小林聡美主演の「パンとスープとねこ日和」には、

繰り返し観たくなるシーンがたくさんあります。

 

第3話の後半、ネコのタロがいなくなる直前、

ワインバーみたいなところで、アキコとシマちゃんが、

呑んでいるシーンでの、シマちゃんのセリフがいい。

 

 

 

 
 

ばぁちゃん 弟と私の頭を ぐりぐりぃってしながら

いつも 呪文のように 同じことを 言うんです

 

賢くなれよぉ 優しくなれよぉ 潔くなれよぉ

って

 

子供のころは なに言ってんだろうって

思ってたんですけど

3年前に ばぁちゃんが死んでしまって

お葬式で 弟と

このごろ 時々 ばぁちゃんの呪文 思い出すなぁって

 

 

お子さんが、より素晴らしいお子さんへと、

成長してゆくために、

前回の「素直」に付け足して、何が欲しいか、

それをこの、シマちゃんのばぁちゃんの呪文が、

教えてくれているように思います。

 

そして、私はそこに、もう一つ付け足したい。

もう少し、お付き合い、いただけますでしょうか。

 

 

関西の中学受験のトップ塾にいたとき、

家庭教師のオファーを、たくさんいただきました。

中学受験だけでなく、そこから派生して、

大学受験の指導も、結構させていただき、

多岐にわたる素晴らしい経験をさせていただいたこと、

懐かしく、ありがたい思い出です。

 

 

神戸の山手のお家のお嬢さんの大学受験、

合格が決まったら、是非食事に連れて行って欲しい、

そんな流れの中で、

お母さまが、私に、

「先生、お嫌いなもの、ございますか。」

 

「いえ、特にこれが嫌い、というのはありません。」

 

「それは素晴らしいことですね。

 うちも、あんな娘ですけれど、

 どこへ出しても恥ずかしくないように、

 何でも食べられるように、育てております。

 無理をいいますが、よろしくお願いいたします。」

 

 

神戸の無国籍料理のお店で、

ご馳走させてもらったけれど、

ほんと、どれも美味しそうに食べてくれたのが、

印象に残っています。

 

 

大人になって、世の中の役に立つ仕事をしていく上で、

人と会い、食事をすることの意味は大きい。

それがいかに大切かということを、

理解されているからこそ、

お子さんが、何でも食べられるように、育てる。

たくさんのお家にお邪魔して、

経験を積ませていただきながら、

私が学んだ大切なことの一つです。

 

 

だから、

賢くなれよぉ 優しくなれよぉ 潔くなれよぉ

に、もう一つ付け足すとすれば、

 

何でも美味しく食べられるようになれよぉ

 

 

数えてみると、今の私は、

8つの方面で、様々な方々と、

お付き合いをさせていただいていますが、

ありがたいことに、

みなさん何でも美味しく食べられる方ばかりなので、

気兼ねなく、楽しく有意義な時間を過ごせるのです。

 

うちの社長は、甘辛く煮た椎茸だけは苦手みたい。

でもまぁ、そんなのは、大した問題じゃない。笑

一つぐらい、苦手なものがあってもいい。

私も、べちゃ過ぎるご飯は、食べられません。

 

それと、アレルギーのある方は、仕方がないですね。

下手をすれば、命に関わりますからね。

 

 

実はもう一つ、付け足したいことがあるのですが、

長くなりましたので、また後日。