気功師のAさんはとても気持の解る人だった。
秀子の気持を解ってくれていると思っていた。

それはA気功師が初めて秀子の気功をしてくれた日に、
秀子がA気功師に

「寂しかった。寂しかった」と訴えたからだ。
まるで、ずっと以前からの知り合いに自分の心を訴えるように、泣きながら自分の心を吐露した。私は驚いた。
一番の理解者は自分だと自負していたからだ。
秀子とA気功師は其のときが初対面だった。

其のときの秀子の様子は『やっと理解者に遭った」という様子だった。
其のときの事を鮮明に思い出していた。

気功の力でどうにか癌が治るものならば素晴らしいのだが、、、、。
ナゼ、今頃、 訪ねてきたのだろう?
インターホンの前で考え込む。

秀子に聞いてみるしかない。本人の気持が優先されるべきだと判断した。
今にもうつ伏せになりそうに横臥している秀子の傍に行き
「秀子さん。A先生が来られているけど」
と話しかけると
「A先生? どうしてココが判ったのかしら」
「病院にも行かれたみたいだけど、。どうしようか?先生が気功してあげたいといっておられるんだけど」と私は続けた。

時にこの世と、もう一つの現実に無い世界を行ったり来たりする秀子だが
このときの秀子は、私の目を見てはっきりした口調で答えた。
「気持は在り難いのだけど、今は自分の体力が無いので、無理だと思うの。
断ってくれる?」

その旨をA気功師に伝える。
残念そうに「そうですか。お大事に。」と帰っていった。

静かに2月5日の午後が過ぎてゆく。
夕食に玄米のお粥 2匙、ジャガイモをつぶしたポテトサラダ 2匙
食事が進まない。

今まではオシッコ、ウンチでたと其のつどに知らせていたが、
其のつどには知らせ無くなった。

気がついてみると朝9時から夜の7時までオムツを替えてなかった。
オムツをチェックしてみると、濡れた様子が無かった。

美佐子が帰り際に、死期が近くなるとオシッコが出なくなる。と言った言葉を思い出していた。

PM 8時20分 血中酸素93 脈拍119

PM 9時35分  血中酸素88

秀子の左指に挿してる酸素計の数値を輝夫と一緒に見ながら
お互いに言葉も無く目を見合わせた。
言う言葉が無かった。

秀子の命は風前の灯だった。

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