「下町ロケット」のモデルとなった、植松電機の社長、植松努さんのブログ記事です。
”教育には、ペナルティは必要ないと思います。"
"教育に必要なのは、あらゆる失敗を、乗り越え方と、再発防止を学ぶチャンスにすることです。"
と書かれています。すばらしい!その通りだと思います。
ビジネスでも失敗が許されるシーンはありますが、それは管理できる範囲の失敗、可能性としての失敗です。
失敗したら、その責任を負わねばなりません。これは当然と言えるでしょう。
しかし、失敗しない仕事などはありません。失敗を想定しない仕事もありません。
エジソンはこう言いました。
”わたしは、今までに、一度も失敗をしたことがない。 電球が 光らないという発見を、今まで二万回したのだ。”
本田宗一郎は、こう言いました。
"失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。"
こうした考え方は、決して失敗を許容するものではなく、「成功」というもの得るためには、失敗から学習するというプロセスが必要だということを表しています。
現在の小中学校、高校の授業は、ずいぶんと進んでいまして、失敗をいとわず、自発的に学習を進めるという形が確立されています。
これは最近よく聞く「アクティブラーニング」というものです。
文部科学省の作成した用語集によりますと、「アクティブラーニング」とは、
「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れ た教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、 教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク 等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。」
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/10/04/1325048_3.pdf
となっています。
数年前になりますが、首都圏のある高校で、この「アクティブラーニング」を用いた授業を拝見したことがあります。すばらしい授業でした。感動しました。
生徒がグループにわかれ、調査したり意見を述べ合ったりしながら、まとめ、発表します。教師は、「テーマを定める」というところにだけ介入します。他は一切介入しません。
素晴らしく上手な発表もあれば、うーん、これはうまく意見がまとまらなかったのだなと思えるものもあります。
しかし、誰もこれに優劣は付けません。
よく出来た、出来なかった、失敗した、という判断するのも、生徒自身なのです。これなら、いくらでも失敗できます。
そして、授業後に驚きの光景を目撃しました。
私が「これはうまく意見がまとまらなかったのだな」と思った発表をしたグループが、自主的に集まって、反省会をしているのです。いやはや、驚きました。私が受けた昭和な授業では考えられないことです。
会社で失敗したら、振り返って反省し、再発しないように、自発的な反省を行う人間が如何ほどいるでしょうか。
高校生のその姿を見て、私は思いました。
「彼らがやがて社会人になって、ビジネスの世界に入ってくる。いまの会社は、このようなアクティブラーニングの機会でスキルを付けた彼らを、受けいれ、活かせるように変化・成長しているだろうか」と。
こうした、新しい学習の形で成長した生徒たちが、どんどん世の中に出てきます。やがて、彼らが日本のビジネスに新たな潮流を作ってくれると確信しています。本当に楽しみです。
われわれ経営者も、うかうかしていられませんね。
