世界から取り残される「日本の商習慣」。 | 株式会社スーパーワン 代表ブログ

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教育DXに関することなど、思うがままに書いてます。

システム屋という仕事は、いろんなお客様の、さまざまなご商売に密着する仕事であるといっても過言ではありません。


洋服店、雑貨屋、パン屋、床屋といった小規模なお店のご商売から、チェーン展開するコスメショップ、出版社、TV局、教科書会社、機械メーカーなど、比較的規模の大きい企業さんのご商売まで、実にさまざまなご商売に触れてきました。


それぞれのご商売で、それぞれに特殊な「商習慣」があることは、みなさんご存知かと思います。


また、お客様を第一とする、信用を尊ぶ、商品の完成度と品質を追求する、投機的な行為を好まない、といった、日本の商売を代表する、共通の習慣といいいますか、観念というか、そういったものがあります。


日本の商売のあり方を特徴付けている、このような商習慣には私たちもあまり違和感を感じません。


しかし、海外からいらした方は、非常に違和感を感じるそうです。



商売の仕方、その習慣は、シンプルでわかりやすくなければ、人種も、言語も、生活習慣、宗教も違う国や地域では、成立することができません。


また、過剰にお客様第一主義を貫いたり、行過ぎた完ぺき主義などは、かえって世界では敬遠されます。行過ぎた理念や観念は、複雑でわかりにくく、非効率で非合理的だからです。


先月、世界各国を飛び回っている貿易商の方の講演会があり、そこでも、そのことを何度も話しておられました。



日本独自の商習慣があってもよいとは思いますが、それが行過ぎて、排他的なものにまでなってしまうと、日本は世界から取り残されてしまうように思います。


シンプルでわかりやすい、合理的な商習慣は、当然、世界のどこにいっても通用します。


こだわりや理念に凝り固まりすぎた商習慣は、他国、世界では受け入れがたいのも、よくわかります。



私たちのIT業界でも、やれISOだ、国際標準だという話が出てきますが、それはきわめて形式的なことで、商売の中身は、「国際化」とは程遠いものです。つまり、「このシステムは、日本でさえ使えればいい」という頭が、端からある、ということです。


そういうこともあり、日本の完成度が高く洗練されたソフトウェアは、いっこうに海外進出を果たせてきておらず、その結果、日本市場の中だけでしか生き延びられない技術水準となってしまっています。


また、世界の平準化された商習慣になれた海外のITは、日本の独特の商習慣のもとでは、その設計能力を発揮することができず、海外からも市場として見られることが少ないという傾向にあります。



リーマンショック以来、なんだかんだいいながらも、世界は少しずつ、景気を回復させてきているように思います。


しかし、日本においては、世界のその動向に逆行するように、常に回復には影が差しており、あらゆることが行き詰まっているように思うのは私だけでしょうか。


不況となると、すぐナショナリズムに走り、かつての封建時代や幕末を題材としたTV番組や映画や商品があふれ出します。海外市場に進出する企業を、日本を見捨てた悪人のように語りだしたりします。



インターネットはすでに世界を結びつけ、すべての境目をなくすことに貢献しています。


世界のさまざまな壁がなくなることは、人類全体の願いです。確実に、その願いがかなう方向に時代が進んでいるのを感じます。


10年にわたる不景気と、この大不況によるダメ押しは、悪いことばかりではなく、世界に出てゆこうとする人たちの背中をぐっと押してくれています。そこには確実に、新たな希望が見出せます。


IT業界にも、そういった新しい希望が育ちつつあるのを感じます。また、それを阻害する要素も当然、存在します。


古いもの、そこにとどまろうとするものが、足を引っ張る力は大きいのですが、それを逆に糧にし、チャレンジし続けなければ、明日も未来もない、そう、ひしひしと感じる今日この頃です。


今年、数々の不安の中、法人化を行いましたが、チャレンジできる土台がようやくできました。仲間に、お取引先に感謝です!


さあ、来年も、さらにチャレンジです!


・・・まだ、来年のことを語るには、早すぎですかね(笑)。