機関投資家にはない「個人投資家の強み」
個人投資家には機関投資家と違って
「決算期」という概念・縛りがありません。
受託者責任に基づく第三者への説明義務
もありません。
月次報告書を作成・提出する必要もありません。
確定申告のために保有している金融商品を
定期的に売却したりする必要もありません。
そうした点が個人投資家と機関投資家の
大きな違いとして挙げられます。
見方を変えれば、「個人投資家は時間を
味方にしている」・・・と言えます。
つまり、時間軸を気にすることなく長期で
運用を考えることができるわけです。
だから、個人の場合は運用パフォーマンスが
悪いからと言ってその場しのぎに偽の報告書
を作ることもなければ、誰かの叱責にビクビク
しながら日々を過ごすこともありません。
これは個人投資家の大きなアドバンテージ
だと言えます。
逆に言うと、機関投資家と呼ばれるプロの
投資家にはこのような時間の制限が必ず
ついてまわります。
決算があり、その期間内で高パフォーマンス
の結果を出すことが求められます。
そのため、機関投資家は価格に関係なく
ある一定の時期において機械的にポジションを
落としてくること(=商品の売却をするということ)
もしばしばあります。
そのサイクルは3ヶ月ごと(四半期ごと)である
ことが多くなっています。
個人投資家は正々堂々と今年の損失分を
翌年にまわすことができますが、機関投資家
には原則としてそれができないわけです。
また、4半期ごとに委託先の年金基金の理事
などに状況説明を行なう必要があったりします。
当然、その際には整合性のある説明を求め
られます。
だから常に3ヶ月サイクルで運用方針を
決めて実行する必要が生じます。
個人投資家というのは情報収集力や資金の
規模では機関投資家に劣りますが、何よりも
時間の強みを生かすことで自分なりの
パフォーマンスを上げることが可能です。
後は、その強みを活かせるかどうか?
・・・です。
個人投資家は機関投資家と違って時間を
味方にしているわけですから、常に長期
スタンスで投資に臨み、仮にマーケットが
低迷・暴落しているときであっても目先の
価格変動に一喜一憂することなく悠長に
構えていられるのは本当にありがたい点
だと思います。
私の著書 2冊+電子書籍11冊
お金の教養シリーズ 5冊
組織マネジメントシリーズ 4冊
ビジネス人生論シリーズ 2冊
(アマゾンの電子書籍読み放題に
該当しています)
http://www.amazon.co.jp/-/e/B00VUO7NIC