ちいさかった頃の記憶というのはほとんど残っていない
その数少ない中の一つがこれです
私が4,5歳のころ
ちっちゃい子は、昼寝をするもんだと思い込んでいた母親
2時から3時までは昼寝の時間と決められていた
しかし、私だって生物の一つで、無理に寝なさいと言われて寝れるようなものではない
毎日毎日そんなに決まった時間に眠くなるのは不可能
寝ていないと、「どうして、寝ないの!」と怒られたから、怒られるのが嫌だったので、結局、ほとんどタヌキ寝入りしながら、布団の中に潜っていた
ときどき、ちゃんと寝ているかどうか、監視に来たりして、それで、目をつぶっていても、目玉が動けば、「あんた、寝てないでしょ」と怒られた
だから、監視が来た時には、目玉が動かないようにも注意したりしていた
もちろん、寝返りなど打ったら、起きているとばれてしまう
そのころの私にとっては、昼寝の時間は、休息の時間ではなく、苦痛の時間でしかなかった
そんなとき、布団に潜っていたら、目を開けても寝ていないことがばれない
ちょっと目を開けた瞬間、布団の隙間から、たまたま遊びに来ていた叔母と目が合っってしまった
私は瞬間「やばい」と思った・・・・それは、はっきり、今でも覚えている
しかし、叔母は黙っていてくれた
だって、もし、そこでタヌキ寝入りがばれたら・・・・・私は「なんであんたは、ちゃんと決まった時間に寝れないの!」って怒られるの知ってたから