舞台は、東京。
昔は、江戸とも言われていた場所だが、現在は、「日の出る国、日本」の首都とされている。
国民的にも世界的にも有名・・・といえるだろう地名だ。
もちろん、時代は「刀」に「ちょんまげ」などという風情の格好をした人間などいない時代だ。
近未来・・・・いや、現代的なのだろうか。
・・・そうだ、いっそ、2010年だとか、平成あたりの時代にしておこう。
あぁ、でも勘違いしないでほしい。
「刀」に「ちょんまげ」という格好の人物がいなくとも
「そういう格好」をした人物は、少数ながら、職業柄、しているものがいると。
その、首都とされている東京で、話は始まる。
ここは、とある同情。
由緒正しき、昔々、江戸の時代から代々引き継がれている、「剣」の道場だ。
とはいっても、よく見る類の「多き生徒、1人の師」というわけではなく、
たった1人、紫色の長髪をした青年が
一人、剣の鍛錬をしているというだけだ。
「こんにちわー!」
道場に1人の少女が現れた。
緑がかった青色の髪をした少女。
制服姿になにか細長い筒のような袋をぶら下げている。
どうやら、彼女はこの道場に通っている弟子のようだ。
「今日もよくきたでござるな」
「楽保師匠、また昔の人みたいになってますよwww」
「な・・・! つ、つい・・・どうも剣を持っているとこんな喋り方をしてしまう。」
師匠・・・紫色の長髪の青年のことだ。
そして、彼の名は「楽保」(ガクポ)。
居合いや剣に関することなら、誰にも負けないといえるほど、腕がいい。
が、少女が言った様に、感情移入しすぎると、言語に影響がでてしまう・・・・らしい。
「未来 、 いつもそうして、刀を持つのはいいですが、いくら何でも、気をつけてくださいね」
「あ・・・ははは;;」
少女の名は、初音未来
この道場に唯一の弟子。
注意されたのは、その筒のような袋のことだ。
中身は刀らしい。
日本なら、銃など持っていれば、銃刀法違反で捕まってしまう。
そのことを言っているのだ。
「今日もお願いしまーす^^」
「では、今日も稽古を始めましょう。」
道着に着替え、木刀を準備する。
防具などは特にない。
必要ないのだ。
未来だけが武器を持ち、楽保は素手で相手をする。
楽保はただ、刀を受け流したりするだけで、実質体に刀を当てればいいだけの稽古。
たったそれだけだ。
「んっしょっと」
ー相変わらず、重たいなぁー
「刀が重たいのは、何故かわかりますか?」
「確か・・・・えっと」
「何度も言いましたよ。『人の命を斬るもの』だからと」
人の命はとても重い。
ゆえに、その重みを断ち切る刀も重たい。
「さ、いつでもどうぞ」
「やぁぁぁぁぁ!」
道場に、ひたすら木刀のしなる音、足の動きの音が響いた。
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ここは、とある私立の学校。
「テトちゃん・・・帰りに寄りたいところあるんだけど・・・いい?」
「え、いいよ薄^^ どこ行く?」
今答えたのは、重音 テト。
そして、少し、弱気な少女の声は弱音 薄。
「ね、音瑠も行くでしょ?」
「私、帰って寝るから、パース」
この少女は、亜北 音瑠
携帯を打ちながらどうでもよさそうに喋っている。
この3人は幼馴染だが、音瑠がリーダー的存在だ。
「そうだ、今日の夜もちゃんと来てよね」
音瑠はそれだけ言って、さっさと歩いていってしまった。
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「ただいまー」
未来だ。
どうやら、稽古を終わらせて帰ってきたらしい。
見た感じ、普通の家で、さほど散らかっていない。
「「お帰り!!」」
2人の男女の声がした。
その2人はとても押さないのか、あどけなさのある声をしていた。
「ただいま2人とも、ちゃんとご飯食べた?」
「燐がまた、味噌汁こぼした!」
「ちょ・・・・蓮、余計なこと言っちゃだめ!!」
「へー、燐はまだ味噌汁零しちゃう年頃なんだねぇ~」
「う、うわぁぁぁぁ」
「ぐりぐりぐりぐり」
頭を左右から両手でグリグリしている。
罰というべきなんだろうか。
やられているのは、燐という少女。
そして、それを見ているのは、蓮という少年。
どちらも、鏡音家の人間だが、昔、両親をなくし未来と暮らしている。
双子だ。
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今日はここまで
