今一番気を付けなければならないのは、“風評被害”やそれを助長する“デマ” | 金属リサイクルのブログ

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銅・真中 ☂ 雨 3月22日更新
3月下旬の銅スクラップ市況は、東日本大震災の影響を受け関東地区をはじめ商取引が一時的に滞留している状況です。
先週は震災への対応等に追われ製鋼各社も生産どころでは無く、被害確認と情報収集に専念している様子でした。
物流についても燃料の供給に支障が出ている為に、都心部をはじめ東日本全域で混乱は続いています。
銅スクラップ価格もこういった状況下では、全般的に様子見となっています。
海外相場の方も震災後、世界経済に対する先行き懸念から商品相場も全面下げの展開となりましたが、その後回復基調となっています。
本日(3月22日)も銅建値が4万円上げの発表もあり、パニック的な売りがようやく落ち着き市場は平静さを取り戻しつつあります。
早くも復興需要を当て込んだ投機的な買いが入り出しているとの情報もありますが、福島第一原発での状況や中東情勢等商品相場を大きく揺るがす様相は変わらず、このまま相場が安定して右肩上がりになると判断するのは時期尚早です。
いずれにしましても今一番気を付けなければならないのは、“風評被害”やそれを助長する“デマ”ですね。
我々スクラップ業界に今一番求められる事は、落ち着いた対応と市場を混乱させるような情報には毅然と対応する事でしょうか。