最近読んだ4冊 | がんばる地上の星たち!高知と松山のまんなか・仁淀川町

がんばる地上の星たち!高知と松山のまんなか・仁淀川町

土佐の山間・仁淀川町(によどがわちょう)の(元)地域支援企画員の日記!

最近読んだ本のことを書きます。

読んだのは
椎名誠さんの
「寝ころび読書の旅に出た」
という読書エッセイというか、旅本系の紹介的な本を読んだことから、以下3冊、これは読みたい!っていう本をおっかけ買ってよんだという、芋づる式的読書本です。


{A740E54F-07FA-4114-AD8D-C26253EE2CB8}


椎名誠さんの原点は少年時代の読書、それも探険もの、未知な旅にその興味の本質があるようである。ありてあらゆる、椎名誠さんの触手に触れられた本はのなかで、とびきりが紹介されている。

おもわず、これは!
と思い、その感動分けて欲しいと思い、好奇心から読みたくなる本を解説してくれてます。


一冊目は
斎藤健次さんの
「まぐろ土佐船」
である。
70年代、まったくの素人の著者が、あの荒々しい室戸のマグロ漁船に乗り込み、悪戦苦闘する姿を克明に描いている。しかし、簡単にマグロ船に乗り込めるわけもなく、そこには我慢忍耐の世界を経て、通算6年間、3回にわたる世界航海に乗り出した、ある意味悲惨、凄惨な本物の現場がここにあり、マグロを口にする時は、漁師さんに感謝すること間違いなしのノンフィクションがこれである(=゚ω゚)ノ
わたしは、子供時代に、このマグロ土佐船のかつてのCMを覚えてます。本書でも船で働く父に丘にいる小さな子どもがカセットテープに吹き込んだ歌がそのCMにもあった。「♪室戸を出たならマグロを追って〜 越える赤道南方航路  おいらの船は300トン  昔おやじも来て働いた〜以下略」
読みつつ、歌える。涙がながれましたよ(=゚ω゚)ノ  素晴らしき一冊!




{4F519B14-A474-456F-8537-400A6BBA36C6}



次はちょっと落ち着いた一冊だ。
日高敏隆さんの
「春の数えかた」
です。

著者は動物の専門家である。でも、堅苦しく無い読みやすいうえに、たびたび起こる著者自身の生き物に対する疑問に「そうだよなあ」とうなずき、その不思議に入っていけます。やはり、世界は、虫たち、植物たち、みんな、とっても不思議でわからないことが多いのだ。人間の謙虚さが、こんなにも面白い(=゚ω゚)ノ


{308FF492-37E4-4E31-9216-22DCA1F9B1E8}



最後は著者の作品にもよく出てくるアウトドア、カヌーの達人のカヌー旅本!
野田知佑さんの
「日本の川を旅する」
である。
時代は80年ごろ。カヌーで日本中の河川14河川、北は北海道から南は九州まで、なんと、高知は四万十を降る旅も紹介されてて、あらためてそうなんだと感じる。
これらのカヌー旅には、日本の本質を見る著者の目がすごい。その、旅には本当の川の姿ある。
カヌーのテクニックは言うに及ばず、生きていく術も川で暮らす生活に人としての逞しさがある。
とくに川魚を素手で取るなんていう離れ業は、彼にとっては当たり前だのクラッカー(ふるっ!)であるが、普通、出来ない。しかし、「川の魚はオレのもの」を豪語するが、当たり前にそうなってる。うーむ、すごい。
また、川の傍で暮らす民たちとの交流や何気無い古老との会話が深さを与えてくれる。実にたのしい!椎名誠さんは何回も読んだことも、わかる。
しかし、作品から30年を経た現在は恐ろしい川の姿になっているのか。少なくとも私の少年時代の本書のころは、地元河川、新荘川にはカワウソがいたくらい豊かだった。




なかなか印象的な素晴らしい本たちに出会え、感謝です。
ちなみにどの本も椎名誠氏の解説付きです(=゚ω゚)ノ



SEE YOU!