お疲れ様です。

 

森友学園問題ですが。

 

私、こんなんワイドショーネタやんけと

 

基本的にあまり気にせず距離置いてたんですが

 

なにやら変な方向に向かってるようで

 

たまらず書きます。

 

 

 

 

 

設置認可にかかわるゴタゴタ、

 

国有地の安価での払い下げ問題などは

 

報道で出てくる情報に任せるにして

 

 

 

 

 

気になったのは

 

奥さんである元副園長、息子が出てきての

 

家族総出での記者会見。

 

あれ見て皆さんどう思います?

 

あれ、この問題って

 

籠池理事長の家業としての学校運営の問題なん?

 

って思いませんでした?

 

 

 

 

 

 

この一家の家業としての学校運営に困って

 

学校開設できんかったら借金だけ残って私ら一家困りますねん

 

これも認可すると言った大阪府、国のせいやで

 

邪魔してくれたマスコミも含めてどないしてくれますねん

 

って話を展開してたように思いますが。

 

 

 

 

 

 

私ら国民からしたら、

 

学校やら施設運営に関しては公金を使うわけだから

 

地域住民、子供たちのために使ってほしいわけであって

 

理事長一家の家計安定のために使ってほしいわけじゃない。

 

そこにとても違和感があるわけです。

 

 

 

 

学校法人などに対して公金を支出する根拠は憲法89条にあります。

 

公金その他の公の財産は、宗教上の組織もしくは団体の使用、便益もしくは維持のため、または公の支配に属しない慈善、教育もしくは博愛の事業に対し、これを支出し、またはその利用に供してはならない。

 

この条文は解釈論議を経ながら、今に至ります。

 

これがとても分かりやすいです。

 

つまり、きっちりと監督してれば公金を民間法人に支出してもよい、

人事、予算等に直接のコントロール権は及ばなくても、

これらの法律によって業務・会計報告を求めたり、

予算の変更を勧告するといった程度の監督が行われていれば

「公の支配」に当たる

 

ってことですね。

 

 

 

 

 

 

法の成り立ちをググってもらえばすぐに出てきますが。

 

本来、教育や福祉、医療は公が行うべきってことで

 

我が国は戦後スタートしてるんですね。

 

でも、そんなお金なかったんで

民間を利用する必要があった。

 

OECD各国に比べてかい離のある

 

我が国の教育、医療、福祉状況ってここから生まれています。

 

 

 

 

 

まあ、なんにしろ。

 

公金を扱う学校法人、社会福祉法人などは

 

この憲法第89条に従ってる限りあとは自由に裁量があるってことです。

 

 

 

 

 

 

・・・で、皆さん納得できます?

 

 

 

 

 

私が違和感を感じたのは、

 

理事長の「家族」が表に出てきたときからでした。

 

元副園長の理事長奥さんはともかくとして

 

理事長退任会見時の息子さんの発言。

 

・・・学校開設できんかったら我が家には借金だけ残る

 

そんな自分たちの理屈

 

そこには学校に通う予定だった子供や家庭

 

また、公金の支出元であり私らに対するものですらない。

 

 

 

 

 

 

たしかに、この情勢の中、

 

自法人の中で閉園する幼稚園が出てくるなど

 

この法人の運営は火の車であったかもしれない。

 

この学校開設がその突破口だったのかもしれない。

 

だからこそ

 

認可、開設にむけてグレーゾーンぎりぎりのところを突っ走ってきたのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

ただし、それはすべて運営側、学園側の理屈なんだよね。

 

私らの納得を得られるものではない。

 

運営能力、統治能力が問われる。これが今の実情。

 

 

 

 

 

まあ、そんなわけで私らからしたら不可解この上ない

籠池一家の言動なんですけど。

 

この問題を籠池一家側から見てみますと別な面が見えてくるんですね。

 

元々地方自治体ってあまりお金なくて

 

保育園や幼稚園作るときって民間の資金をあてにしてて

 

結構便宜図ってきた経緯があって。

 

籠池一家は先代のときから法人運営してきてて

 

行政は地域住民の要望があり、

 

調査の結果必要あれば

 

幼稚園、学校開設に前向きに進めるもんであって

 

協力するもんだと

 

そんな関係が「当たり前」だったんでしょうね。

 

 

 

 

小泉改革前の「郵政一家」を思い浮かべてもらえたら

より理解しやすいかもしれませんね。

 

 

 

 

だからこその「息子さん」の発言のように見えましたね。

 

現状になんら疑問を抱かない

 

自分らの理屈が正義というもの。

 

 

 

 

 

 

また、今朝のサンジャポでテリー伊藤が言ってましたが

 

彼らは「国家を守りたてる」ことを表に出していながら

 

(日の丸掲揚、教育勅語、安部首相バンザイなどなど)

 

実態としては自分たちの経営を守るために「国家」を利用していた

 

といわざるを得ない状況でした。

 

 

 

 

 

 

狭い、自分たちだけの世界、理屈に籠ってしまっていれば。

 

外の世界とのかい離は広がります。

 

今回はこれが如実に出た問題なんだと。

 

我が国の弱点がさらけ出されたところなんだと

 

強く思いました。

 

 

 

 

 

この4月から昨年法整備された

 

社会福祉法人制度改革が始まります。

 

こういった社会福祉法人の理事長など特定人物による私物化が

行われないようになりますし、

 

財務状況などの開示によってその運営の透明性が増すことが求められ、

 

よりいっそう地域福祉の担い手としての

公が担っていた役割の肩代わりをしていくことになります。

 

相当の負担増を担うことが求められています。

 

それでもやらざるを得ない、

しないとたちまち生活にこまる人がでてしまう。

 

そういった覚悟で私たちは準備しています。

 

一昨年からやたらと

ありもしない内部留保について

やんややんやと言われ続けた社会福祉法人ですが

 

この籠池一家の問題でまた妙な

 

痛くもない懐をさぐられるような締め付けに

 

世間が動かんやろかと、とても不安になりました。

 

 

 

 

 

この森友問題が、本当に地域の福祉課題を解決すべく

 

日々取り組んでいる他法人の足を引っ張る結果とならないよう

 

そこに非常な危惧を抱きまして

 

ここに駄文を連ねさせていただきました。

 

皆様には冷静な判断と、ご理解をよろしくお願いいたします。