久しぶりに高野秀行さんの本、6冊読んだ。
これらは高野氏の初期作品で、よく「辺境作家」と
異名?を取るキッカケとなったノンフィクション
本らである。
しかし、どれも面白い。普通でもない。
心してかかる、いや、読むべき?本かな(^^)
スマホで常にグーグルアースを使い旅気分。
以下、略称で。
ムベンベなんか、青春しとる。アフリカのコンゴに苦労して行き、40日間ほど無謀とも言える謎のUMA探しをするのだ。仲間たちは皆、死ぬ思いで暮らす湖畔探索。現地人とのやりとりも見どころかな。ムベンベとは伝説の未知動物である。高野秀行氏はまだ早稲田大学の探検部である。果たしてムベンベはいたか。
アマゾンはムベンベで初めて本を出版した後の2作目でアマゾンの観光ガイド本を作る使命を受け、カメラマンとブラジルのアマゾン川河口から舟旅に出るが、その珍道中を現したもの。ペルーとの国境付近の混沌なんか実に興味深い。
シンドバッドは高野氏の中国の野人探し、胎盤を食う話など多彩な旅を収録している。怪しい旅が多い。高野秀行さんの興味の幅がすごい。中国の客家の家は私も行ってみたい。コロンビアのコカインとかヤバそうななんもあります。
西南シルクロードは高野秀行氏がカメラマンといく中国からインドへのシルクロードを探す旅。しかし、中国、ミャンマー、インドと壮絶なのだ。ミャンマーはゲリラ支配下なので進まない進めない。現地の人の生活、慣わし、文化に触れることができる。最後の密入国インドは後の作品にも影響するが。
アヘン王国はシルクロード旅の前に高野氏がミャンマーのアヘン栽培地域、しかもゲリラ支配下ワ州で半年に渡り暮らすノンフィクション。かなり異変である。まあ、全部異変ですね。しかし、ミャンマーの政治情勢とセットで考えればアヘンといえど現地の人たちにとっては農作物、されど農産物。高野氏もアヘンに食われます。最後、ちょっと涙でました。
ミャンマー柳生一族は、作家舩戸与一氏とのミャンマー2人旅。まともな合法な入国だかミャンマー政府からの監視下での珍道中。舩戸与一氏の行動、言動が妙にツボである。柳生一族がなぜタイトルかはミャンマーを江戸時代初期に見立てているからであり、そこはミャンマーを理解するのにわかりやすく面白くなっているところである。
とまあ、6冊よんだところで休憩して
次はまた別の旅作家の本に着手したい(^^)