてみる
と、これまでなかった世界観を持つことが
できるかもしれないと思います。