ここでは、「仁淀川町遺産」っていうテーマで書いていきたいと思います。
まあ、カタイ意味はさておき、仁淀川町内のちょっと変わった遺産、モノ、場所などを紹介していきますので、よろしくです。
その、第1弾は、
かわ ぐち ばし
川口橋
KAWAGUCHI BRIDGE
である。これは、仁淀川町大崎(仁淀川町役場)の西100mに架かる旧国道33号線にあるコンクリート製の旧川口橋である。仁淀川支流の土居川にかかり、すぐ本流・仁淀川に合流する位置にある。
■ここでは、この古いほうの旧・川口橋のことを書きます。
手前が現在の川口橋、奥が旧・川口橋! このちょっと茶色い橋だ↓(古いほう)
写真左のほうです!(旧・川口橋) 右は現在の川口橋です。
かなーり古びていますが、味がある構造だな~。
(仁淀川町の教育委員会のHPにはこう書いています。)
旧吾川村の中心部に位置し、仁淀川水系土居川に架かる。橋長69mの鉄筋コンクリート造り。断面形状に変化をつけた精緻なフランス積のレンガ造橋脚や、幾何学的意匠の親柱が特徴的。
(川口橋のたもとの観光看板にはこう書いています)
国指定の登録有形文化財に指定されており、昭和10年に造られた、橋の長さは69m、幅員5.4mの鉄筋コンクリートT桁橋である。昭和41年11月に隣接する新しい川口橋が架設され、その主たる役割を終えている。幾何学的意匠の親柱、高欄、橋脚に施された精緻なフランス積レンガ化粧が際立っている。国土の歴史的景観として価値が認められ、2005年8月に国の登録有形文化財として指定された。
その昔の建設者もちょっと、しゃれっ気というか、コダワリがあったのですね~♪
10年以上前までは、橋の上で産直市が行われていたらしいのだ!
仁淀川町が設置した看板↓
ここで少し、仁淀川町川口の歴史的背景を説明しよう。
まず、仁淀川は四国の最高峰・石鎚山を源とし、ゆったり蛇行しながら土佐湾にそそぐ延長125kmの四国では四万十川、吉野川に次ぐ大河である。
仁淀川町大崎の川口エリアは、国道が整備される昭和初期までは藩政時代より仁淀川を使った木材運搬の要所であり、物流の拠点であることに加えて、美しい仁淀川と支流・土居川の風光明媚な場所であり、人やモノ、情報がとびかうコミュニケーション・エリアであったのだ。
さらに、川口橋のレンガ積の特徴についてですが・・・
まず、レンガ造りの種類はいくつかあり、大別すると「イギリス積」と「フランス積」(正式にはフランドル積)があります。一般に「イギリス積」の建物は頑丈であると言われており、日本に残っている赤れんがの建物の多くが「イギリス積」で、「フランス積」の建物は、その積み方から豪華で優美な装飾の造りの建物であると言われています。
川口橋の場合は、コンクリートの表面を装飾することが目的であるから、後者のフランス積を採用し、地域の景観に配慮したものである。
下は実際の川口橋のレンガです↓
ふーむ、確かにフランス積だ!
歴史ある場所である!
しかも、こんな四国の土佐の山間・仁淀川町で、フランスの雰囲気をちょっと味わえますね~♪
もう少し、詳しく調べてみるかな。
国道33号線を通る際は、ぜひ、観てみてくださいね~!
SEE YOU!