3月30日海外市況
ドル円
30日のNY外国為替市場のドル円相場は、
米景気の早期回復期待を背景に円安・ドル高が進行し、110円台前半に上昇した。
110円台は昨年3月下旬以来約1年ぶり。
110円30~40銭
バイデン政権が進める新型コロナウイルスワクチンの配布拡大や
31日に発表する巨額のインフラ投資計画などで、
米経済の回復が加速するとの期待が台頭した。
景気の先行きに楽観的な見方広がる中、米長期金利が上昇し、一時110円42銭まで上昇した。
この日発表された米経済指標が前月から改善し、
市場予想を上回ったことも、ドル買いを後押しした。
NYダウ
30日のNYダウは、史上最高値更新を受けた利益確定の売りが出る中、反落した。
3万3066.96ドル(-104.41)
NYダウは前日に史上最高値を2営業日連続で塗り替えたため、
利益確定の売りに押されやすい展開だった。
米長期金利の指標である10年物国債利回り上昇が嫌気され、利食い売りに押された。
ただ、バイデン大統領が翌日公表するインフラ投資計画や
新型コロナウイルスワクチン普及への期待が相場を支えた。
米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントの投資に絡む損失の
広がりが懸念されているが、金融関連銘柄は堅調に推移した。
NY金
30日のNY金は、ドル高・ユーロ安に伴う割高感などが重しとなり下落した。
1686.00ドル(-28.60)
1700ドルを割り込んだのは約3週間ぶり。
外国為替市場では、米長期金利の上昇を背景にドル高・ユーロ安が進行。
ドル指数も4カ月超ぶりの高水準に上昇し、
ドル建て金に割高感が強まり、売りが優勢となった。
金ETFは、1037.50トン(変わらず)。
NY白金は反落。1160.60ドル(-23.50)。
パラジウムは高い。2569.00ドル(+38.30)。
原油
30日のNY原油は、スエズ運河の通航再開やドルの上昇が重しとなり、
3営業日ぶりに反落した。
60.55ドル(-1.01)
大型船舶の座礁事故により
23日から中断していたエジプト・スエズ運河の通航が29日に再開。
これを受けて、石油・天然ガスなど現物供給の不足を懸念した買いはしぼみ、
国際市場の需要見通しに市場の関心が戻っている。
トウモロコシ
30日のシカゴトウモロコシは続落。
539.25セント(-7.50)
米農務省による作付け意向面積報告と四半期在庫報告を翌日に控え、
手じまい売りに押された
2021年の作付け意向面積の予想平均は9320万エーカー(前年実績は9080万エーカー)。
大豆
シカゴ大豆は続落。
1366.75セント(-26.25)
一時、2月12日以来の安値となる1364.25セントまで下げた。
米農務省の作付け意向面積報告と四半期在庫報告の発表を翌日に控え、
テクニカルな売りと手じまい売りに押された。
【3月31日重要指標】
08:50 (日) 2月 鉱工業生産・速報値 [前年同月比] -5.2%
09:30 (豪) 2月 住宅建設許可件数 [前月比] -19.4%
10:00 (中) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI) 50.6
15:00 (英) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP、改定値) [前期比] 1.0%
15:00 (英) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP、改定値) [前年同期比] -7.8%
16:00 (トルコ) 2月 貿易収支 -30.3億ドル
16:55 (独) 3月 失業率 6.0%
18:00 (欧) 3月 消費者物価指数(HICP、速報値) [前年同月比] 0.9%
18:00 (欧) 3月 消費者物価指数(HICPコア指数、速報値) [前年同月比] 1.1%
20:00 (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比] -2.5%
21:00 (南ア) 2月 貿易収支 118億ランド
21:15 (米) 3月 ADP雇用統計 [前月比] 11.7万人 48.5万人
22:45 (米) 3月 シカゴ購買部協会景気指数 59.5 60.0
23:00 (米) 2月 住宅販売保留指数 [前年同月比] 8.2%
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