「問い合わせ」はIT化しないほうが喜ばれるかも?
先日、ある本・CD・DVD等の販売店に
行ったら、レジがすべて「セルフレジ」に
なっていて、有人のレジはすべてクローズ
になっていました。
有人カウンターもあったのですが、そこに
店員さんがいるにもかかわらず、すべて
クローズで一つも開いていませんでした。
セルフレジのやり方をよく知らないし、私は
有人のレジのほうが好きなので、せっかく
手にしてレジまで持って行った商品でしたが、
結局、元の場所に戻して何も買わないで
お店を出ました。
そして、別のお店(有人レジ)でそれを購入
しました。
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行政でも民間ビジネスでも、来訪者やお客さま
との関係構築をシステム化(=仕組み化)して
いくことは「業務効率を高める」という意味では
たいへん良いことだと思います。
事業をする側は「いかにして効率を上げ、
無駄な費用を削減するか」・・・「そのため
にどんなシステム化をすれば良いか」・・・
などといったことを考える必要があります。
昔はその結末は「機械化・・・オートメーション
化」に集約されたものですが、最近では呼び
方を変えて「IT化・・・AI化」などとなりました。
ありがたいことに科学のテクノロジーが発達
したおかげで、昔とは比べ物にならないくらい
に物事の効率化が進んでいます。
ところが、人は自分がそのIT化・システムに
乗せられている(操られている/コントロール
されている)と思うと、ちょっと不愉快な気持ち
になったりもします。
たとえば、問い合わせで電話をかけたとき、
自動音声が流れて自分が希望する受付窓口
にたどり着くまで時間がかかる(ボタンを何回
も押さなくてはいけない)など・・・です。
多くの人は、自分を「モノではなく一人の
人間として扱ってほしい」と意識のうちに
思っているのかもしれません。
人工的なシステムに 乗せられていると感じ
ると人はあまり心地良くないものです。
逆に、人工的ではないアナログ的な対応
をされると、人は好感を持ちます。
特に「問い合わせ」に関しては、「人間」と
の直接のコミュニケーションを望んでいる
人は多いものです。
これは非常に重要な観点です。
「問い合わせ」に関しては、「人間との直接
のコミュニケーションを望む人は多い」という
ことを、企業の問い合わせセンター/お客様
相談窓口の業務に携わるリーダーは認識
しておいたほうが良いと思います。
何でもかんでも ネット上のやりとりで済ませ
てしまおうとするのは、あまりに無味乾燥
過ぎて、他者との差別化が図られません。
人間的なアナログ領域は、どんなにIT化、
AI化が進んでも、どこかに少しは残しておく
ほうがベターだと思います。
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