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株式会社スーパーワン 代表ブログ

教育DXに関することなど、思うがままに書いてます。

「ビスケット」という、子供向けのプログラミング教材をご存知でしょうか?

 
 これを「プログラミング教材」と言えるかどうか。と思うほど、立派なプログラミング言語です。
 
 スーパーワンでプログラミング教材を作るにあたって、ビスケットも使ってみているのですが、これは、子供向けと思って侮ってはいけない。結構、難しいです。決して、「子供だまし」ではありません。頭をフル回転させないといけません。
 
 これは、我が家の子供たちにも、小さい頃からやらせてあげたかったなと思います。論理的な思考の面白さというのを、ストレートに実感する事ができる、素晴らしいプログラミング言語です。
 
ビスケットでできる事
 
 ビスケットは、「めがね」という、なにやら得体の知れない道具があり、プログラミングの使うのは、これだけといっても良いぐらい、シンプルです。
 
 ただ、ちゃんと「命令」と「オブジェクト」、「判定」ができます。めがねだけでです。ここが言語らしいところです。
 
 ビスケットでは、まず、丸の中に絵を描きます。大人が描いても、なぜか子供らしい絵になってしまうところが楽しいところです。この絵が、オブジェクトになります。
 
 次に絵をキャンバスに配置します。何個でも配置できます。
 
 そして、謎の「めがね」の登場です。めがねの左レンズに絵を置きます。右レンズにも置きます。この時、左レンズと右レンズの絵のズレがわかるようになっています。
 
 このズレた分、キャンバスの絵が動きます。
 
 少し右にずらすと、絵はキャンバスを右方向に進み、右端に至ると左端から出てきます。
 
 もう一個、めがねを加え、今度は上に少しずらして配置してみます。
 
 「斜め右上に動くんだろう」と思われた方。残念。不正解です。
 
 右に移動と上に移動を、ランダムに繰り返すのです。
 
 これがすごいところです。シーケンシャル処理でもないし、並列処理でもないんですね。普通にめがねを使うと、絵は予期しない動きをし始めます。
 
 「予期しない事」と言うのが、子供の興味を誘うのがよくわかります。遊びは、予期しない事の塊で、プログラミングも、予期しない事との戦いです。
 
苦労が苦にならない、楽しさが、創造性を育む
 
 めがねには、実にたくさんの秘密が隠されています。
 
 めがねの左右に別々の絵を置いたらどうなる?
 
 めがねのレンズに複数の絵を置いたらどうなる?
 
 いろんな事が起こります。それを探しながら、何かを作っていくという楽しさが、このビスケットの醍醐味だと思います。
 
 こうした学習(?遊び?)は、工作に似ています。レゴブロックにも似ていますね。
 
 最初には何も無く、様々な不思議や予期しない出来事と向き合いながら、工夫重ねて、「何か」を作り上げていきます。その一連の行為の楽しさというものを知るか、知らないかで、その人の人生は大きく変わると、私は思います。
 
 プログラミングの面白さは、自分の空想をゼロから実体化させることができることです。1文字でも間違えば、たちまちプログラムは動かなくなるので、それはそれは苦労します。しかし、その苦労が苦にならないほど、楽しいのです。
 
 プログラミングだけでなく、たとえば建物を設計し建てる仕事も、自動車のデザインをする仕事も、種類は違えど、「ないものを創る」という意味では、同じです。そして楽しさを知らなければ目指さない仕事ですし、そういう人にしか、続けられない仕事なのだと思います。
 
 だからこそ、そうした「創造の楽しさ」を学ぶことができる、ビスケットのようなものが、これからの子どもたちに必要なのだと感じています。