今回は司馬遼太郎さん小説、ではなくて
対談集の本を読みました。
「土地と日本人」
この本はかなり古く、昭和51年初版の本である。
司馬遼太郎さんの本と言えば歴史小説が多いと思いますが
今回の本は当時の日本の「土地」という問題について
ずっと抱いて来た土地に関する危機感をテーマにした
手作り的な対談を集めたものだ。
対談相手は
野坂昭如
石井紫郎
高橋 裕
ぬやま・ひろし
松下幸之助
である。
司馬遼太郎さんのこの当時、高度経済成長のなかで
日本の土地というものに対する日本人の感覚、意識、行動
がおかしくなっているということに対する危機意識を
強く持っていた。
それは何か。
つまり、一言で言うと
土地投機主義が横行している
ということである。
これまでの日本人の古くからの土地に対する考えは
この昭和、戦後に大きく変わったのである。
極めて、土地の「公」と「私」ということに
考えさせられる貴重な対談本である。
今の日本人は気が付いていないと思う。
SEE YOU!