秋の缶コーヒー戦争がはじまっているが、
キリンファイアについて、考察してみたい。
http://www.beverage.co.jp/fire/
ファイアの訴求ポイントとそのための表現は下記のである。
■味の訴求
→「ボディが強い」
■10年目を迎える製品の王道感、信頼感醸成
→「ある日突然、うまくはなれない」「10年目のファイア」
⇒強くて、信頼感があり、
地道に努力を続けてうまくなった象徴として、松井を活用
いわゆる3Cの視点から見ると、効果的なCMにするためには、
下記の点がポイントになる。
①Consumer:ターゲットの飲用動機にあってるか/ターゲットが共感できるか
②Company:強みが活かせているか
③Competitor:差別化できているか
その3つの視点から、ファイアを見てみると、①については、
缶コーヒーは飲料であるため、「味」が飲用動機であることは間違いないであろう。
ただ、「味」について難しいのが、「ボディの強さ」を求めているかどうかということと、
③の差別化という点とも重なるが、知覚差異ができるか(ターゲットがわかるくらいに味が
異なるか)という点は課題である。後者の知覚差異については、
味の好みというのはもちろんあるだろうが、明確な品質の差まで出すのは難しいと考える。
そのため、情緒的な共感により、ターゲットとの関係性を強め、競合と差別化するということが大切になる。
その点において、ターゲットである30-40代男性は、人生30-40年生きてきて、
突然成長することはなく、成長するためには地道な努力が必要ということは、
現実的に理解しているであろうし、松井はターゲットからの支持が厚いと思われるので、
コピーや表現はターゲット的にはあっているように見える。
ただ、②③という点でみると、
ファイアは比較的缶コーヒーの後発ブランドである、すなわち、他のブランドの方が
歴史が長く、地道に努力をより続けているということになり、
訴求している内容は、捉え方によっては、強みにはなっていないように思えるし、
差別化できていないようにみえる。
とはいえ、地道さ、真面目さを謳っているブランドはなく、
そういう意味で差別化はできているし、10年間消費者に支持されてきた信頼感も
特徴の一つとして間違いではないので、どこまで売り上げを伸ばせるか見てみたい。