世界最大のソフトウェア生産地といえば、やはりアメリカ。
もちろん、世界各地で日々、新しいソフトウェアが開発されているわけですが、
「パッケージソフト」といわれる、箱に入って電機量販店などで売っているソフトが、一番多く発売されるのはアメリカです。
私がパッケージソフトの開発ばかりをしていた頃は、日本もアメリカに負けず劣らず、月に数百本もの新作が登場するほどだったのですが、今は、月に数本からよくて数十本だそうです。なんとも悲しい話し。
それはさておき、
そんなアメリカを追い越す勢いで新しいソフトウェアを世に出し続けているのが、ロシア。
Epam、Luxoft、VDIなど、全く聞いたことのないソフトメーカーですが、ロシアのメーカーです。
アメリカのソフトメーカーは、例えばAdobeのように、その分野の市場シェアをごっそりと持ってゆくような製品をそろえる傾向にあります。
しかし、ロシアのメーカ-の製品は渋い。細くて狭いところで商売しているというかなんというか。
どことなく、かつての日本ににている気がします。
そして、アメリカのパッケージソフトは、よほど大きくシェアを取るソフトでもない限り、結構作りががさつなものが多いのが特徴。対してロシアのものは、見た目や機能面などの細かなところにも気配りがなされていて、そこもかつての日本のソフトに似ているように思います。
そんなロシア製ソフトの中で、いま注目を浴びているソフトが、
Meta Quotes software 社の、メタトレーダー4(Meta Trader 4、略して「MT4」とも呼ばれます)。
FX(為替証拠金取引)において、チャートを見たり、自動取り引きを実現したりするソフトなんですが、なんと!これが無料。
当社で今度、このメタトレーダーのプログラム開発の請負サービスを行うことにしたのですが、実際の請負は専任のスタッフに任せるものの、さすがに私も見ておかねばと、ダウンロードしていろいろいじくってみています。
よくできています。
いわゆる「かゆいところに手が届く」というソフトです。
為替取引という、お金がからむ事を取り扱うソフトだけに、ユーザーの要求がしっかり盛り込まれて、それが成熟しているのがよくわかります。
こういった、不特定多数のユーザーが使うソフトに、ユーザーの要求を取り入れるというのは非常に難しい話しなのです。ユーザーの要求は多様です。その中から、大多数の意見を取り入れれば、要求の実現を満たすことになるのかと言えば、決してそうではありません。
それをやってしまうと、どんどん当たり障りのないソフトになっていってしまいます。
では、少数の画期的で新しいアイデアだけを取り入れてゆけばいいのかといえば、そうでもありません。
やはりバランスです。
メーカーの抱くポリシーと、ユーザーの多種多様な要望を上手に喧嘩させ、融合させて、あるいは選択・淘汰させ、バランスを保ちながら取り入れてゆくことが大事です。
・・・と、かつてお世話になったソフトメーカーの方が仰ってました。確かに、そう思います。
国産ソフトの代表作である一太郎(ワープロソフト)も、かつては、そういった絶妙のバランスを保っていた時期がありました。しかし、ワードとの競争にのみ目がいってしまったのでしょうか、いつからか、ユーザーの要求とはかけ離れたバージョンアップを繰り返すようになっていってしまった気がします。
国内の他のパッケージソフトメーカーも、毎年バージョンアップをし、バージョンアップ代を稼ぐためだけに、不要な、要望されていない、しかもポリシーのない機能を付け加え続けてゆき、ついにユーザーからそっぽを向かれてしまいました。
アメリカのソフトも、その道をたどっているように私は思います。
そんな傾向のなか、ロシア製のソフトは、ちょっと別の道をたどっているように思えます。注目です。
もちろん、インド、そして中国製のソフトも注目です。
そんな注目の海外パッケージソフトですが、日本語に対応しているソフトも結構ありまして、
しかし、使い方やインストール方法が特殊だったり、とっかかりが悪いものも結構あります。
そこをクリアしながら、お客様にもお勧めしてゆきたいと思っています。
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