「えっと・・・さっきは、ありがとう」
「ううん。よかった、思ったより傷が深くなくて^^」
「・・・こういうのに詳しいの??」
「え・・・!?ま、まっさかぁ~」
明らかに、琉香は未来に何かを隠していた。
ともあれ、傷が深くなかったのが不幸中の幸いとも言うべきだろう。
ここは、琉香の家・・・らしい。
とても大きな、和式タイプの家で部屋数も多い。
普通に考えれば、「いいとこのお嬢様」的な感じだが、琉香がいうには、
「もともと、両親の両親・・つまり、祖母と祖父たちが建てたお家なんだけどね、両親もちょっと事故で亡くなっちゃったから、今は私の家・・・みたいなものなの;;」
「でも、これだけ大きかったら家賃・・・」
主婦のようなことを言ってしまった。
「え、えっとそれは・・・・」
「未来!?」
「え・・・?」
ー誰??-
とても聞き覚えのある声がした。
姿は見えなかったが、次第に見えてきた。
「どうしたの、2人とも友達だったの??」
彼は、未来の初恋の相手である、魁人だ。
なぜ、こんなところにいるのかと未来は聞きたかった。
飛び込んででも聞き出したかった。
が、それをしなかった。
「あの、魁人さん・・・・さっき○○の者が」
「あー・・・ははは、やっぱそっか」
何の話をしているのだろう。
未来には聞こえなかった。
ただ少し、いい話じゃないことだけはわかった。
「・・・・こんな話、未来に言うべきじゃないけど、君は君で本家直属の護衛部隊だから・・・ね」
ー 一応、言っておかないとー
魁人はおもむろに、粛々と未来の目の前に座り、
ネクタイを緩め、話し始めた。
「僕さ、江戸から続く伝統ある家の本家の現頭首なんだけどさ、それを気に入らなかった分家側がいたんだよ。
それに狙われてるって話^^」
あまりにストレートというか・・・簡単に言われてしまった。
「ど、どういう・・・・意味ですか?」
「えっと、本家と分家でもともと成り立ってたんだけど、僕は頭首にならなかったはずなんだけど、いろいろあってなちゃったんだよ。それをよく思わない分家の亜魁人が、刺客を送り込んでるってことなんだよ」
「刺客・・・・さっきの?」
「へ?」
「もう、未来は戦ってたんです」
「そうだったんだ・・・いきなり、巻き込む形で悪かったね。でも、君は本家の護衛部隊だからさ。」
「あの・・・私、戦わなきゃだめなんですか??」
「うーん・・・たぶん、いやでも巻き込まれちゃうかも」
少し、困った顔をされた。
どの道、本家とかかわりがあるということは危ないということか。
「じゃぁ、琉香さんは、何なんですか??」
「ん?彼女は・・・・」
「えっと、その・・・」
「ま、それはいいとして☆」
嘘が下手なのか!?
というか、嘘すらついてない!!
無理やり話を終わらせた!!
まったく、なんて人だ!!!
「これから、よろしく頼むよ^^」