先日亡くなられた漫画家の命式です


丙乙癸

寅丑丑

甲己己


実気虚気共に殺印相生格完全格と普通格身弱の混同になります 干関係は水→木→火の順で並んでいるので心の葛藤は普通に見ればあまりないと見れます また丑寅暗合が2つあるので実体のない世界で優れた才能を発揮するので完全格とも考慮すれば漫画家という道では成功しやすい部類に入ると思われます


官印両全の命の女性にとっては最もいい形の月干印綬になるので思慮深さは相当なものがあり、才能星も傷官の北天運第一位なので類稀な才能を有しています しかし同時に普通格身弱と完全格と混同しているために完璧に近いバランスを保たなければならない完全格なのに対して普通格になりえてしまう元凶の丑がアンバランスさを生み出すので高い才能を維持しようとすると本人はかなりの消耗となるので、若い頃から才能を発揮し続けたとすると普通格身弱にとっては相当な負担となってしまうので才能と寿命が反比例する形になってしまうという意味では高い才能がむしろ悪い方向に繫がるとも言えます 今回の場合も自身の才能に振り回されるようになった結果となったとも思われます


大運は、初旬が丙寅であり移動天中殺になります これは初旬が比肩なので一匹狼になりやすく自分の我を通したい所があるのですが殺印相生格にとっては不要な気持ちなので普通格身弱にとってはいいのですが完全格としては天干地支共に不要な五行になっていますしかし同時に移動天中殺なのでここで五行の流れ通り下積みとして若い頃はあまりパッとしない方が良かったのですが1994年の二旬目から漫画家としてデビューしているので後々にかけ下りに近い形になってしまうと言えます それは恐らく普通格身弱にとっては初旬から四旬目まで良かったので自然に若い頃から成功しやすかったのですが殺印相生格にとってはその大運で成功するというのは狂い咲きとも言えるので本来良い五行であるはずのタイミングで失敗し悪いタイミングで良くなったりしやすいからだと言えます 


なので五旬目で大運空亡が明けるタイミングで本来はいいはずの庚午で空亡が明けると同時にかけ下りと狂い咲きの弊害が重なりこのような形となってしまったのだと考えられます そして同時に亡くなられた五旬目で虚気で水の従旺格となり六害が2つ表れることから空亡が明けて急に自分の我を通したくなり狂い咲きで運気が低い状態でそれをしてしまったので今回のような形になってしまったと考えられました


御冥福をお祈りします