足元の鉄スクラップ市況は、昨年10月以降続いてきたジリ高ムードが一服し、高止まりの様相。 | 金属リサイクルのブログ

金属リサイクルのブログ

金属リサイクル業 株式会社SRCが金属リサイクルの市場の生の情報をお届けします。

鉄 曇り ☁ 2月10日更新
足元の鉄スクラップ市況は、昨年10月以降続いてきたジリ高ムードが一服し、高止まりの様相。
米国鉄スクラップ価格の下落や、中国の春節等により流通が一時的に滞留した事もあり、国内鉄スクラップ市況も様子見の展開となっています。
ただし、依然需給ベースではややタイト感が残っている事と、市中からの発生量が少なくなる時期だという事もあり、先行きについては依然堅調だという見通しが大半です。
先日の春節最終日に発表された中国の利上げについても、市場はやや冷静に反応しており、現在のインフレムードを抑えるまでには至っていません。
むしろ、米国での好調な経済指標や復調し始めている株価等がさらに商品相場全体への投機を底上げする展開も十分考えられます。
立て続けに金利を引き上げても、足元のバブルを抑えられない中国はかつての日本のバブル末期のような状態にすでに陥っていると思うのは、私だけでしょうか?

金・銀・プラチナ ☁→☀ 曇り後晴れ 2月9日更新
中国利上げ インフレヘッジで貴金属は急騰
中国利上げ。
中国人民銀行は8日、政策金利を0.25%引き上げ。昨年10月以降3度目の利上げになります。
9日の春節祭明けを待たず、連休最終日に利上げを発表してきました。このタイミングでの利上げは予想されておらず、市場は一時混乱し商品市場は大幅に下落しましたが、NY時間に入り流れは一転。インフレヘッジとして貴金属が買われ、金は1362ドル、プラチナは1850ドル、銀に至っては約30.2ドルまで急騰。金以外は年末の高値水準をほぼ回復しています。
中国の利上げは確かに貴金属とってネガティブ要因でしたが、中国の1月消費者物価指数(CPI)は5.3%増とインフレに拍車がかかっていることが予想されており、この程度の利上げではインフレ抑制に効果は薄いと考えられます。
また、利上げ懸念が発生してから長期化していたため市場が十分に利上げを織り込んでおり、逆に正式に発表されたことでスッキリと高値を追う展開に移行しやすかったこともあるでしょう。
本日のバーナンキFRB議長の議会証言は先週の発言内容と同様に、QE2の正当性を訴えかけるものになると予想されています。
しばらく貴金属は高値を追う展開になりそうです。