フランス社会での今回の事件 | がんばる地上の星たち!高知と松山のまんなか・仁淀川町

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土佐の山間・仁淀川町(によどがわちょう)の(元)地域支援企画員の日記!

フランスでのイスラム教の予言者である
ムハンマドの
風刺画を掲載した新聞社襲撃事件は、現地では大変な
ことになっています。

フランス人のデモは370万人にも上っているという
報道もありました。




内藤正典さんの
著書「イスラームから世界を見る
では
人権擁護の先進国、デンマークでは、「ユランズ・ポステン」と
いう新聞が、イスラムの予言者ムハンマドをからかうような
風刺画を掲載して、世界のムスリムから激しい抗議を受けました。
ムハンマドの頭にターバンを巻いて、そのターバンが爆弾になって
いて導火線に火がついているというものがありました。
(中略)ムハンマドはキリストと違ってただの人間ですが、
そのかわり、全世界のムスリムの限りない敬愛の対象と
なっています。
その、敬愛の対象がこともあろうに、テロリストの首領のように
描かれた、そのことを伝え聞くだけでムスリムは
怒りに震えたこと
でしょう。

とあります。


これはもはや全く同じようなことが今回も場所を変えてフランスで
起きたということですね。
フランスでは「表現の自由」と言っていますが
すこし違うように思えます。
宗教の自由というのあるならば、それら宗教による人びとを
尊重すべきではないでしょうか。



さらに上記の内藤さんの本では
それは、神を捨てた人間にとっての「自由」であって
神と共にある人間にとっては「自由」の問題ではなく
存在のすべてを否定する行為に等しいのです。
残念ながら啓蒙主義を経て理性の社会になったヨーロッパは
そのことに気付かなかったのです。あるいは気付いていながら
あえて挑発したのです。

とあります。


こういった互いの違いを理解しなければ、今回の事件の
持つ意味はワカラナイでしょうね。
単にイスラムの人が悪いということはないと思います。
フランス人の考え方も理解していかないといけないでしょう。
(もちろん、殺人などという手段に訴えることは論外ですが)

イスラムのことを知ろうと今読んでいるのは
「イスラム国」に関する本です。
まずは知るところから。





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