家では補聴器をしない私。
何となく鬱陶しいから。
つい最近。
ちょっと試しに、
家で補聴器をつけてみました。
生活音と言うのかな。
何でもない音が大きく聴こえてくるし、
その音がどこから聴こえて、
何の音なのかが判断できなくて、
何か音がするたびに、
ビクビクしてしまいました。
私は家で補聴器をしていたら、
神経使いすぎて疲れてしまいそうです。
健聴者なら、
聴こえてくる音がどこからなのか、
その音は何の音なのか、
別に考える間もなく瞬時に
無意識に判断できているから、
何も怖いことはないんだと思います。
逆に何も聴こえてこない方が、
怖いのかもしれません。
聴こえてくる音に立体感のない私は、
極端な話し、
ベランダの向こう側を走る車のアナウンスと、
留守番電話の音声が同じように聴こえます。
留守電のメッセージが入ってる音声と、
毎度おなじみの~とか、
選挙カーのアナウンス。
どう考えても、
音が発生している場所も距離も、
音自体も違うのに。
音の距離感や場所感、立体感がないためか、
補聴器をしていると、
かえって聴こえてくる音の種類と場所がわからなくて怖い。
怖いと言えば。
よく行く温泉でのアナウンス。
「お客様にご案内申し上げます」
「お客様にお願い申し上げます」
と言う感じの。
肝心の案内やお願いが、
何を言っているのかがわからない。
飲食店やショッピングセンターならまだしも、
真っ裸で寛いでる場所で、
アナウンスの内容がわからないのは、
結構、怖い。
もしかしたら、
駐車場に停めてある車に何かあったんじゃないかとか。
自分は何かマナー違反をしていて、
それとなく注意されているのかもしれないとか。
聞き取れないことの不安感は、
想像力をたくましくしてしまいます。
少し前、何だか不安になって、
一度、温泉から出て、
スタッフにアナウンスの内容を尋ねたことがありました。
不安感を取り除いてから再入浴。
それじゃなくても温泉では、
補聴器もできませんから。
一番困るのは台風や地震などの災害時。
電車などに1人で乗っていた場合のアナウンス。
よく聞き取れる職員なら、
何とかわかるものの、
聞き取れない職員のアナウンスは、
内容がわからない。
電光掲示板にも出ていなかった情報は、
駅の人に直接聞いたこともありました。
電車に閉じ込められた状態だった場合、
乗り合わせたお客さんに尋ねるしかないんだろうなと思う。
少し不安です。
と言うのはそういうことがあった時、
みんなイライラしていたり、
人のことなんかに構っていられない場合が多いと思うから。
できれば全ての情報を、
電光掲示板にも随時に臨機応変に、
掲示してくれればいいなと思います。
家の中で補聴器をしていると、
自分が履いてるスリッパのパタパタや、
モノがこすれるかすかな音や、
食べる時の音などが、
外よりもずっと大きく聴こえてきます。
自分は人の前で、
知らずに大きな音を立てていて、
人を不快にさせているのかもしれないなぁと。
急に思うようになりました。
意識して音を立てないように
上品な立ち振る舞いができたらいいな。
聴こえなくて聞き取れなくて、
挙動不審になりがちだと思うから、
ゆったりした振る舞いができる人に憧れます。
気持ちは持っていても、
私には感覚的にとても難しいことです。
