今回はこの文庫読みました。
佐藤優さんの「十五の夏」です。
時は1975年、元外務省職員にして、現在作家の佐藤氏の高校一年の夏の東欧、ソ連ツアーノンフィクションである。しかも、一人旅!
500ページ超✖️2冊である。
カイロ経由でチェコスロバキア、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、そしてソ連に入る旅。これ、あり得ますか?(^^) 高一ですよ。
きっかけはハンガリーのペンフレンドとの文通があったが何より共産圏な国ばかりを歩く旅である。いわゆるアメリカやイギリスなど自由主義国でなくあえて共産主義、社会主義国を狙って訪問している。広い世界を知る為と親御さんも全面協力して実現したものだ。
ソ連崩壊のかなり前である。意外に旅先の政府関係者や旅のサポーターは優しい。しかし、監視下であるのはやはり社会主義だ。しかし、微妙にその感覚は国によって違うらしい。リアルな描写で、特に各国での出来事や食事、人の反応は詳しく書かれて面白い。あの佐藤氏の高校一年は大変好奇心も強くレベルが高い。あの進学校の浦和高校での夏休みの体験が今の佐藤優さんを作っていることがわかる。
読みながらGoogleアースで佐藤氏の辿った都市や施設の位置を確認したり、料理を調べたり、ソ連製のレコードまで買ってしまった私は、しかと追体験させてもらいました(^^)
SEE YOU!