仕事は「する」もので「持つ」ものではない・・・
人類が工業化に走る前まで、仕事というのは
「する」もので「持つ」ものではなかったように
思います。
それまでは、仕事はある「活動」だったのが、
工業化以降は「地位」となり、人々に優劣や
序列をつける道具みたいなものになったよう
な気がします。
その結果、多くの人にとって仕事は
「時間の奴隷」みたいなものになりました。
それまでは、日が沈めば仕事を終え、雨が
降れば仕事を休むことが日常的だったのに、
さまざまな工業化によって会社側が労働者に
「定刻に出社し、定刻まで働かせる」ことが
可能となったわけです。
照明と時計のおかげで、日没後も仕事を
持つことができるようになり、併せて時間
どおりに出社・退社することが期待される
ようになりました。
仕事は、徐々に「成果」によって計られるもの
から「時間」によって計られるものになって
きたと思います。
生産活動自体が「時計」を基準に行われる
ようになったわけです。
こうして「生涯、働き続ける人・層」が生まれ、
仕事を持つ人がいる一方で、仕事を持ちたく
ても持てなくなる人(=失業者)という概念も
生まれ、新しい社会不安がはびこるように
なったとも言えます。
ところが、現代社会はここから改めて、
仕事は「持つ」ものから「する」ことである・・・
という意識が大事になっていくのかもしれ
ません。
「仕事をする」・・・という発想に立てば、
「仕事をしない」という概念も生まれてきます。
次に、仕事をしないで生計を立てていくには
どうするか?・・・と疑問が浮かんできます。
そうやって、自分でいろいろ考えていくと、
行きつく先には「時間よりも成果・結果」とか、
「就労収入ではなく権利収入」などといった
ことが導き出されます。
この「権利収入」で自分と家族の生計を
立てていく・・・という考え方は特に大事だ
と思います。
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