一昨日のネットニュースに「特殊詐欺で8億円」というタイトルを発見。この事件がどのようなケースだったのか詳細は知りませんが、今多いのが、警察官を語る詐欺。
私も何度か警察から電話を頂いたことがありますが、警察からの電話で嬉しいものやめでたいというのは、まあありませんね。落とし物が見つかったというのならまだしも、家族が事故や事件に遭ったなど、まあたいがい、ろくな事がありません。
そういった心理を突いたのが、この事件の警察官を語る詐欺。逮捕されるとか犯罪に巻き込まれるといった語りで、人は簡単に騙されてしまうのです。
実は初めて紹介しますが、私、消費生活相談員という国家資格を持っています。少しだけ自治体窓口での経験もあります。あまり聞きなれない仕事だと思いますが、全国の自治体窓口で、消費にまつわるトラブルを持つ市民からの相談を受けて、一緒に解決するという仕事です。
この資格を取ろうと思ったきっかけが、前職の「足の健康を守る」店での出来事でした。
店では一人一人の足に合ったオーダーメイドインソールをお作りして、お客様に使って頂いてたのですが、そんなお客様の中に、百貨店で1ペア20万円だとか、ご夫婦で50万円ちかく払ったとかいう方の話を聞いたことでした。
ちなみに私たちが提供していたインソールは2万5千円ほど。
あまりの高額に、何度も聞きなおしてしまうほど。そしてその分商品が飛びぬけて素晴らしければまだしも、見せて頂いたインソールはというと、「これのどこがオーダーメイドやねん!!!」と、腹が立つやら情けないやら。
これらのインソールの話は、足・靴業界では有名な話で、そのような業者は全国の百貨店や着物や布団の販売会場に入り込んで、多くは高齢者を相手に、「歩けんようになる」などと脅しをかけ、法外な価格のインソールを販売しています。
話を戻しますが、そんなとんでもないインソールについて調べていた時に見つけたのが、その消費生活相談員という仕事でした。消費者庁、そして国民生活センターが運営を担っています。国民生活センターでは、資格者を増やすための取り組みとして、講習会を無料で開催していました。内容も消費問題に関連する法律を中心としたものだったので、自分の仕事にも役立つだろうと、受講して資格を取ったのでした。
今は相談員としての仕事はしていませんが、関連の勉強は続けています。
先日、ZOOMで開催された勉強会では、消費トラブルのトレンドについて話されていました。
消費者トラブルの一番の問題は、国としてネット広告を規制する法律がなく、GAFAMといった外国の超巨大企業が提供するプラットフォームで、AIが作った偽広告がバンバン流されていること。
海外ではそれらの広告には規制がかかっており、そのほとんどが規制の緩い日本市場に向かっているということです。消費者庁でも、美容分野のえげつない広告(塗るだけでシミやたるみが消える、はげが治る、脂肪がなくなる…)に対して行政処分などを出していますが、また別会社を作り同じ手口で騙しの商品を売るなど、いたちごっこが続くばかりです。
スマートフォンでユーチューブやインスタグラムなどを見ていて表示される広告のほとんどが、AIが作った消費者を騙すための広告です。そこから申し込みなどをしたあかつきには、必ずや定期購入や解約できないといったトラブルに巻き込まれてしまいます。ので、申し込み等をする際には、パソコンから正式なサイトを見て、解約に関する注意事項も十分読んでから購入するようにしましょう。
また最近多い投資詐欺でも、それらの広告から最終的にLINEに誘導されて、ラインを通じてやり取りをする中で、何百万、何千万というお金を騙し取られます。なんで一度も顔を合わせたこともない人に、そんな簡単に大金を送ることができるのか、私には理解ができません。
さらに、最近は法人へのメール。特に中小企業。突然社長からメールが入り、業務効率をよくするために、これからLINEを使ったやり取りに切り替えるので登録するように。そんな内容のメールが増えています。
いずれにしても、ボーッとしていたら、全財産を失ってしまうようなことにもなりかねません。
実に世知辛い世の中、十分気をつけましょう。また、万が一トラブルに巻き込まれたと気づいた方は、「188」へダイヤルし、相談してください。どこの自治体でも相談窓口があり、窓口には経験豊かな相談員さんたちが、消費者とともに解決方法を模索してくださるはず。ただし、相談できるのは消費者という立場の方で、事業者の方はまた別の窓口を案内することになります。
昨日の雨で、田んぼの苗が一段と育ったようですね。よい週末をお過ごしください。
