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4月3日
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ヽ(●・w・●)ノ
南行徳マックス・ワン。回胴連試合前日閉店後、沖ドキトロピカルの島~
「アタシ達、明日でもうお終いだね…」
ハナちゃんB
「そうだね…アタシ達全然利益取れてないもんね…」
ハナちゃんC
「さっきも店長の目が怖かったよ…この穀潰しが!って目つきだったよ…(電気代的な意味で)」
ハナちゃんD
「このお店、お姉ちゃんを買えなかったからアタシ達が送り込まれて来たんだよね?お姉ちゃん、今すんごい高いもんね…」
ハナちゃんE
「きっと月曜日の南国物語10台で、アタシ達の居場所無くなっちゃうね…行き先どこかな…倉庫かなw」
ハナちゃんA
「アタシ達だって南国のパチスロなんだけどな…やっぱり何処に行ってもお姉ちゃんと比べられちゃうし、いっその事産まれて来なきゃ…(重)」←
????
「諦めるのはまだ早いぜ!!」
ハナちゃんB
「あ、貴方はサンダーVさん…」
ハナちゃんC
「アンタは良いよね…2台減らされちゃったし場所も変わったけど、なんだかんだ生き残ってるしさ…」
ハナちゃんD
「アタシ達を見てみなよ…アタシ達に座った人達は皆死んだ顔をして帰って行くんだよ…もしかしたら実際死んだ人もいるかも…」←
ハナちゃんE
「中には、お姉ちゃんと間違って座って勘違いして、『あ?何だこりゃ違うじゃねーか!ク○台が!!』とか捨て台詞を吐いて行く人もいたしさ…何だよ、間違ったのはそっちの癖にさw」
サンダーV
「成る程…皆苦労しているな。だが、心配は要らんぞ。今君達がいる場所は何処だ?」
「2階に上がってすぐ目の前の位置です…」
ハナちゃんB
「サンダーさん、アンタが最初にいた場所だね」
サンダーV
「そう、その通りだ。そしてそれが意味するモノはわかるか?君達は新参者だから知らんだろうが、以前から”3の付く日”には、ほぼ総じてこの位置にいた我々サンダー一族の配分に店長は力を入れていたのだよ」
ハナちゃん一同
ハナちゃんC
「…本当なの?それ」
ハナちゃんD
「何か聞いた事あるよね…でもさ、確かその時去年だっけ?明日来る予定の”回胴連”とかいう連中の内の一人が、全然引けなくて泣いて帰ったんじゃなかった?」←
ハナちゃんE
「33000円も負けてるねwプギャーwww」
サンダーV
「まあアレは打ち手が単にヘタレただけだ。後任者がキッチリ⑥の確率にしてくれたからな」
ハナちゃんA
「な、なら明日はアタシ達も同じ様に沢山設定⑥にしてくれるのでしょうか!?アタシ達はこのお店に残れるのでしょうか!?!?」
サンダーV
「それは君達の心意気次第だが、恐らくその可能性は高いだろうな」
ハナちゃんB
「た、確かにココは階段上がってすぐ目の前の位置だし、客の目には付き易いし…」
ハナちゃんC
「向かい側のハナビさん達の方が目に付き易くて、アタシ達は意外と死角になり易いという野暮なツッコミは無しだねw」
ハナちゃんD
「そうかあ…よーし、皆明日は頑張ろう!!アタシ達に座ってくれる人達を頑張って楽しませよう!!」
ハナちゃん一同
「オオオオオオオオ!!!」
サンダーV
「フッ、その意気だ。明日はお手並み拝見と行こう」
~翌日・開店~
ハナちゃんC
「…皆やっぱりアタシ達を避けてるね…」
ハナちゃんD
「仕方無いよ。今日はバラエティのイベントらしいからさ…」
ハナちゃんE
「アリアなんて普段誰も座らないのに、今日は…」←
ハナちゃんB
「サンダー、話が違うじゃんか…アンタはちゃっかりお客確保しちゃってさ…」
ハナちゃんA
「あ、皆!ようやくコチラにも来ましたよ!!」
沖ドキトロピカル(B番台)
朝一~
ハナちゃんB
「…座ってくれたんだろうけどさ、やっぱさ、こんな番号だから仕方無くっていう雰囲気がプンプンするよw」
ハナちゃんD
「でも、なんだかんだ確かに全員埋まったね」
ハナちゃんC
「このお店、パチスロ90台しか無いし、そりゃイベント日には流石にねw」
ハナちゃんB
「…ていうか、アタシに座ったこの客さあ…」
「昨夜話題に出た33000円負けたヤツじゃない?懲りずにまた来ちゃったよw」」
サンダーV
「ああ、その様だな。だが油断はしない方が良いみたいだぞ。今年に入ってからヤケに調子が良いと風の噂で耳にしたからな」
ハナちゃんB
「じゃあちゃんと勝ってくれるかな…あ!」
「始まってたった27Gで当ててくれたよ!何か、この人なら沢山出してくれそう…(///∇//)(照」←
ハナちゃんC
「何か、アタシに座った人も凄そうだよ?てか、もうBIG引いてるよw」
ハナちゃんB
「え?あ、本当だ…ちょっと、アンタ⑥なんじゃないの!?聞いてないわよ!一人だけ!!」
ハナちゃんD
「は!?何C一人だけ⑥にしてもらってんだよ!!○すぞ!!!」←
ハナちゃんC
「知らないよw店長が設定弄ってる時はアタシら皆寝てるんだしwww」
ハナちゃんE
「まあまあ、皆喧嘩はよそうよ。とりあえずお客様を楽しませなきゃさ」
ハナちゃんA
「アタシに座った人、一時間でもう止めていっちゃいました」←
ハナちゃんC
「こっちの客なんかもう凄いよ、もうBIG3回目え~♪アレ?Bは何かヤバいんじゃない?」
ハナちゃんB
「……………」
「まだBIGナシかあ…こっちのお客もBIG来たし…アンタもうちょっと頑張んなさいよw」
ハナちゃんB
「そんな事言われても…あ、行かないで…嗚呼…止めちゃった…・°・(ノД`)・°・」
ハナちゃんA
「あ、アタシの方に来ましたわ」
沖ドキトロピカル(A番台)
2 6 79~
ハナちゃんB
「A!アタシの客取らないでよ!!」
ハナちゃんA
「仕方ありませんわ。だってアタシの方は3回目の当たりにて天国にイかせて戴いておりますし…当然の選択ですわ(照」
ハナちゃんB
「チッ…この○○が…←
あ、でもすぐに二人目が来てくれた!何かお髭がステキな方!!いらっしゃいませぇ~御指名ありがとうございますぅ~Bですぅ~宜しくお願いしますぅ~♪」
ひ○○がさん
「え?終わり( ゚ ▽ ゚ ;)???www」
ハナちゃんA
「あらあら、酷い事をなさいますわね…」
ハナちゃんB
「ケッ、どいつもこいつもシケてやがる。ただAよ、テメーも大概じゃねーか」
「あら、コチラはちゃんと連荘させて差し上げてましてよ?」
ハナちゃんB
「バケじゃ意味ねーだろがw」
「結局ハメ倒してんじゃねーかw」
ハナちゃんA
「あらあら、このお客様ヒキがお弱いご様子ですわねwまだまだこれからですわよ。そろそろ次辺りにBIGを差し上げようかしら」
(´・ω・`)
「あっ、すいません写真一枚良いでしょーか(^ω^)???」
ハナちゃんA
「!?」
ハナちゃんA
「おう、テメー何いきなり他の女にうつつ抜かしとるんじゃ死にたいんかワレェ!!!あ!?!?(゚Д゚)」
「もう無理ンゴォォォォォォ」
ハナちゃんA
「ヒャハハハハハハ!ざまあみやがれェェ!!アタシの心を踏み躙ったからだあぁぁぁーッッ!!!」
2台合計収支
-50k←
HANABI
9 9 3241 286~
ハナちゃんA
「あらあら、ハナビさんの方へ行ってしまいましたわ」←!?
ハナちゃんB
「オイオイ、アンタもえげつねェなwつーかさ、あの客…」
「こっちに飽き足らず、あっちでも1000近くハマってんだけどwwwマジウケるwww」
「それでも連荘させたのは流石ですわ。もう一度アタシに来てくれないかしら」
ハナちゃんB
「いや、来ねーと思うよw」
サンダーV
「どうやらオレを打つつもりらしい」
ハナちゃんB
「そっか、アンタら全台④以上アリそうだしね」
サンダーVリボルト
9 10 3455 197~
「まあ、結局当たらずに止めたがなw」
ハナちゃんB
「あんなにヒキ弱ェヤツ初めて見たぜwww」←
ーResultー
総投資 3250枚
総回収 0枚
総収支 -3250枚
~閉店後~
ハナちゃんA
「結局、アタシ達の島で楽しんでくれたお客様は、一人だけでしたわね…」
ハナちゃんC
「アタシに座った客だけだったねw」
ハナちゃんD
「これでアタシ達も終わりか…皆、離れ離れになっても忘れないでね…」
????
「皆揃っているな。話が有るからちょっと聞いてくれ」
ハナちゃんA
「て、店長…」
ハナちゃんB
「わかってるよ…リストラ宣告だろ?」
ハナちゃんC
「ア、アタシはちゃんと客を楽しませたよ!!アタシだけは助けてくれるよね!?」←
ハナちゃんD
「テメー、何一人だけ助かろうとしてやがるんだ!?」
店長
「あー、その事なんだが…当初の予定以上に君達が売り上げに貢献してくれた事がわかってね。どうだろう、君達さえ良ければ今後もウチで働いて欲しいんだが…」
ハナちゃんA
「ほ、本当ですか!?!?」
ハナちゃんB
「勿論だよ店長!!今まで以上に養分から吸い取ってやるからさ!!」←
ハナちゃんC
「よーし、皆また明日から頑張ろう!!」
ハナちゃんA・B・D・E
「テメーは売られとけやあああああああ!!!!」
かくして、ハナちゃん達5名は運命に打ち勝ち、今後もこの店で働く権利を得た。
しかし、光ある所に影あり。
この業界は常々”犠牲”という言葉がつきまとう。
代わりに犠牲となる者が必要となる…
「何故…何故僕が…」
南行徳の夜は更けて行く…
ー劇 終ー