二重窓とペアガラス(複層ガラス)の違い。
ガラス二枚というのは同じなのに、共鳴透過現象が
なぜ起きるのと起きにくいのかとの違いについて。
ペアガラスは一つのサッシに二枚のガラスがはめ込まれていて、
空気層が12mmくらいが一般的だ。
一つのサッシに固定されて二枚のガラスがあるのと、
空気層の関係で、共鳴透過現象が起きる。
どの周波数で起きているかは分からない。
高音域、中音域、低音域のどこで起きているかは分からないし、
可聴域かどうかも分からない、条件次第なのだ。
当然、ガラスが2枚あるので単板よりは共鳴透過現象が
発生してしまった周波数以外の周波数に対しては
防音、遮音に対しては優れている。
二重窓は、サッシが二つという事と、空気層が厚くなるので、
音の透過も軽減されやすく、条件が変わる為、
共鳴透過現象が起きにくい。
窓は、壁よりも薄いので音の透過も大きい。
外からの音で一番手をつけるのは、やはり窓という事になる。
それと音の先生が玄関の位置をしきりに気にしていたのは
理由があった。
音について④ でも少し触れているが、ドアの開け閉めがあるのと、
壁に比べて、ドアはやはり薄い。
当然、音が透過してくるのは壁よりも大きい為、
玄関の位置を気にしていたのだ。
ある家に測定に行った時に、リビングがうるさいので
リビングの窓からの音を家主も先生も疑っていたが、
専門の機械で細かく測定していくと意外な方向からの結果が出た。
それが玄関からだったということがあったらしい。
うちの内窓設置については、先生がうちに来て測定をすると
内窓をつけるくらいの値段になってしまうので、
とりあえずよく使う部屋を、やってみたらどうかと言われた。
当然、壁や下からの音の透過はあるが、
間取りでは箱になっているので、窓からの音に対しては、
軽減できるのではないかという判断だった。
その際に言われたのは、値段は高いが予算が取れるのであれば、
防音ガラスを勧められた。
やはり音に対しての製品なので、
普通のガラスに比べて効果は高い。
内窓をつける際、現在つけているサッシとガラスメーカーとは違う
メーカーのものをつけてみたほうが、
現在つけているメーカーとはガラスなどの特性が違い、
透過の周波数が変わる為、
それも効果があるのではないかということだった。
その先生の話だと、内窓にペアガラスをつけると、もしかしたら、
共鳴に共鳴が重なり、別の音が入ってきてしまう可能性も
あるし、場合によっては気になっている音は入ってくるが、
他の音がますます削られる状態になる為、うちの場合、
今気になっているダンプの音なども
より一層体感的には大きく聞こえるように
なるかもしれないと教えてもらった。
音の先生は、通常5~10分程度の相談しかしてくれないらしいが、
うちは出来る範囲でいろいろ調べていたため、興味を持った先生は
30分以上も詳しい話を聞かせてくれた。
内窓をつけても、どうしても生活が困難な場合は、
また相談してくれば、正確な測定をして、
適切な対処法を教えてくれると言ってくれた。
「但し、それなりの費用が掛かってしまうのだが・・・」と笑いながら
言っていた。
それでわたしは内窓をつける決心が、はっきりと固まった。
※この話はあくまで、私が聞いた話なので専門家の方によっては
見解が違う場合もあるかもしれません。

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